2016年9月9日号 3156号

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▼特集▼
対談=石井光太×歌代幸子<分からなさに向き合うことから>
『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』(新潮社)刊行を機に


★『遺体』『絶対貧困』など、衝撃の社会の真実を描き出してきた作家の石井光太氏が、『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』(新潮社)を刊行した。本書では近年起ったネグレクト事件から「厚木市幼児餓死白骨化事件」「下田市嬰児連続殺害事件」「足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件」が丹念に取材されている。  厚生労働省によれば、全国の児童相談所が二〇一五年度に対応した児童虐待は十万件を超えた。  虐待……気持ちのよい話ではない。でも自分には関係ないこと、と知らぬふりでよいのか。刊行を機に、ノンフィクションライターの歌代幸子氏と対談していただいた。

<主なコンテンツ>
1:一日一人ネグレクトで子どもが殺されている
2:惑い、葛藤を読者も共に味わってくれるなら
3:反社会ならぬ非社会化する状況を伝える難しさ
4:男性が書く、夫にフォーカスした子どもの虐待事件
5:彼らは、彼らなりに確かに子供を愛していた
6:不完全な人間という生き物を支えるのが社会

★いしい・こうた氏=作家。国内外を舞台にしたノンフィクションを中心に、児童書、小説など幅広く執筆活動を行う。主な著書に『物乞う仏陀』『神の棄てた裸体』『絶対貧困』『レンタルチャイルド』『地を這う祈り』『遺体』『浮浪児1945―』、小説に『蛍の森』、責任編集『ノンフィクション新世紀』など。一九七七年生。
     
★うたしろ・ゆきこ氏=ノンフィクションライター。人物ルポルタージュを主に、スポーツ、教育、事件取材等を手がける。著書に『私は走る―女子マラソンに賭けた夢』『音羽「お受験」殺人』『精子提供 父親を知らない子どもたち』『慶應幼稚舎の流儀』など。一九六四年生。
    

《今週の読物》
■1面=誰も見ていないから<第13回>/伊原信次(いはら・しんじ氏=画家)

■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側<257>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎実に愉しい!撮影所は虚実一体、人生の縮図

◇連載=現代短歌むしめがね<53>犯罪編/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎こそこその話がやがて高くなり  ピストル鳴りて  人生終る / 石川啄木『一握の砂』(1910)

◇連載=漢字点心<197>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「菊」

◇連載=映画時評<9月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻)
◎純然たる虚構の戯れ
 黒沢清「ダゲレオタイプの女」

◇連載=フォト&アート
◎著:ネイチャー&サイエンス『世界のお墓』(幻冬舎)

◎著:The Quay Brothers『クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム』(求龍堂)


◇連載=本の国へようこそ(第75回)テーマ:太田大八
★先月、九十七歳で亡くなった太田大八さん。一三〇の創作絵本、二三〇の児童書の挿絵を手がけたそうです。あぁ、これも、これも…と懐かしく、古い友人に再会したような気分。心が膨らんで、何かを思い出し、頭や体が元気になる、そんな太田さんの絵本と児童書をご紹介します。
   

■5面
◇新刊=
◎著:堀内 統義『戦争・詩・時代: 平和が平和であるために』(創風社)


■7面
◇集中連載=吉見俊哉・室井尚『文系学部解体』VS『「文系学部廃止」の衝撃』
★七月十一日、神奈川県横浜市の横浜国立大学で、「『文系学部解体』VS『「文系学部廃止」の衝撃』」(東京大学教授・吉見俊哉/横浜国立大学教授・室井尚)が開かれた。連続討議「文系学部解体――大学の未来」(全五回)と題されたシンポジウムの第二回目にあたる(一回目は六月十六日に開催され、その模様は本紙七月十五日号と二二日号に掲載された)。おふたりの討論を採録させてもらい、集中連載する。なお三回目は、十月に行われる予定。

◇第55回 芥川賞・直木賞 贈賞式
 

■8面
◇連載=ともかくスケッチ/長友啓典(ながとも・けいすけ=アートディレクター)
◎新聞小説にハマっている

▽出版探訪=暮しの手帖社(上)


《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽ユルゲン・ハーバーマス著「真理と正当化」(法政大学出版局)
評:大河内泰樹(おおこうち・たいじゅ氏=一橋大学教授・哲学専攻)


▽ジョルジュ・バタイユ著「マネ」(月曜社)
評:濱野耕一郎(はまの・こういちろう氏=青山学院大学教授・フランス文学専攻)


▽藤田尚志・宮野真生子編「愛・性・家族の哲学」全3巻(ナカニシヤ出版)
評:千田有紀(せんだ・ゆき氏=武蔵大学教授・社会学専攻)
  
 
■5面〈文学・芸術〉
▽橋本治著「お春」(中央公論新社)
評:清水良典(しみず・よしのり氏=文芸評論家)


▽パウル・ツァウネルト編「ドナウ民話集」(冨山房インターナショナル)
評:樋口淳(ひぐち・あつし氏=フランス文学者、日本民話の会会員)


▽チャールズ・ブコウスキー著「ワインの染みがついたノートからの断片」(青土社)
評:長瀬海(ながせ・かい氏=書評家、ライター)


▽片山宏行・山口政幸監修、若松伸哉・掛野剛史編集「菊池寛現代通俗小説事典」(八木書店)
評:和田博文(わだ・ひろふみ氏=東洋大学日本文学文化学科教授・文化学、日本近代文学専攻)


■6面〈読物・文化〉
▽シャルル・フレジェ著「YOKAI NO SHIMA」(青幻舎)
評:石倉敏明(いしくら・としあき氏=秋田公立美術大学講師・芸術人類学・神話学専攻)


▽植松明石監修、民俗文化研究所奄美班編「奄美の人・くらし・文化」(論創社)
評:柿美奈(かき・みな氏=フリーライター、元西日本新聞社記者)


▽金森絵里著「原子力発電と会計制度」(中央経済グループパブリッシング)
評:寺西俊一(てらにし・しゅんいち氏=帝京大学教授・一橋大学名誉教授)


◆次号<9月23日(16日合併号)>予告
佐野眞一氏インタビュー(聞き手=新井信)『唐牛伝敗者の戦後漂流』(小学館)刊行を機に





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