2016年3月25日号 3133号

300円(税込)

定価 300円(税込)

▼特集▼
角田光代ロングインタビュー<ただ「言葉」を描きたくて>
三〇代の母親による乳幼児虐待事件裁判の、補充裁判員を務めることとなった主人公の目から、裁判、そして自身の家族、家庭、過去が穿つように描かれていく、小説『坂の途中の家』。 「ここまで丹念に、注意深く、ある種底意地悪く、日常生活の無意識の願望や口にはされない悪意を抉りとる小説はまれだろう」(「日本経済新聞」池上冬樹)、「幅広い年齢層の読者が、読後、作者から自己を深く問われる思いになるに違いない」(「読売新聞」松山巖)他、各媒体で絶賛の本書について、著者の角田光代さんにたっぷりとお話いただいた。

<コンテンツ>
1:裁判を描く、言葉を描く
2:小説を、社会的な意見を訴える手段をととらえていない
3:場の空気や受け手の心情で、どうとでもとれる言葉を選ること
4:社会は母性を求め過ぎる、子を持つ母親にしかわからないこと
5:小説が現実の何かを思い出させたり、思い当たらせる不思議
6:十人読んだら十通りの読み方があるように

★かくた・みつよ氏=作家。九〇年「幸福な遊戯」でデビュー。九六年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、二〇〇三年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、〇五年『対岸の彼女』で直木賞、〇六年「ロック母」で川端康成文学賞、〇七年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、一一年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、一二年『紙の月』で柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で泉鏡花文学賞、一四年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞を受賞。近著に『拳の先』、他『笹の舟で海をわたる』『平凡』『空の拳』『ひそやかな花園』など著作多数。一九六七年生。


▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第89回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<蛇と猫>2003年 シリーズ「ライカで散歩」
★「村へ」などのプリントを大量に破いている時に、船橋市役所職員で地元の写真仲間の神保君雄がぶらりと遊びに寄った…続きは本紙へ

■2面
◆連載=漢字点心<第175回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「欄」

■3面〜5面
◆入学・進学おめでとう 辞典・事典案内 特集週刊読書人

◆辞典・事典特集エッセイ「2020年に向けて 英語の辞典をつかいこなしてコミュニケーションの幅を広げよう」 神亳郷慎檗覆い靴呂蕁Δ泙罎濟瓠甕儻豎惱スタイリスト)
◆辞典・事典特集エッセイ「2020年に向けて 英語の辞典をつかいこなしてコミュニケーションの幅を広げよう」◆身木克正(やぎ・かつまさ氏=英語学、フレイジオロジー)

■9面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<234回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎レセプションと箱根旅行 映画談笑と整体=整心

◆連載=現代短歌むしめがね<第31回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎クラウドをわが名となして海をゆく 笛より甘い息のかすれを/井辻朱美『クラウド』(2014)

◆連載=あの人に会いたい「ジュエリーデザイナー・下川宏道」(下)/江原礼子
★18金のチェーンに小さなパールが15粒並ぶネックレス。シンプルで飽きの来ないジュエリーを、1点1点丁寧に作り出す下川宏道さん。ご自身の名前、宏道(ひろみち)からとったというhimie(ヒーミー)の代表でもある。歯科技工士から、ジュエリーデザイナーへと転身を図ったという、異色の経歴の持ち主。表参道で週末だけ開けているショップに伺って、お話をお聞きした。
 
◆夜郎戯暦<3月>/安倍夜郎(あべ・やろう氏=漫画家)
3月1日 1992年「暴力団対策法」「育児休業法」施行。

◆訳者から読者へ 混迷の時代を読み解くために 重量級の人文社会科学研究事典/野家啓一(のえ・けいいち氏=東北大学総長特命教授)
著:スクリブナー思想史大事典翻訳編集委員会『スクリブナー思想史大事典 【全10巻】』(丸善出版)
スクリブナー思想史大事典 【全10巻】

■10面
◆田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎民主党は具体的な対策を

▼今週の書評▼
■6面
◆島薗進著『いのちを爐弔って瓩發いい任垢?』(NHK出版)
評:粥川準二(かゆかわ・じゅんじ氏=ジャーナリスト)


◆徳川直人著『色覚差別と語りづらさの社会学』(生活書院)
評:好井裕明(よしい・ひろあき氏=日本大学教授・社会学・エスノメソドロジー専攻)


◆塩出浩之著『越境者の政治史』(名古屋大学出版局)
評:蘭 信三(あららぎ・しんぞう氏=上智大学教授・歴史社会学専攻)


◆井尻秀憲著『アジアの命運を握る日本』(海竜社)
評:小原凡司(おはら・ぼんじ氏=東京財団研究員・政策プロデューサー)


■7面
◆沼野充義著『チェーホフ』(講談社)
評:中村唯史(なかむら・ただし氏=京都大学教授・ロシア文学専攻)


◆上田岳弘著『異郷の友人』(新潮社)
評:坂上秋成(さかがみ・しゅうせい氏=作家)


◆長野まゆみ著『フランダースの帽子』(文藝春秋)
評:寺田 操(てらだ・そう氏=詩人)


◆サラ・シムッカ著『ルミッキ1〜3』(西村書店)
評:上原尚子(うえはら・なおこ氏=翻訳者、ライター)


■8面
◆野坂昭如著『絶筆』(新潮社)
評:村上玄一(むらかみ・げんいち氏=日本大学芸術学部研究所教授)


◆相田洋著『中国妖怪・鬼神図譜』(集広社)
評:飯倉義之(いいくら・よしゆき氏=國學院大學准教授・口承文芸・民俗学専攻)


◆畑中章宏著『蚕』(晶文社)
評:重信幸彦(しげのぶ・ゆきひこ氏=民俗学者)


◆柴橋伴夫著『生の岸辺』(藤田印刷エクセレントブックス)
評:小沼純一(こぬま・じゅんいち氏=早稲田大学教授・音楽評論家)
生の岸辺―伊福部昭の風景“パサージュ”

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