2016年11月11日号 3164号

280円(税込)

定価 280円(税込)

▼特集▼
対談=谷川晃一×柏木博 日常から再発見する谷川晃一の"雑めく"技法
エッセイ集『雑めく心』刊行/展覧会『陽光礼賛』開催を機に


★画家の谷川晃一氏がせりか書房より『雑めく心』を刊行した。本書は著者が日常生活をおくりながら、思わぬ発見へといたる有用、無用の「雑めき」を綴ったエッセイ集となっている。また10月22日から神奈川県立近代美術館 葉山では谷川晃一・宮迫千鶴展「陽光礼讃」が開催されている(〜2017年1月15日まで)。刊行と開催を機に旧知の仲であるデザイン評論家・武蔵野美術大学教授の柏木博氏と対談をお願いした。

<主なコンテンツ>
1:とにかく「雑」が好き。つい脇道に逸れてしまう
2:「雑めく」は物事の糸口がすっと開く印象
3:やらなければ何も始まらない
4:エジプト文明、半神半獣、次元上昇、LSD
5:「陰影礼賛」よりも「陽光礼賛」
6:暮しながら絵を描くことをモットーに

★たにかわ・こういち氏は画家・エッセイスト・美術評論家・絵本作家。著書に「アール・ポップの時代」「今日の美術とサブカルチャー」「がらくた桃源郷」「伊豆高原アートフェスティバルの不思議」ほか。絵本に「うたがきこえる」「へんしーん」「こりゃなんだうた」「うそうさぎ」ほか。1938年生。


★かしわぎ・ひろし氏はデザイン評論家・武蔵野美術大学教授。著書に「日用品のデザイン思想」「カプセル化時代のデザイン」「20世紀をつくった日用品」「日用品の文化誌」「「しきり」の文化論」「私の家」「日記で読む文豪の部屋」ほか多数。1946年生。




《今週の読物》
■1面
◇連載=誰も見ていないから<21>井原信次(いはら・しんじ氏=画家)

■3面
▽映画時評〈11月〉/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻)
◎死の宿命の達観の上に生の喜び、画面の快楽/オタール・イオセリアーニ「皆さま、ごきげんよう」

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側<265>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎なぜアートに「なぜ?」が必要なのか。なぜだろう?

◇連載=現代短歌むしめがね<61>/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎百枚のふたを抱へて去りゆくは長きまつげのをとこなるべし/石川美南『砂の降る教室』(2003)


◇連載=漢字点心<205>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎池

◇連載=本の国へようこそ<第77回>テーマ:わらべうた
空気が冷たく日差しが低い冬がくると、体が縮こまりがち。そんなときは大人にもわらべうたが効くかもしれません。♪なーべーなーべーそーこぬけ、とか、♪ずいずいずっころばし、などという、意味がなさそうなことばが元気をくれそうです。子どもは本当によいものをよく知っています。
   


◇フォト&アート/杉浦さやか著「世界をたべよう!旅ごはん」


■7面
◇特集=改組 新 第3回日展開催に寄せて
<漆芸家・三谷吾一氏、書家・日比野光鳳氏へインタビュー>
★2016年10月28日から12月4日まで国立新美術館で「改組新第三回日展」が開催される。日展は日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書など約3000点の新作・入選作が全国から集まり一堂に展示される。本紙では「改組新第三回日展開催に寄せて」と題し全四回で理事長はじめ日展作家のインタビューを掲載する。文責は美術ライターの松井文恵氏にお願いした。

★みたに・ごいち氏は1919年石川県輪島町(現輪島市)に生まれる。42年、新文展初入選。65年、日本現代工芸美術展現代工芸大賞・読売新聞社賞受賞。2002年、日本芸術院会員となる。2015年、文化功労者。現在、日本芸術院会員、日展顧問、現代工芸美術家協会常任顧問。

★ひびの・こうほう氏は1928年、京都市生まれ。1967年、日展初入選。2011年、文化功労者顕彰。現在、日本芸術院会員、日展顧問、読売書法会最高顧問、日本書芸院最高顧問、全日本書道連盟名誉顧問、全国書美術振興会名誉顧問、京都書作家協会名誉顧問、京都文化財団評議員、書道水穂会会長、日比野五鳳記念美術館名誉館長。

■8面
▽早稲田大学中央図書館開館25周年記念講演会レポート(堀江敏幸・綿矢りさ)
★創立一三四周年を迎えた早稲田大学創立記念日の十月二一日、東京・新宿区の早稲田大学国際会議場(十八号館)井深大記念ホールで、「中央図書館開館二五周年記念講演会「私と図書館」」が開催された。記念講演は、いずれも早稲田大学出身で芥川賞作家の堀江敏幸氏と綿矢りさ氏が登壇。「私と図書館」をテーマに講演した。その講演から一部をレポートする。

◇連載=ともかくスケッチ<51>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アート・ディレクター)
◎ミスターラグビー

◇集中連載9=吉見俊哉・室井尚『文系学部解体』VS『「文系学部廃止」の衝撃』

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽大黒岳彦著「情報社会の〈哲学〉」(勁草書房)
評:吉川浩満(よしかわ・ひろみつ氏=文筆業)


▽加藤晴久著「『ル・モンド』から世界を読む」(藤原書店) 
評:有田英也(ありた・ひでや氏=成城大学教授・フランス文学専攻)


▽C・G・ユング著「ユング 夢分析論」(みすず書房)
評:渡邉学(わたなべ・まなぶ氏=南山大学教授・宗教学専攻)


▽出口泰靖著「あなたを「認知症」と呼ぶ前に」(生活書院)
評:好井裕明(よしい・ひろあき氏=日本大学文理学部教授・社会学・エスノメソドロジー専攻)


■5面〈文学・芸術〉
▽星野智幸著「スクエア 星野智幸コレクション機廖屮機璽ル 星野智幸コレクション供廖平擁現餘 
評:砂川秀樹(すながわ・ひでき氏=文化人類学者)


▽東雅夫・下楠昌哉責任編集「幻想と怪奇の英文学供廖塀嬋社)
評:中川僚子(なかがわ・ともこ氏=聖心女子大学教授・イギリス文学、文化専攻)


▽クルト・ピントゥス編「人類の薄明」(未來社)
評:鍛治哲郎(かじ・てつろう氏=ドイツ文学者)


■6面〈読物・文化〉
▽劉文兵著「日中映画交流史」(東京大学出版会)
評:晏妮(あん・に氏=日本映画大学特任教授・比較映画史、映像学専攻)


▽ケイトリン・ドーティ著「煙が目にしみる」(国書刊行会)
評:井上理津子(いのうえ・りつこ氏=ノンフィクションライター)


▽尾原昭夫・大嶋陽一・酒井董美著「古今童謡を読む」(今井出版)
評:永嶺重敏(ながみね・しげとし氏=出版文化研究者)


▽ゲルノット・ワグナー/マーティン・ワイツマン著「気候変動クライシス」(東洋経済新報社)
評:天笠啓祐(あまがさ・けいすけ氏=科学ジャーナリスト)




◆次号<11月18日号>予告
浦沢直樹・中川五郎対談
〈ボブ・ディランノーベル文学賞受賞を機に〉
(8頁・定価280円)


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