2016年7月22日号 3149号

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▼特集▼
44人へのアンケート(1・4〜6面)<2016年上半期の収穫から>
★大地震や天候の不順、相次ぐテロ、不祥事、選挙など国内外で油断ならない時局が続いています。そうした中、毎年恒例のアンケート特集「2016年上半期の収穫から」を、変わらずお届けすることができました。様々な分野の研究者、評論家、作家、書店員など四四名による、昨年末から今年の上半期に出版された書籍から、精選の三冊です。情勢を知るための、また夏に活字を楽しむための一助となれば幸甚です。掲載は順不同です。

【上半期の収穫 執筆者一覧】
阿部公彦(英米文学)/飯島吉晴(民俗学)/五十嵐太郎(建築史)/池田喬(哲学・倫理学)/石原千秋(日本近代文学)/岩本真一(衣服産業史)/植村八潮(出版学)/臼杵陽(中東地域研究)/小川さやか(文化人類学)/鎌田東二(宗教哲学)/木村玲欧(防災・減災学)/木本好信(日本古代史)/倉本さおり(ライター)/郷原佳以(フランス文学)/河本真理(西洋美術史)/齋藤純一(政治理論)/佐々木力(科学史・科学哲学)/渋谷謙次郎(ロシア法)/砂川秀樹(文化人類学)/関智英(日中近現代史)/高田昌幸(ジャーナリスト)/高取英(劇作家)/立川孝一(フランス史)/巽孝之(アメリカ文学)/田中智彦(哲学・政治思想)/辻山良雄(Title)/戸田清(環境社会学)/中上紀(作家)/長野順子(美学)/長山靖生(文芸評論)/成田龍一(日本近現代史)/長谷川一(メディア論)/秦美香子(漫画研究)/廣木一人(日本中世文学)/府川源一郎(国語教育)/二村知子(隆祥館書店)/細見和之(ドイツ思想)/堀川貴司(日本漢文学・書誌学)/堀部篤史(誠光社)/町口哲生(評論)/森反章夫(社会学)/森村進(法哲学)/与那原恵(ノンフィクション作家)/明石健五(週刊読書人編集長)

《今週の読物》
■1面=誰も見ていないから<第7回>/伊原信次(いはら・しんじ氏=画家)
◎<博多祇園山笠男絵図>
「博多祇園山笠男絵図」は普段描いている油絵とは大きく描き方を変えている。

■2面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側<250>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
日記は臭くないガス 嘘は生活必需品!

◇連載=現代短歌むしめがね<47>コンピュータ編/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎あさつゆのトロン計画消えしのち栄えゆくビル・ゲイツ帝国/長谷川と茂古『幻月』(2010)

◇連載=漢字点心<191>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「暑」

◇連載=あの人に会いたい「器作家・デザイナー イイホシユミコ」(下)/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集者・ライター)
★器を作る人を「陶芸家」と呼ぶが、イイホシユミコさんは陶芸家とは少し違う。暮らしの中で使いやすい器とはどんなものか? そのうえで自分の作りたいものは何なのか? このことを自問自答しながら、自分でろくろを回して作品にする“ハンドクラフト”。そしてもう一つ“プロダクト”と呼ばれる量産する器づくり。この二つを軸にしながら独自の世界観を表現している。東京・原宿に直営店を持って一年半。イイホシさんにお会いしたくてお店にお邪魔した。

◇文庫日和=
◎著:車 浮代『勝山太夫、ごろうぜよ』(白泉社)


◇連載=夜郎戯暦〈七月〉/安倍夜郎(あべ・やろう氏=漫画家)
◎7月12日 ローリング・ストーンズ記念日。1962年、イギリスのロックバンド、ローリングストーンズがロンドンのクラブに初出演した。

■3面
◇スポットライト=
◎著:小熊 誠『〈境界〉を越える沖縄: 人・文化・民俗』(森話社)


■8面
◇新刊=
◎著:チェ ギュソク『沸点: ソウル・オン・ザ・ストリート』(ころから)


■9面
◇連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎東京都民が選ぶのは誰か?

■10面

特集=アントワーヌ・レリス氏インタビュー(聞き手・増田ユリヤ)『ぼくは君たちを憎まないことにした』(ポプラ社)パリ同時多発テロから約2週間の日々をつづる
★ジャーナリスト、作家のアントワーヌ・レリス氏の本が邦訳され、ポプラ社から刊行された。『ぼくは君たちを憎まないことにした』――これは、昨年十一月に起きたパリ同時多発テロ後に、レリス氏がフェイスブックに綴った「手紙」のタイトルでもある。「金曜日の夜、君たちはかけがえのない人の命を奪った。その人はぼくの愛する妻であり、ぼくの息子の母親だった。それでも君たちがぼくの憎しみを手に入れることはないだろう(土居佳代子訳)」。バタクラン劇場のテロで妻・エレーヌさんを亡くしたレリス氏が、ごく私的なものとして書いた「手紙」は、世界中で、三日間で二〇万回以上も共有された。  本書には、事件から約二週間の、幼い息子との日常が綴られている。愛と恐れと悲しみと、生き続けるための「憎しみ」との闘いが、妻を失った極限の感情の元で精製された美しい物語だ。今回、レリス氏の来日で、ジャーナリストの増田ユリヤ氏によるインタビューが実現した(通訳はフローラン・ダバディ氏)。ごく最近も、トルコ、マレーシア、バングラデュとテロが続き、フランス・ニースでもまた多くの人々が犠牲となった。レリス氏の言葉をお届けする。

<主なコンテンツ>
1:悲しむことの大切さ
2:宗教や民族を超えて
3:言葉は扇動のためにあるのではなく
4:心が憎しみに支配されぬように

★アントワーヌ・レリス=ジャーナリスト。元FranceInfo、FranceBleuの文化担当記者。二〇一五年十一月十三日のパリ同時多発テロ事件で、バタクラン劇場にいた妻エレーヌ・ミュヤル=レリスを失う。『ぼくは君たちを憎まないことにした(原書:Vousn、aurezpasmahaine)』が初の著作となる。一九八一年生。
★ますだ・ゆりや氏=ジャーナリスト。長年にわたり高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた。日本と世界の教育問題現場を取材・執筆。著書に『揺れる移民大国フランス』『池上彰・増田ユリヤの今だからこそ世界を知ろう!』『世界史で読み解く現代ニュース』他。一九六四年生。
★フローラン・ダバディ=キャスター、ジャーナリスト。トルシエ元日本代表監督の通訳を務めた。一九七四年生。

《今週の書評》
■3面〈学術・思想〉
▽伊東貴之編「「心身/身心」と環境の哲学」(汲古書院)
評:西平直(にしひら・ただし氏=京都大学大学院教授・教育人間学・死生学・哲学専攻)
「心身/身心」と環境の哲学―東アジアの伝統思想を媒介に考える

▽小林康夫著「オペラ戦後文化論1」(未来社)
評:山本光久(やまもと・みつひさ氏=エディターなど)


▽秋富克哉・安部浩・古荘真敬・森一郎編「続・ハイデガー読本」(法政大学出版局)
評:須藤訓任(すとう・のりひで氏=大阪大学教授・哲学専攻)


■7面〈文学・芸術〉
▽中村文則著「私の消滅」(文藝春秋)
評:八木寧子(やぎ・やすこ氏=文芸批評家)


▽蓮實重彥著「伯爵夫人」(新潮社)
評:菅谷憲興


▽芦川進一著「カラマーゾフの兄弟論」(河合文化教育研究所発行、河出出版発行)
評:清水俊行(すがや・のりおき氏=立教大学教授・フランス文学専攻)


▽逸見久美著「夢二と久允」(風間書房)
評:紅野謙介(こうの・けんすけ氏=日本大学教授・日本近代文学専攻)


■8面〈読物・文化〉
▽大室幹雄著「美術のありか」(せりか書房)
評:前田耕作(まえだ・こうさく氏=和光大学名誉教授・アジア文化研究者)


▽山本喜久男著、奥村賢・佐崎順昭編「日本映画におけるテクスト連関」(森話社)
評:千葉伸夫(ちば・のぶお=作家)


▽クヌド・メリル著「一人の詩人と二人の画家」(春風社)
評:立石弘道(たていし・ひろみち氏=日本大学大学院・芸術学研究科講師、現代英国文学/比較文化・文学専攻)


▽吉野孝雄著「外骨戦中日記」(河出書房新社)
評:岡崎武志(おかざき・たけし氏=書評家)


◆次号<7月20日号>予告
 夏の文庫特集=豊由美が文庫を買う。十五版元の文庫勢ぞろい!!
(10頁・特価340円)

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