2017年1月27日号 3174号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
雨宮処凛×河添誠 対談
<シリーズ貧困>いま、貧困の現場は

『一億総貧困時代』(集英社インターナショナル)刊行を機に

 日本の貧困率が十六%を超え、非正規労働者が四割超、単身女性の三人に一人が貧困と言われ、学生の二人に一人が奨学金という借金を背負…。二〇一七年、読書人では「貧困」をテーマに、シリーズ<貧困>として、一年を通して取り上げていく。第一回は、雨宮処凛氏の『一億総貧困時代』。ホームレスの女性、子どもの虐待と貧困、性風俗と福祉、ワーキングプア、生活保護、奨学金問題など、雨宮氏が十年以上にわたり取材して来た、切実な<貧困の現場>から、当事者たちの声を伝える。著者の雨宮氏と、首都圏青年ユニオンの設立に携わり、労働運動、反貧困などで活動しているアクティビストの河添誠氏に対談をお願いした。

<主なコンテンツ>
1:労働問題と貧困
2:「私の人生も父の人生も惨めだな」
3:セックスワーカーと貧困
4:学費無償化が先進国の潮流
5:貧困の悲惨合戦 貧困ってどういう人?
6:生活保護を叩くのは、年金をさらに削る布石
7:先進国反貧困シンポジウム開催を

<人物紹介>
★あまみや・かりん氏=作家・活動家。『生き地獄天国』(太田出版)でデビュー。「生きづらさ」や貧困問題を取材・執筆・運動。『生きさせろ!難民化する若者たち』(ちくま文庫/日本ジャーナリスト会議賞)、『14歳からわかる生活保護』(河出書房新社)、『排除の空気に唾を吐け』(講談社現代新書)ほか著書多数。一九七五年生。


★かわぞえ・まこと氏=労働運動活動家、都留文科大学非常勤講師。首都圏青年ユニオン結成に参加、同書記長を経て、「反貧困ネットワーク」レイバーネット日本」などで活動。共編著に、『生きづらさの臨界』(旬報社)、『労働、社会保障政策の転換を』(岩波書店)、『活動家一丁あがり!』(NHK新書)など。一九六四年生。



《今週の読物》
■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 275回/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎黒澤さん、小津さん、ボウイ、美輪さん、ついにはニーチェ。百花繚乱の夢は続く

◇連載=夜郎戯暦<一月>(安倍夜郎)
◎1月9日 風邪の日 1795年(寛政7年)、横綱・谷風梶之助が流感で現役のまま死去(数え年46歳)

◇連載=現代短歌むしめがね 70回/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎ふたりだと職務質問されないね危険なつがいかもしれないのに/雪舟えま『たんぽるぽる』(2011)

◇連載=漢字点心 214回/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「闃」

◇連載=あの人に会いたい「経営コンサルタント・小宮一慶(下)」/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集者・ライター、イベントプランナー)

■7面
▽川柳を もっと自由に パピプペポ『パピプペポ川柳傑作選 #0』(リアリックス)刊行を機に
ターザン山本×サンキュータツオ対談


■8面
◇連載=ともかくスケッチ 56回/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アート・ディレクター)
◎ほぼ日ブックス

◇連載=文系学部解体―大学の未来3「なぜ誰も声を上げないのか/なぜ伝わらないのか?」(室井尚・ハヤシザキカズヒコ)

▽受賞=第156回芥川賞・直木賞 受賞作決定!

▽いい本を読みましょう=新井信昭著『レシピ公開「伊右衛門」と絶対秘密「コカ・コーラ」、どっちが賢い?』(新潮社)


《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
偽悪的挑発に満ちた書 非対称的なドゥルーズ
▽アンドリュー・カルプ著「ダーク・ドゥルーズ」(河出書房新社)
評:松本潤一郎(まつもと・じゅんいちろう氏=就実大学准教授・フランス文学・哲学・思想史)


今こそ読まれるべき書物 宗教と暴力をめぐる考察
▽ジャック・デリダ著「信と知」(未來社)
評:長坂真澄(ながさか・ますみ氏=群馬県立女子大学准教授・哲学)


ハンセン病問題における「子ども」の人権侵害を究明した先駆的研究の集大成
▽清水寛編著「ハンセン病児問題史研究」(新日本出版社)
評:宇内一文(うない・かずふみ氏=常葉大学講師・教育学)


■5面〈文学・芸術〉
誠実な叫び 作家の決意と覚悟が詰まった一冊
▽西加奈子著「i」(ポプラ社)
評:加藤千恵(かとう・ちえ氏=歌人・作家)


子どもと児童文化に対する問題意識を喚起
▽増山均・汐見稔幸・加藤理編「ファンタジーとアニマシオン」(童心社)
評:藤本 恵(ふじもと・めぐみ氏=都留文科大学教授・日本児童文学)


資料を丹念に調べ上げたシェリー・サークルの知られざる物語
▽ジャネット・トッド著「死と乙女たち」(音羽書房鶴見書店)
評:小川公代(おがわ・きみよ氏=上智大学准教授・英文学)


随所に新説が示される 〈南洋もの〉自体に新たな光を当てる
▽杉岡歩美著「中島敦と<南洋>」(翰林書房)
評:橋本正志(はしもと・まさし氏=立命館大学講師・日本近代文学)


■6面〈学術・読物〉
ゴッホの死の真相に迫る
▽スティーヴン・ネイフ+グレゴリー・ホワイト・スミス著「ファン・ゴッホの生涯上・下」(国書刊行会)
評:新畑泰秀(しんばた・やすひで氏=石橋財団ブリヂストン美術館学芸課長)


ジェンダーとは何かを改めて考えるきっかけとして読んで欲しい
▽LabelX編著「Xジェンダーって何?―日本における多様な性のあり方」(緑風出版)
評:砂川秀樹(すながわ・ひでき氏=文化人類学者)

時代への批判意識を反映 きわめて高い目的意識を持つ貴重な書物
▽丸山徳次著「現象学と科学批判」(晃洋書房)
評:小川 侃(おがわ・ただし氏=京都大学名誉教授、豊田工業大学文系アドバイザー)


自分のことを気に留めてほしい子ども達に寄り添う
▽工藤律子著「マラス」(集英社)
評:瀬尾真志(せお・まさし氏=雑誌編集人)



◆次号〈2月3日号〉予告
宮内悠介『カブールの園』刊行を機に
(8頁・定価280円)

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