2016年6月24日号 3145号

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▼特集▼
柄谷行人氏ロングインタビュー<無意志の超自我としての憲法九条>
『憲法の無意識』(岩波書店)刊行を機に


★思想家の柄谷行人氏が、「憲法九条」に関わる問題をテーマにした『憲法の無意識』(岩波書店)を上梓した。昨年の戦後七〇年を経て、本年、日本国憲法も公布七〇年を迎える。幾度も「憲法改定」の議論が巻き起こる中で、なぜ戦後憲法は今日まで存続してきたのか。憲法九条を「真に実行する」ために、日本人は何をするべきなのか。憲法一条と九条のあいだにある「相関・相補関係」とはどのようなものか。果たして、迫りつつある「世界戦争」を、人類は避けることができるのか。柄谷氏にお話をうかがった。

<主なコンテンツ>
1:「世界同時革命」
2:「徳川」の高次元の回帰
3:憲法九条を真に実行する
4:「愛=純粋贈与」の力
5:世界戦争を避ける道

★からたに・こうじん氏は思想家。東京大学大学院人文科学研究科英文学修士専攻課程修了。一九六九年、「〈意識〉と〈自然〉」――漱石試論」で第一二回群像新人文学賞〈評論部門〉を受賞。著書に「意味という病」「マルクスその可能性の中心」「反文学論」「日本近代文学の起源」「隠喩としての建築」「批評とポストモダン」「内省と遡行」「探究機廖崔亀罩供廖峺斥佞犯畄燹廖崕焉をめぐって」「漱石論集成」「〈戦前〉の思考」「倫理21」「トランスクリティーク」「日本精神分析」「近代文学の終り」「世界史の構造」「哲学の起源」「柳田国男論」「遊動論」「帝国の構造」「定本 柄谷行人文学論集」など。一九四一年生。
     

《今週の読物》
■1面=誰も見ていないから<第3回>/伊原信次(いはら・しんじ氏=画家)
(鉛筆、転写紙//2010年)
「出会いは単なる偶然ではなく必然である。」

■2面=
◇レポート=第21回仏翻訳文学賞授賞式開催(フランス大使公邸にて)
★6月14日、駐日フランス大使公邸において第21回小西財団日仏翻訳文学賞の日本側受賞者への授賞式が行われた。日本側の受賞作品は、平岡敦氏翻訳のガストン・ルルー『オペラ座の怪人』(光文社古典新訳文庫)。フランス側の受賞作品はジャクリーヌ・ピジョー氏[パリ―ディドロ(第7)大学名誉教授]翻訳の鴨長明『発心集』(フランス側の授賞式は本年秋にパリにて開催される)。


■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側<246>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎夢の迷い子、絵の中で立ち往生 執着は不眠、無頓着が特効薬

◇連載=現代短歌むしめがね<43>コンピュータ編/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎端みえぬアルゴリズムの環のなかを夜ごとさまよう影法師われ/岡田智行「神聖帝国」(1997)

◇連載=漢字点心<187>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「鯨」

◇連載=夜郎戯暦<六月>(安倍夜郎)
◎6月1日 衣替え
1926年 マリリン・モンロー生誕
1938年 この日創刊した雑誌「アクション・コミックス」でスーパーマンデビュー

◇連載=あの人に会いたい「アジアの布の魅力を紹介する・江波戸玲子(下)」/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集者・ライター、イベントプロデューサー)
★“着物”と言えば、和文化の象徴で、古くから伝わる日本の伝統技術を駆使して出来上がるもの――。そんなとらえ方が一般的だが、江波戸玲子さんの立ち位置は違っている。ラオスやカンボジアで暮らす人たちの手によって生み出される布を、着尺や帯、バッグなどにして日本文化と融合させ、アジアの布の魅力を多くの人に知ってほしいと、細やかな工夫を日々積み重ねている。

◇フォト&アート=
◎著:須崎 忠助『須崎忠助植物画集』(北海道大学出版会)


■7面
◇弔辞―金森修さんを哀悼する/小松美彦
★東京大学大学院教育学研究科教授で科学思想史家である金森修氏が、五月二六日、大腸癌のため死去した。『週刊読書人』においても、対談・座談会等で幾度も登場いただいた。五月三〇日にとり行われた葬儀において、長年、公私ともに親交のあった小松美彦氏(武蔵野大学教授・科学史・生命倫理学)が弔辞を捧げた。この弔辞を全文掲載する。

★金森 修(かなもり・おさむ=東京大学大学院教育学研究科教授・科学思想史・フランス哲学専攻) 五月二六日、東京都内の病院で、大腸癌のため死去。六一歳。一九五四年札幌生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(哲学・パリ第一大学)。『フランス科学認識論の系譜』で渋沢・クローデル賞、『サイエンス・ウォーズ』でサントリー学芸賞および哲学奨励山崎賞を受賞。著書に『科学的思考の考古学』『科学思想史の哲学』など多数。
昭和後期の科学思想史  

◇レポート=日中学問現況管見/佐々木力(ささき・ちから氏=中国科学院海外専家特聘研究員/中国科学院大学人文学院教授・科学史・科学哲学専攻)
◎現代日本の高等教育にすくう「日本病」

◇レポート=筑摩書房・三鷹市主催
第32回太宰治賞 贈呈式
★今年の太宰賞は、やや風変わりな筆名を持つ新人の登場に沸いた。六月十二日、第三二回太宰治賞の贈呈式が千代田区・銀行倶楽部で開催された。受賞作は、夜釣十六(よづり・じゅうろく)氏の「楽園」。本年度応募作一四七三篇、最終候補四篇(夜釣十六「楽園」、サクラ・ヒロ「星と飴玉」、広井公司「トランス・ペアレント」、豆塚エリ「いつだって溺れるのは」)からの受賞となった。選考委員は、加藤典洋、荒川洋治、奥泉光(新任)、中島京子(新任)の四氏。

◇レポート=「大学生読書会」開催
★六月十一日、大学生によるユニークな読書会が開かれた。過去八年間「大学読書人大賞」の運営を続けてきた実行委員会は、「大学読書人委員会」に名前を変え、今後は読書をテーマとした大学生同士の交流イベントを行っていく。

■8面
▽大宅壮一文庫・大宅映子氏に聞く(下)(森彰英)

◇田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎東電の第三者委員会報告書

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽デイヴィッド・ライアン著「スノーデン・ショック」(岩波書店)
評:田仲康博(たなか・やすひろ氏=国際基督教大学教授・社会学専攻)


▽ジョルジョ・アガンベン著「身体の使用」(みすず書房)
評:岡本源太(おかもと・げんた氏=岡山大学准教授・美学専攻)


▽新村拓著「近代日本の医療と患者」(法政大学出版局)
評:鈴木晃仁(すずき・あきひと氏=慶應義塾大学教授・医学史専攻)


▽オースティン・アイヴァリー著「教皇フランシスコ」(明石書店)
評:伊高浩昭(いだか・ひろあき氏=ジャーナリスト)


■5面〈文学・芸術〉
▽西永良成著「小説の思考」(平凡社)
評:澤田直(さわだ・なお氏=立教大学教授・哲学・フランス語圏文学専攻)


▽ミシェル・ドゥギー著「ピエタ ボードレール」(未来社)
評:鈴村和成(すずむら・かずなり氏=横浜市立大学名誉教授、評論家、仏文学者、紀行作家、詩人)


▽直木孝次郎著「武者小路実篤とその世界」(塙書房)
評:槇林滉二(まきばやし・こうじ氏=広島大学・尾道市立大学名誉教授・日本近代文学専攻)


▽陳映真著「戒厳令下の文学」(せりか書房)
評:山口守(やまぐち・まもる氏=日本大学教授・中国・台湾文学専攻)


■6面〈読物・文化〉
▽瀬川正仁著「自死」(晶文社)
評:松永正訓(まつなが・ただし氏=医師・作家)


▽川村湊著「君よ観るや南の島」(春秋社)
評:奥村賢(おくむら・まさる氏=いわき明星大学教授・映画学専攻)


▽アラ・ヤロシンスカヤ著「チェルノブイリの嘘」(緑風出版)
評:西尾漠(にしお・ばく氏=原子力資料情報室共同代表)
チェルノブイリの嘘

▽津島佑子著「夢の歌から」(インスクリプト)
評:内藤千珠子(ないとう・ちずこ氏=文芸評論家)


◆次号<7月1日号>予告
山田詠美ロングインタビュー『珠玉の短編』刊行を機に。(聞き手=倉本さおり)
(8頁・定価280円)

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