2016年5月13日号 3139号

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▼特集▼
板垣雄三・丸川哲史・羽根次郎鼎談<中国とその西側の世界へ>
汪暉著『世界史のなかの東アジア』(青土社)をめぐって


★日本と中国の関係をめぐっては、かつては「政冷経熱」という言葉が使われた。現在もその状況は然程変化していないのかもしれない。日本人の中国認識はどこまで進んだのか。戦前・戦中・戦後を通して、中国に対する考え方はどのように変化してきたのか。中国問題を考える上で大きな示唆を与える書物が刊行された。汪暉著『世界史のなかの世界』である。同書をめぐって、編訳者の丸川哲史氏、解説を担当した羽根次郎氏、西アジア研究の第一人者である板垣雄三氏に鼎談をしてもらった。

<主なコンテンツ>
1:西方への知的関心
2:アウターチャイナ
3:横に広げた歴史
4:民族主義VS民族運動
5:貧困問題の背景
6:新しい市民革命

★いたがき・ゆうぞう氏=東京大学名誉教授・東京経済大学名誉教授。日本学術会議会員(歴史学)、日本中東学会会長、日本イスラーム協会理事長、外務省のイスラーム研究会有職者側座長などを務める。東京大学卒。著書に「「対テロ戦争」とイスラム世界」など。一九三一年生。
    

★まるかわ・てつし氏=明治大学教授・東アジアの思想・文化専攻。一橋大学大学院博士課程修了。著書に「帝国の亡霊」など。一九六三年生。
  

★はね・じろう氏=明治大学専任講師・比較文明史・中国近現代史・現代中国論専攻。一橋大学大学院博士課程修了。論文に「「陸」の世界の少数民族と貧困」など。一九七四年生。

★ワン・フイ氏=精華大学教授。他にハーバード大学客員研究員、カリフォルニア大学バークレー校ポスト・ドクター・フェロー、香港中文大学客員研究員、東京大学客員教授などを務めた。邦訳に「思想空間としての現代中国」「近代中国思想の生成」「世界史のなかの中国」「世界史のなかの東アジア」など。一九五九年生。
  

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<96>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<父の帯>2014年 シリーズ「道」

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<240回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎バックミラーに過去の風景 ヒタヒタと至福の孤独

◆連載=漢字点心<第180回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「茉」

◆連載=現代短歌むしめがね<第37回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎もっている世界を全部くれたよねノートパソコンの蓋閉じて去る/永田紅『北部キャンパスの日々』(2002)

◆連載=文芸同人誌評/白川正芳(しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)

◆連載=映画時評/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻)
◎ただならぬ緊張感、刺激、眼光
真利子哲也「ディストラクション・ベイビーズ」

◆連載=フォト&アート
◎著:日本写真家協会『日本の海岸線をゆく: 日本人と海の文化』(平凡社)


■4面
◆連載=論調<5月>/大野光明(おおの・みつあき氏=日本学術振興会特別研究員PD・歴史社会学・社会運動論専攻)
◎「主権者教育」をめぐる問い 馴致の回路から離脱するために

■5面
◆連載=文芸<5月>/友田健太郎(ともだ・けんたろう氏=文芸評論家)
◎充実が著しい四月の文芸誌 力技で聖性を出現させた鹿島田真希の傑作

◆新刊=
著:グレゴリー マグワイア『アリスはどこへ行った?』(ハーパーコリンズジャパン)


■6面
◆新刊=
◎著:津曲 裕次『鳩が飛び立つ日「石井筆子」読本』(大空社)


■7面
◆レポート=加古里子さん90歳 新刊発表記者会見
★絵本作家、工学博士の加古里子さん90歳のお誕生日前日の記者会見が、3月30日に加古総合研究所で行われた。これまでに身近な自然から宇宙へ通じるような、緻密で奥行のある絵本・児童書を数多、世に出してきた加古さん。今年度の刊行作品を中心に企画がぞくぞく発表された。

◆連載=本の国へようこそ<第71回 テーマ:加古里子>
★卒寿を迎えた加古里子さん。「からすのパンやさん」「だるまちゃん」シリーズや、たくさんの科学・地理絵本を生み出されてきました。今年もぞくぞくと刊行、復刊が続きます! 今回は絵本の楽しみと知る喜びが詰まった、加古里子さん作の科学・地理絵本をご紹介します。
 惱佝進行! 里山トロッコ列車』

◆悗△覆燭里い┐錣燭靴里い─

『まさかりどんがさあたいへん』

ぁ悗覆蕕梁臺さま』


■8面
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森彰英(もり・あきひで氏=フリーライター)
◎出版を通じて日中の草の根交流を推進する「日本僑報社」の20年


◆レポート=ポプラ新書『コーランの読み方』刊行記念レポート 池内恵氏講演会 イスラム思想の源流にあるもの
★混迷する中東情勢を読み解くには、イスラーム思想の源流にあるものを知ること。3月29日、東京・八重洲ブックセンター本店8Fギャラリーで、池内恵(いけうち・さとし)氏による講演会「イスラーム思想の源流にあるもの」が行われた。本講演は、ポプラ社より2月に刊行された、ブルース・ローレンス著、池内恵訳『コーランの読み方 イスラーム思想の謎に迫る』の刊行記念として開催されたもの。イスラーム政治思想史・中東地域研究の研究者である池内恵氏は、これまでに『現代アラブの社会思想』(大佛次郎論壇賞受賞、講談社)、『イスラーム国の衝撃』(毎日出版文化賞特別賞受賞、文藝春秋)などを著している。当日の講演の一部をレポートする。


◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎トランプ氏がなぜ支持されるか

▼今週の書評▼
■4面
◆ダニエル・ベンサイド著/佐々木力監訳『時ならぬマルクス』(未来社)
評:長原 豊(ながはら・ゆたか氏=法政大学教授・経済史・経済理論専攻)


◆オヴェ・コースゴー著『政治思想家としてのグルントヴィ』(新評論)
評:中道寿一(なかみち・ひさかず氏=北九州市立大学名誉教授・政治思想史専攻)


■5面
◆トレイシー・シュヴァリエ著『ブレイクの隣人』(柏書房)
評:豊由美(とよざき・ゆみ氏=書評家)


◆小林孝吉著『原発と原爆の文学』(菁柿堂)
評:尾西康充(おにし・やすみつ氏=三重大学教授・日本近代文学専攻)
原発と原爆の文学―ポスト・フクシマの希望 (社会文学叢書)

■6面
◆橋口譲二著『ひとりの記憶』(文藝春秋)
評:姜 信子(きょう・のぶこ氏=作家)


◆水口義朗著『「週刊コウロン」波乱・短命顚末記』(中央公論新社)
評:新井 信(あらい・まこと氏=編集者)


◆木村朗、高橋博子著『核の戦後史』(創元社)
評:中村尚樹(なかむら・ひさき氏=ジャーナリスト)


◆堀雅昭著『鮎川義介』(弦書房)
評:高瀬 毅(たかせ・つよし氏=ノンフィクション作家)

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