2016年10月28日号 3162号

280円(税込)

定価 280円(税込)

▼特集▼
神田神保町の古書店街は、なぜ空襲を受けなかったのか
逢坂剛・金盡二対談 『ウォーナーの謎のリスト』公開を機に


★東京・神田神保町は、世界有数の古書店街として知られる。文学・芸術から、政治・経済、法律、医療、映画・演劇まで含めて、広範の領域の古書を扱う店が集まっている。また「浮世絵」などの美術品も所蔵していることもあり、日本美術に興味を持つ海外旅行者は、必ずと言っていいほど、この街を訪れる。神田駿河台下から神保町の交差点まで、靖国通り沿いに集中する古書店であるが、この一角だけは、太平洋戦争中、なぜか米軍による爆撃を受けなかった。果たして単なる偶然なのか。一説によると、神保町古書店街に対しては、米軍による「爆撃禁止令」があったという。それは誰が、どのような理由で行なったものなのか。そこにはふたりの人物が関与していた可能性があり、この謎に挑んだドキュメンタリー映画『ウォーナーの謎のリスト』が、10月29日から神保町シアターで限定ロードショー公開される(11月4日まで、5日〜13日には、東京都写真美術館ホールで上映)。金盡二監督と、神保町に長らく事務所を構える作家・􆘮坂剛氏に対談をしてもらった。(編集部)

<主なコンテンツ>
1:『インディ・ジョーンズ』
2:「占領地図」の作成
3:昭和天皇への親書
4:人間の業を見る
5:『諸橋大漢和』を映画に
6:ウォーナー・リストに載った施設

★おうさか・ごう氏は作家。1980年、「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。86・87年、「カディスの赤い星」で直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。著書に「近藤重蔵シリーズ」「長谷川平蔵シリーズ」「百舌シリーズ」など。神田神保町には、博報堂退社後に事務所を構え、現在も日々、古書店通いをつづける。1943年生。



★かねたか・けんじ氏は映画監督・TVディレクター。国立館山海員学校卒業後、外航船ケミカルタンカーの船員などを経て、1981年、フリーの映画助監督に。1992年、自主制作をはじめる。作品に「ある同姓同名者からの手紙」「風といのちの詩」「疎開した40万冊の図書」など。1955年生。


《今週の読物》
■1面
◇連載=誰も見ていないから<19>井原信次(いはら・しんじ氏=画家)

■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側<263>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎寒山拾得的狂気と正気 生きながら見る走馬灯

◇連載=現代短歌むしめがね<59>/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎盗癖の子の手をとれば小さくてあつたかいのでございます/鳥海昭子『花いちもんめ』(1984)

◇連載=漢字点心<203>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「鷇」※コウ

◇連載=夜郎戯暦<10月>/安倍夜郎
10月11日 1963年 エディット・ピアフ(仏、シャンソン歌手)没<47歳>、ジャン・コクトー(仏、前衛芸術家)没<74歳>

◇連載=あの人に会いたい「「萌木の村」代表取締役社長・舩木上次(下)」/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集者・ライター、イベントプロデューサー)

■4面
◇スポットライト=島田裕巳著「天皇と憲法」(朝日新聞社)


■7面
◇特集=改組 新 第3回日展開催に寄せて
<人形作家・奥田小由女氏と日本画家・鈴木竹柏氏へインタビュー>
★2016年10月28日から12月4日まで国立新美術館で「改組新第三回日展」が開催される。日展は日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書など約3000点の新作・入選作が全国から集まり一堂に展示される。本紙では「改組新第三回日展開催に寄せて」と題し全四回で理事長はじめ日展作家のインタビューを掲載する。文責は美術ライターの松井文恵氏にお願いした。

★おくだ・さゆめ氏は1936年、大阪府生まれ。1955年、広島県日彰館高等学校卒業後人形作家を志し上京。1967年、日展入選、1972年、日展特選1998年、日本芸術院会員、2008年、文化功労者。現在、日本芸術院会員、日展理事長、現代工芸美術家協会副理事長。

★すずき・ちくはく氏は1918年、神奈川県生まれ。逗子開成中学校卒。1936年、中村岳陵に師事。1962年、日展菊華賞。1981年、日展文部大臣賞。1991年、日本芸術院会員。1994年、勲三等瑞宝章。2007年、文化功労者。現在、日本芸術院会員、日展顧問。

■8面
◇連載=ともかくスケッチ<50>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アート・ディレクター)
◎ボクと黒田とタイゾー

◇集中連載7=吉見俊哉・室井尚『文系学部解体』VS『「文系学部廃止」の衝撃』


《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽宇野重規著「保守主義とは何か」(中央公論新社)
評:片岡大右(かたおか・だいすけ氏=東京大学研究員・社会思想史・フランス文学専攻)


▽浅野慎一・佟岩著「中国残留日本人孤児の研究」(御茶の水書房) 
評:白木沢旭児(しらきざわ・あさひこ氏=北海道大学大学院教授・日本近現代史専攻)


▽エマニュエル・トッド著「家族システムの起源機廖米8興馘后
評:出口 顯(でぐち・あきら氏=島根大学教授・文化人類学専攻)


■5面〈文学・芸術〉
▽矢野静明著「日本モダニズムの未帰還状態」(書肆山田) 
評:林 浩平(はやし・こうへい氏=詩人)
日本モダニズムの未帰還状態 (りぶるどるしおる 82)

▽鈴木智之著「死者の土地における文学」(めるくまーる)
評:小嶋洋輔(こじま・ようすけ氏=名桜大学上級准教授・日本近現代文学研究)


▽アロイス・イラーセク著「暗黒」上下(成文社)
評:石川達夫)(いしかわ・たつお氏=専修大学教授・神戸大学名誉教授・スラブ文化論専攻)


▽金子遊著「異境の文学」(アーツアンドクラフツ)
評:千葉一幹(ちば・かずみき氏=文芸評論家・大東文化大学教授)


■6面〈読物・文化〉
▽会田弘継著「トランプ現象とアメリカ保守思想」(左右社)/渡辺将人著「アメリカ政治の壁」(岩波書店)
評:前嶋和弘(まえしま・かずひろ氏=上智大学教授・現代アメリカ政治専攻)
 

▽オリバー・ストーン/ピーター・カズニック著/スーザン・キャンベル・バートレッティ編著「語られなかったアメリカ史」(あすなろ書房)
評:増田ユリヤ(ますだ・ゆりや氏=ジャーナリスト)


▽新木正人著「天使の誘惑」(論創社)
評:加納明弘(かのう・あきひろ氏=ライター)


▽一柳慧著「一柳慧 現代音楽を超えて」(平凡社)
評:五十嵐玄(いがらし・げん氏=音楽評論家)




◆次号<11月4日号>予告
武田砂鉄×水道橋博士
『芸能人寛容論』(青弓社)刊行を機に
(8頁・定価280円)



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