2016年9月30日号 3158号

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▼特集▼
加藤陽子氏ロングインタビュー<未来を創造するために>
『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社)刊行を機に


★『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』で小林秀雄賞を受賞した加藤陽子氏(東京大学大学院教授)が、その〈続編〉とも位置づけられる『戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社)を上梓した。一九三一年の満州事変から一九四一年の真珠湾攻撃までの十年間、様々な選択肢がありながらも、なぜ日本は戦争への道を選んでしまったのか。それを決定づけた「三つの歴史的出来事」を中心に描く。「過去にあった出来事を正確に描くことで、未来を創造するための手助けをすることが歴史家の仕事」だと定義する加藤氏に、『戦争まで』刊行を機にお話しをうかがった。

<主なコンテンツ>
1:三つの選択に焦点
2:国家が「歴史」を書く時
3:政府・軍・国民
4:長いものさしで歴史を見る
5:日本型「円錐型モデル」
6:戦争に学ぶ中国

★かとう・ようこ氏は東京大学大学院教授・日本近現代史専攻。東京大学大学院博士課程修了。山梨大学助教授、スタンフォード大学フーバー研究所訪問研究員などを経て現職。二〇一〇年、『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』で小林秀雄賞受賞。著書に『模索する1930年代』『徴兵制と近代日本』『戦争の日本近現代史』『戦争の論理』『満州事変から日中戦争へ』『NHKさかのぼり日本史(2)昭和 とめられなかった戦争』『昭和天皇と戦争の世紀』など。一九六〇年生。
   
 
《今週の読物》
■1面=誰も見ていないから<第15回>/伊原信次(いはら・しんじ氏=画家)

■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側<258>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎無意識を顕在化することで夜と昼の境界を外すのがぼくの創作である

◇連載=現代短歌むしめがね<55>犯罪編/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎時効まであと十五年 もしここで指の力をゆるめなければ / 枡野浩一『ますの。』(1999)

◇連載=漢字点心<199>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「各」

◇連載=あの人に会いたい「写真家・吉村和敏」(下)/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集者、ライター)
★『赤毛のアン』の舞台として知られるカナダ、プリンス・エドワード島。二十一歳の時にこの島に渡り、ここで暮らし、この島の美しい自然を写真で紹介したカメラマンが、吉村和敏さん。以来二十七年、写真家としてどんな道を歩んできたのか。そしてこれからどこに向かおうとしているのか、数少ない日本滞在中の一日、お話を伺いに、事務所にお邪魔した。

◇連載=夜郎戯暦<9月>
9月14日 1935年 漫画家 赤塚不二夫誕生、1949年 ミュージシャン 矢沢永吉誕生

◇レポート=第62回江戸川乱歩賞 贈呈式
★第六十二回江戸川乱歩賞の贈呈式が、九月九日東京丸の内の帝国ホテルで行われた。受賞は、佐藤究『QJKJQ』に決まった。


■4面
◇スポットライト=
◎著:藤森 晶子『丸刈りにされた女たち――「ドイツ兵の恋人」の戦後を辿る旅』(岩波書店)


■6面
◇特集=読書人出版情報 アメリカ文学・研究書特集 第55回 日本アメリカ文学会全国大会を機に
<第55回 日本アメリカ文学会全国大会に寄せて>
文学研究本来の在り方へ 中・四国アメリカ文学会会長 新田玲子(にった・れいこ氏=広島大学大学院教授・アメリカ文学専攻)
★アメリカ文学の研究をおこない、その成果の発表をつうじ、内外学会との交流をはかることを目的とした学術団体。全国に7つある支部(北海道、東北、東京、中部、関西、中・四国、九州)での活動が学会の中心となり機関誌の発行、全国大会開催などを行っている。
 日本アメリカ文学会結成の胎動は、第二次世界大戦終結の翌年にまで遡る。1946年に発足した「アメリカ学会」の中にアメリカ文学の研究会「アメリカ学会文学部会」として発展・発足したのが1953年のこと。1950年から56年にわたってロックフェラー財団の援助により行われたセミナーなどを通じて戦後のアメリカ文学研究の活動を全国的に押し広げる大きな力となる。
 東京支部の前身となる日本アメリカ文学会が発足したのは、1956年にアメリカ学会からの独立より。同時期に関西や九州など各地域で独自の活動をしている組織もあり、これを統一するかたちでの全国組織結成の機運が高まったのが1962年。10月27日に同志社大学に於いて行われた第1回全国大会をもって、現在の日本アメリカ文学会の誕生となる。

■7面
◇新刊=
◎著:飯田 泰子『江戸落語図鑑 ー落語国のいとなみー』(芙蓉書房出版)
 

■8面
▽ジュゼッペ・トルナトーレ監督インタビュー (「ある天文学者の恋文」)/インタビュアー:石津文子(いしづ・あやこ氏=映画評論家)

◇連載=ともかくスケッチ(長友啓典)

◇集中連載3=吉見俊哉・室井尚『文系学部解体』VS『「文系学部廃止」の衝撃』

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽山本貴光著「「百学連環」を読む」(三省堂)
評:大澤聡(おおさわ・さとし氏=批評家)


▽小林康夫著「表象文化論講義 絵画の冒険」(東京大学出版会)
評:河本真理(こうもと・まり氏=日本女子大学教授・西洋美術史専攻)


▽一般財団法人日本児童教育振興財団編「学校教育の70年史」(小学館)
評:梶田叡一(かじた・えいいち氏=奈良学園大学学長)


■5面〈文学・芸術〉
▽津島佑子著「狩りの時代」(文藝春秋)
評:中沢けい(なかざわ・けい氏=作家)


▽平石貴樹編訳「アメリカ短編ベスト10」(松柏社)
評:中村邦生(なかむら・くにお氏=作家・大東文化大学教授)


▽ケヴィン・バーミンガム著「ユリシーズを燃やせ」(柏書房)
評:下楠昌哉(しもくす・まさや氏=同志社大学教授・英文学専攻)


▽山下澄人著「壁抜けの谷」(中央公論新社)
評:坂口周(さかぐち・しゅう氏=福岡女子大学専任講師・日本近現代文学専攻)


■7面〈読物・文化〉
▽マーガレット・マクミラン著「第一次世界大戦」(えにし書房)
評:池井優(いけい・まさる氏=慶應義塾大学名誉教授・日本外交史専攻)


▽ローレンス・ロスフィールド著、山内和也監訳 「掠奪されたメソポタミア」(NHK出版)
評:岡田保良(おかだ・やすよし氏=国士舘大学イラク古代文化研究所教授・グローバルアジア研究専攻)


▽備仲臣道著「坂本篤 艶本狂詩曲」(皓星社)
評:南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ氏=編集者)


▽宮田昭著「炭坑の絵師 山本作兵衛」(書肆侃侃房)
評:岡村幸宣(おかむら・ゆきのり氏=原爆の図丸木美術館学芸員)



◆次号<9月30日号>予告
加藤陽子氏ロングインタビュー
『戦争まで歴史を決めた交渉と日本の失敗』(朝日出版社)刊行を機に。

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