2016年8月19日号 3153号

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▼特集▼
山本芳美(『イレズミと日本人』)・川添裕子(『美容整形と<普通のわたし>)=公開トーク載録<人間の生み出した美(よそおい)の営み>
「イレズミ」と「美容整形」から見る日本社会

★「イレズミは良くも悪くもない。人類が誕生して以来、営まれてきた人間の装いのひとつである」(『イレズミと日本人』より)。  7月22日、西荻窪・信愛書店スペースen=gawaで、「<じぶん>をあそぶ イレズミと美容整形の過去・現在・未来の加工術」と題し、山本芳美著『イレズミと日本人』(平凡社)刊行記念の公開対談が行われた。イレズミと美容整形という、これまで一般にあまり実態の知られてこなかった身体加工について、イレズミの研究で初めて日本の大学の博士号を取得した著者の山本芳美氏と、同じく文化人類学者で美容整形を研究する川添裕子氏が参加者の前で語った。その模様を紙上再現してお届けする。


<主なコンテンツ>
1:知られざる刺青と美容整形の世界
2:イレズミ学者の原点
3:映画の中のイレズミと美容整形
4:イレズミは悪か、美容整形は狂気か 〜世の中の動きから〜
5:イレズミとオリンピック、コンプレックス産業としての美容整形
6:イレズミ、美容整形と日本のこれから

★やまもと・よしみ氏=都留文科大学比較文化学科教授。専門はイレズミ研究・化粧文化研究。イレズミ研究で初の博士号取得。著書に『イレズミの世界』(河出書房新社)、『日本人とイレズミ』(平凡社)など。一九六八年生まれ。
 
★かわぞえ・ひろこ氏=松蔭大学観光メディア文化学部教授。専門は美容整形・身体文化研究。著書に『美容整形と<普通のわたし>』(青弓社)、共著に『現代医療の民族誌』(明石書店)など。一九五八年生まれ。


《今週の読物》
■1面=誰も見ていないから<第10回>/伊原信次(いはら・しんじ氏=画家)
◎<Beautiful mind series>

■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側<254>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎イチローの3000本!未完の絵の睥睨の愉楽!

◇連載=現代短歌むしめがね<50>コンピュータ編/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎水曜の一限静かにすぎてゆくパソコン室に差し込むひかり/小島なお『乱反射』(2007)

◇連載=漢字点心<194>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「拍」

◇連載=読写!一枚の写真から/岩尾光代(いわお・みつよ氏=ジャーナリスト)
◎豪雨地上を襲い河川大氾濫す

◇連載=あの人に会いたい「ジャズヴォーカリスト・ヴォーカル講師 石井智子(上)」/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集者、ライター)
★スポーツ界のプレーヤーとコーチにたとえて言えば――。どちらかに秀でているというのが多くの場合だと思うが、それでいうと今回ご紹介する石井智子さんは、かなりの少数派に属する。ヴォーカリストとして素晴らしい歌を届けるいっぽうで、ヴォーカルレッスンのコーチとしても、絶大な信頼を得ている。  透明感のある声で聴く人をうならせる歌い手として、一人ひとりの個性を引き出しながら、さらに上を目指そうという気持ちにさせる指導者として、どんなふうにその道を歩んでいったのか、お話をうかがった。

■7面
◇レポート=『魂の退社 会社を辞めるということ。』(東洋経済新報社)発行記念イベント
「稲垣えみ子さんを囲む会」(聞き手=隆祥館書店・二村知子)

★「生(なま)アフロに会える!」。大阪でのイベント直前、ネット上ではこんな言葉が飛び交ったそうである。  7月29日、大阪・隆祥館書店で、元朝日新聞編集委員・稲垣えみ子さんの新刊、『魂の退社』発刊記念イベント「稲垣えみ子さんを囲む会」が開催された。 この講演は、隆祥館書店の名物企画『作家と読者の集い』(http://atta2.weblogs.jp/ryushokan/)の第一三五回として実施されたもので、複数の読者の要望により実現したという。当日は定員を大幅に上回る参加者が詰めかけ、トークを楽しんだ。その講演を取材した。

★いながき・えみこ氏=一橋大学社会学部卒。朝日新聞大阪本社社会部、週刊朝日編集部などを経て論説委員、編集委員。二〇一六年一月退社。著書に『死に方が知りたくて』(PARCO出版)、『震災の朝から始まった』(朝日新聞社)、『アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』(朝日新聞出版)がある。一九六五年生まれ。

◇出版メモ=
 

◇田原総一朗の取材ノート(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎八月八日の「お気持ち」表明

■8面
◇トークイベント載録「澁澤龍彦のいる文学史」(諏訪哲史・山尾悠子)
★7月16日、神田神保町の東京堂ホールにて、編者の一人である諏訪哲史氏を迎えて「澁澤龍彦のいる文学史」と題した「新編・日本幻想文学集成」(全9巻)の刊行記念トークイベントが行われた。イベントの後半ではスペシャルゲストとして、同集成の編者でもある山尾悠子氏も参加し、澁澤龍彦をはじめ、それぞれが編纂した日影丈吉や倉橋由美子についての話で会場を盛り上げた。その一部を載録する。

1:澁澤さんが好きなもの=幻想文学だった
2:日影丈吉の今まで見えてこなかった部分
3:各巻の収録作家で座談会を開いたら
4:倉橋由美子への思い 澁澤達彦への思い

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽長崎浩著「乱世の政治論 愚管抄を読む」(平凡社)
評:市田良彦(いちだ・よしひこ氏=神戸大学教授・社会思想史専攻)


▽アリエル・ドルフマン著「南に向かい、北を求めて」(岩波書店)
評:伊高浩昭(いだか・ひろあき氏=ジャーナリスト)


▽北林雅洋編「戸坂潤全集未収録論文集」(こぶし書房)
評:津田雅夫(つだ・まさお氏=岐阜大学名誉教授・日本近代思想史専攻)


▽マイケル・タウシグ著「ヴァルター・ベンヤミンの墓標」(水声社)
評:上野俊哉(うえの・としや氏=和光大学教員・社会思想史専攻)
ヴァルター・ベンヤミンの墓標 (叢書 人類学の転回)

■5面〈文学・芸術〉
▽山崎ナオコーラ著「美しい距離」(文藝春秋)
評:神田法子(かんだ・のりこ氏=ライター)


▽藤井貞和著「構造主義のかなたへ」(笠間書院)
評:小嶋菜温子(こじま・なおこ氏=立教大学教授・日本文学専攻)


▽スーザン・ソンタグ著「イン・アメリカ」(河出書房新社)
評:本橋哲也(もとはし・てつや氏=東京経済大学教員・英米文学専攻)


▽小嵐九八郎著「彼方への忘れもの」(アーツアンドクラフツ)
評:黒古一夫(くろこ・かずお氏=文芸評論家)


■6面〈読物・文化〉
▽塚本知佳・本橋哲也著「宮城聰の演劇世界」(青弓社)
評:南隆太(みなみ・りゅうた氏=東京経済大学教授・イギリス演劇専攻)


▽戸田桂太著「東京モノクローム」(文生書院)
評:中野正昭(なかの・まさあき氏=明治大学兼任講師・演劇・大衆文化研究)


▽下妻みどり編著「川原慶賀の「日本」画帳」(弦書房)
評:山下柚実(やました・ゆみ氏=作家)


▽伊東秀子著「父の遺言」(花伝社)
評:臺宏士(だい・ひろし氏=ライター)


▽小榑雅章著「花森さん、しずこさん、そして暮しの手帖編集部」(暮しの手帳社)
評:新井恵美子(あらい・えみこ氏=ノンフィクション作家)

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