2017年1月13日号 3172号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
生きた知識、生きるための思考
外山滋比古ロングインタビュー(聞き手・山本貴光)

 英文学者、エッセイストの外山滋比古氏の『思考の整理学』(筑摩書房)は、1983年に「ちくまセミナー」シリーズの一冊として刊行され、1986年に文庫になって以来ロングセラーとして読み継がれてきたが、昨秋200万部を突破。93歳となった2016年も『新聞大学』『逆説の生き方』『本物のおとな論』『「長生き」に負けない生き方』『ものの見方、考え方』『消えるコトバ・消えないコトバ』『乱談のセレンディピティ』『家庭という学校』『失敗を活かせば人生はうまくいく』を上梓。生きた知識とは、思考するとはどういうことなのか、お話いただいた。お相手は、2016年『「百学連環」を読む』、『脳がわかれば心がわかるか』(共著)を刊行している、文筆家・ゲーム作家の山本貴光氏。

<主なコンテンツ>
1:人の真似をしない
2:アウトサイダーの思考
3:現在形未来形の思考
4:乱談の創造性
5:失敗のエネルギー
6:出版の社会的意義

<人物紹介>
★とやま・しげひこ氏=お茶の水女子大学名誉教授。文学博士。評論家、エッセイスト。英文学のみならず、思考、日本語論などさまざまな分野で創造的な仕事を続け、「知の巨人」と称される。1923年生。


★やまもと・たかみつ氏=文筆家・ゲーム作家。「哲学の劇場」主宰。著書に『文体の科学』『世界が変わるプログラム入門』『脳がわかれば心がわかるか』(共著)『「百学連環」を読む』ほか。1971年生。


《今週の読物》
■3面
▽映画時評<1月>伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学)
◎胸を打つ丁寧な一つ一つのショット フィリップ・ガレル「パリ、恋人たちの影」

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 273回/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎神様の初夢アンコール!夢は一体誰が作るのか?

◇連載=現代短歌むしめがね 68回/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎愛よりも愛に似てゐる感情がカエルの腹を裂かせ、咲かせた/吉田隼人『忘却のための試論』(2015)

◇連載=漢字点心 212回/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「博」

◇連載=本の国へようこそ 78回


■7面
▽”東京・TOKYO 日本の新進作家 vol.13”田代一倫×倉石信乃 対談レポート
◇連載=文系学部解体―大学の未来3「なぜ誰も声を上げないのか/なぜ伝わらないのか?」 兵式羮亜Ε魯筌潺競カズヒコ)

■8面
▽『ケンブリッジ版 カナダ文学史』刊行 堤稔子氏、林田こずえ氏インタビュー
◇連載=ともかくスケッチ 55回/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アート・ディレクター)
◎ゴールデン街の灯り

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
専制に抗する礼節 仏革命後の動乱を駆け抜けたひとりの卓越した女性
▽工藤庸子著「評伝 スタール夫人と近代ヨーロッパ」(東京大学出版会)
評:菅谷憲興(すがや・のりおき氏=立教大学教授・フランス文学)


佐々木孝丸とは何者か 知る人ぞ知る怪優への賛歌
▽佐古口早苗著「起て、飢えたる者よ〈インターナショナル〉を訳詞した快優・佐々木孝丸」(現代書館)
評:千坂恭二(ちさか・きょうじ氏=思想家)


日本の教育者の必読書 黒人ハイスクールの成功を綿密に研究
▽ジョン・L・ルーリー/シェリー・A・ヒル著「黒人ハイスクールの歴史社会学」(昭和堂)
評:堂本かおる(どうもと・かおる氏=ライター・ツアーガイド)


■5面〈文学・芸術〉
血湧き肉躍ること間違いなしのポスト実存主義文学
▽羽田圭介著「コンテクスト・オブ・ザ・デッド」(講談社) 
評:町口哲生(まちぐち・てつお氏=哲学)


文化の架橋となった男の「陶芸」という「冒険」に賭けた物語
▽原田マハ著「リーチ先生」(集英社)
評:寺田操(てらだ・そう=詩人)


文学の豊富な水脈を掘り当てる 楽しみどころ満載の快事典・好事典
▽浦西和彦編著「温泉文学事典」(和泉書院)
評:島内景二(しまうち・けいじ氏=国文学者・電気通信大学教授)


クールさ漂うブラック・ジョークの傑作 腕のいい殺し屋がキリスト教に目覚めたら
▽ヨナス・ヨナソン著「天国に行きたかったヒットマン」(西村書店)
評:中辻理夫(なかつじ・りお氏=文芸評論家)


■6面〈読物・文化〉
右近の生き様 戦乱の時代のなかに位置づけた労作
▽川村信三著「高山右近とその時代」(教文館)
評:大橋幸泰(おおはし・ゆきひろ氏=早稲田大学教授・日本近世史)


流行風俗の証言はとにかく貴重 現在の文化既視感の多くは間違い
▽亀和田武著「60年代ポップ少年」(小学館)
評:サエキけんぞう(さえき・けんぞう氏=ミュージシャン)


自らの体験を交えつつ貸本マンガの時代的意味を戦後状況に結びつけ
▽高野慎三著「貸本マンガと戦後の風景」(論創社) 
評:竹内オサム(たけうち・おさむ氏=マンガ評論家)


七転び八起きでは足りない人生 著者の優しいまなざしが村西を素っ裸に
▽本橋信宏著「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)
評:武田砂鉄(たけだ・さてつ氏=ライター)


この故人あってこの遺族あり 軽やかで暖かな家族の物語
▽川内有緒著「晴れたら空に骨まいて」(ポプラ社)
評:奥山晶子(おくやま・しょうこ氏=葬儀ライター)



◆次号<1月20日号>予告
山田太一×長谷正人対談「山田太一セレクション『想い出づくり』」他刊行を機に
(8頁・定価280円)

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