2017年2月10日号 3176号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
対談=水島治郎×宇野重規 民主主義の曲がり角で、今
『ポピュリズムとは何か』×『保守主義とは何か』(共に中央公論新社)

英国のEU離脱に続き、トランプ大統領誕生に衝撃が走った二〇一六年、中公新書から東京大学教授・宇野重規氏の『保守主義とは何か 反フランス革命から現代日本まで』、千葉大学教授・水島治郎氏の『ポピュリズムとは何か 民主主義の敵か、改革の希望か』が刊行された。一見、保守政党の安定的な政権が続いている日本。欧州、アメリカ、南米各地で、力を強めるポピュリズム政党。今、世界で何が起っているのか。過去を丁寧に繙くことで、ようやく見えてくる現代がある。二〇一七年はオランダ、フランス、ドイツで選挙が行われ、この結果如何で、世界はさらに異なる様相を見せる。著者のお二人に対談いただき、二冊を中心に、現在の政治状況や今後についても語っていただいた。


《今週の読物》
■3面
▽映画時評〈2月〉伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学)
◎闇と光、感性の純粋な領域を開示せよ

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 277回/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎思考は現実化し、空想は荒脳を駆け巡る。

◇連載=現代短歌むしめがね 72回/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎泥棒やひったくりもやる嘘もつくそんな自叙伝書いている嘘/竹村公作「力道山が死んだ」(2003)

◇連載=漢字点心 216回/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「黙」

◇連載=本の国へようこそ 79回
◎ちがい

■7面
▽没後10年記念ブックフェア&連続トークイベント
「池田晶子の言葉と出会う」トークイベント第1回 川上未映子氏

◇連載=ともかくスケッチ 57回/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アート・ディレクター)
◎国土無双の夢

◇連載=文系学部解体―大学の未来3「なぜ誰も声を上げないのか/なぜ伝わらないのか?」ァ兵式羮亜Ε魯筌轡競カズヒコ)

■7〜8面
▽塩川徹也・野崎歓<パスカル『パンセ』を読む>


《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
混迷の十年の世界にクリアな見通しを
▽絓秀実著「タイム・スリップの断崖で」(書肆子午線)
評:中島一夫(なかじま・かずお氏=批評家)

意欲的で真摯な問いかけ「ナショナリズム」とそれに関連する諸問題を丁寧に検討
▽津田正太郎著「ナショナリズムとマスメディア」(勁草書房)
評:谷藤悦史(たにふじ・えつし氏=早稲田大学教授・政治学)

未来のアクティヴィストであり続けるガタリの肖像
▽上野俊哉著「四つのエコロジー」(河出書房新社)
評:堀 千晶(ほり・ちあき氏=仏文学者)

哲学と音楽の共演(饗宴) プラトンの音楽批評を巧妙に論じる
▽三上章著「プラトン『国家』におけるムゥシケー」(リトン)
評:山本建郎(やまもと・たつろう氏=秋田大学名誉教授・哲学)

■5面〈文学・芸術〉
「モノ」から姉妹たちの生涯と作品に迫るユニークな一冊
▽デボラ・ラッツ著「ブロンテ三姉妹の抽斗」(柏書房)
評:白井義昭)(しらい・よしあき氏=日本ブロンテ協会会長、立正大学教授・イギリス文学)

これまでのネグレクトに対する明快な異議申し立て
▽新・フェミニズム批評の会編「昭和前期女性文学論」(翰林書房)
評:金井景子(かない・けいこ氏=早稲田大学教授・日本近代文学)

多面的で興味深い成果を提示 「検閲」の恐ろしさと愚かしさを実感させる
▽水沢不二夫著「検閲と発禁」(森話社)
評:島村 輝(しまむら・てる氏=フェリス女学院大学教授・日本近現代文学)

この世界の姿にどこか似ている「美しい国」
▽田中慎弥著「美しい国への旅」(集英社)
評:八木寧子(やぎ・やすこ氏=文芸批評家)

■6面〈読物・文化〉
奇妙なダイアローグ 優れた守山大道論であり写真論
▽森山大道・鈴木一誌著「絶対平面都市」(月曜社)
評:小原真史(こはら・まさし氏=IZUPHOTOMUSEUM研究員)

明日の農協をどうするのか 今こそ農協の真価が問われる時
▽太田原高昭著「新 明日の農協」(農山漁村文化協会)
評:先千尋(まっさき・ちひろ氏=農業・元茨城県ひたちなか農協専務)

知的好奇心を掻き立てる 民衆生活の襞から丹念に歴史を逆視
▽大丸弘・高橋晴子著「日本人のすがたと暮らし」(三元社)
評:蔵持不三也(くらもち・ふみや氏=早稲田大学人間科学学術院教授、ヨーロッパ民族学・歴史人類学)

震災の全体像をあぶりだす 興味深いのは国内外へのメディア批判
▽ルーシー・バーミンガム/デイヴィッド・マクニール著「雨ニモマケズ」(えにし書房)
評:中村尚樹(なかむら・ひさき氏=ジャーナリスト)


◆次号<2月17日号>予告
インタビュー=芳川泰久氏の「漱石三部作」小説刊行を機に
(8頁・定価280円)

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