2016年8月26日号 3154号

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▼特集▼
鼎談=横尾忠則×建畠晢×加治屋健司<横尾さんの絵画と言葉 蝉時雨とみどり零れるアトリエで>
『千夜一夜日記』(日本経済新聞出版社)刊行を機に

★美術家の横尾忠則氏が『千夜一夜日記』(日本経済新聞出版社)を刊行した。これは、本紙連載中の「日常の向こう側 ぼくの内側」一〇三六日分の日記を掲載した一冊である。この間に横尾氏は、国内外で展覧会を開催し、また高松宮殿下記念世界文化賞を受賞している。美術界での大きな活躍から、病気や交遊、愛猫、夢、ささやかな日常まで、内容も登場する人物も多岐に亘る日記である。刊行を機に、横尾氏と多摩美術大学学長で美術評論家、詩人の建畠晢氏、東京大学准教授で現代美術史・美術批評史研究者の加治屋健司氏に鼎談をお願いした。その日の模様は本紙八月十九日号掲載の日記に描き込まれている。


<主なコンテンツ>
1:横尾日乗、夢に現に 生老病死、老猫男女
2:個人を通して世界を知る 自分の中への他人への興味
3:お医者さんと今川焼 死を過去完了形と定む
4:断絶と飛躍と継続性 肉体感覚とロゴス
5:大傑作を生む老境 無手勝流は長生きの秘訣
6:乗り越えゆく先達の屍 優れた作品の持つ批評性
7:40年後のリターン現象 日本はグローバリズムの渦中

★よこお・ただのり氏=美術家。七二年ニューヨーク近代美術館で個展。その後も国際的に活躍が続き、二〇〇六年パリのカルティエ現代美術財団で個展。大きな注目を集めた。九五年毎日芸術賞、〇〇年ニューヨークADC殿堂入り、〇一年紫綬褒章、十一年朝日賞、十五年高松宮殿下記念世界文化賞ほか受章・受賞多数。十二年県立横尾忠則現代美術館開館、十三年豊島横尾館開館。〇八年小説『ぶるうらんど』で泉鏡花賞、十六年エッセイ『言葉を離れる』で講談社エッセイ賞受賞。一九三六年生。
   
★たてはた・あきら氏=多摩美術大学学長、埼玉県立近代美術館館長、美術評論家、詩人。国立国際美術館長、京都市立芸術大学学長を経る。現代美術専門。一九九一年『余白のランナー』で歴程新鋭賞、二〇〇五年『零度の犬』で高見順賞、二〇一三年『死語のレッスン』で萩原朔太郎賞受賞。一九四七年生。
  
★かじや・けんじ氏=東京大学総合文化研究科准教授。アメリカ、イギリス、日本を中心とした現代美術史、美術批評史を研究。日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ代表。一九七一年生。

《今週の読物》
■1面=誰も見ていないから<第11回>/伊原信次(いはら・しんじ氏=画家)
◎<Beautiful mind series>

■3面
◇特集 鼎談=岩立志津夫×子安増生×根ヶ山光一
<世界に今、問う!日本の発達心理学>


★日本発達心理学会は、本年七月に開催された国際心理学会第三十一回横浜大会(ICP2016Yokohama)に向けて、日本の発達心理学の成果と現状を世に問うべく英文書籍FrontiersinDevelopmentalPsychologyResearch:JapanesePerspectivesをひつじ書房から刊行した。監修者の岩立志津夫氏、子安増生氏、根ケ山光一氏に、刊行の経緯や日本語では読めない本書の内容、また英文書籍を刊行することの意義について等、大いに語っていただいた。

<主なコンテンツ>
1:日本人は心の問題をどう考え発達をとらえるか
2:世界の研究の水準や方向性を知る必要
3:発達の力:子どもは大事なことから学ぶ
4:発達心理学と社会 動向の密接な関係

★いわたて・しづお氏=日本女子大学人間社会学部心理学科教授・発達心理学専門。博士(文学)。生涯発達、特に幼児期の言語発達とその支援について研究。一九五〇年生。

★こやす・ますお氏=京都大学名誉教授、甲南大学文学部特任教授。日本心理学諸学会連合理事長。教育認知心理学専門。博士(教育学)。特に心の理論、メタファー理解などの発達心理学的研究。一九五〇年生。

★ねがやま・こういち氏=早稲田大学人間科学学術院人間環境科学科教授・発達行動学専門。博士(人間科学)。特に母子間の反発的関係や離乳の過程・食発達などを「子別れ」「身体」をキーワードに考察。一九五一年生。


■6面
◇新刊=著:亀山 早苗『人はなぜ不倫をするのか』(SBクリエイティブ)


■7面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側<255>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎眠れぬ夜の創作計画 描かない画家は死ぬぞ

◇連載=現代短歌むしめがね<51>コンピュータ編/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎いますぐに君はこの街に放火せよそのエンの何んとうつくしからむ/前川佐美雄『植物祭』(1930)

◇連載=漢字点心<195>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「軀」

◇連載=あの人に会いたい「ジャズヴォーカリスト・ヴォーカル講師 石井智子(下)」/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集者、ライター)
★スポーツ界のプレーヤーとコーチにたとえて言えば――。どちらかに秀でているというのが多くの場合だと思うが、それでいうと今回ご紹介する石井智子さんは、かなりの少数派に属する。ヴォーカリストとして素晴らしい歌を届けるいっぽうで、ヴォーカルレッスンのコーチとしても、絶大な信頼を得ている。  透明感のある声で聴く人をうならせる歌い手として、一人ひとりの個性を引き出しながら、さらに上を目指そうという気持ちにさせる指導者として、どんなふうにその道を歩んでいったのか、お話をうかがった。

◇著者から読者へ
著:三竹 大吉『世界の大学をめざせ!: アメリカのスーパーエリート校入門』(松柏社)


◇連載=夜郎戯暦〈八月〉/安倍夜郎(あべ・やろう氏=漫画家)
8月16日 1958年 マドンナ生誕 1977年 エルヴィス・プレスリー死去(享年42歳)

■8面
◇連載=ともかくスケッチ/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
◎デザインに悲しみは盛れるか

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽クロード・ランズマン著「パタゴニアの野兎」(人文書院)
評:早尾貴紀(はやお・たかのり氏=東京経済大学准教授・社会思想史専攻)
 
▽スティーヴン・シャヴィロ著「モノたちの宇宙」(河出書房新社)
評:星野太(ほしの・ふとし氏=金沢美術工芸大学講師・美学専攻)

▽岩佐茂・佐々木隆治編著「マルクスとエコロジー」(堀之内出版)
評:松本潤一郎(まつもと・じゅんいちろう氏=就実大学准教授・フランス文学・思想専攻)


■5面〈文学・芸術〉
▽リディア・デイヴィス著「分解する」(作品社)
評:高橋雅康(たかはし・まさやす氏=翻訳家)

▽岡野幸江著「平林たい子」(菁柿堂)
評:佐川亜紀(さがわ・あき氏=詩人)
平林たい子―交錯する性(ジェンダー)・階級(クラス)・民族(レイス) (社会文学叢書)
▽飯田祐子著「彼女たちの文学」(名古屋大学出版会)
評:山眞紀子(やまさき・まきこ氏=日本大学教授・日本近現代文学専攻)

▽滝口明祥著「太宰治ブームの系譜」(ひつじ書房)
評:若松伸哉(わかまつ・しんや氏=愛知県立大学日本文化学部准教授・日本近代文学専攻)


■6面〈読物・文化〉
▽クリス・アージリス著、河野昭三監訳「組織の罠」(文眞堂)
評:大月博司(おおつき・ひろし氏=早稲田大学商学学術院教授)

▽丸山忠璋著「津川主一の生涯と業績」(スタイルノート)
評:手代木俊一(てしろぎ・しゅんいち氏=讃美歌史家)

▽小幡清剛著「障害者の〈生〉」(萌書房)
評:佐々木勝一(ささき・しょういち氏=京都光華女子大学教授・障害者福祉専攻)

▽クレア・ビショップ著「人工地獄」(フィルムアート社)
評:アライ=ヒロユキ(あらい・ひろゆき氏=美術・文化社会批評)


◆次号<9月2日号>予告
宇野邦一・堀千晶=対談「ドゥルーズ 書簡とその他のテクスト」をめぐって。(8頁・定価280円)





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