2017年2月24日号 3178号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
竹内薫×緑慎也×篠木和久 記念鼎談
いまこそサイエンスリテラシーを

ブルーバックス通巻2000番突破!

 「科学をあなたのポケットに…」。講談社・ブルーバックスが、二〇一七年一月の刊行をもって、通巻二〇〇〇番を突破した。一九六三年創刊、科学技術の新時代をリードする科学出版の一大企画として構想され、扱うジャンルは多岐にわたるが、自然科学を専門に半世紀以上、刊行点数二〇〇〇点を超える新書シリーズは世界に類を見ない。またシリーズからは、戦後の科学出版史に刻まれる名著が数多く誕生、若手研究者がアウトリーチを広げ、サイエンスライターを育む土壌にもなっている。ブルーバックス通巻二〇〇〇番を機に、サイエンス作家の竹内薫氏、科学ジャーナリストの緑慎也氏、ブルーバックス編集長の篠木(ささき)和久氏に鼎談をお願いした。

★たけうち・かおる氏=サイエンス作家。科学評論、エッセイ、書評、講演、フリースクール経営など活動は多岐にわたる。最新刊は『教養バカ』(SB新書)、『重力って……』(ジェイソン・チン作、竹内薫訳/偕成社)、『宇宙のかけら(新装版)』(青土社)など著書・訳書多数。NHK Eテレ「サイエンスZERO」ナビゲーター。一九六〇年生まれ。

★みどり・しんや氏=科学ジャーナリスト。科学技術を中心に取材・執筆。著書に『消えた伝説のサル ベンツ』(ポプラ社)、訳書に図説 アラビア文字事典』(創元社)、共著に『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』(講談社)、『デカルトの悪魔はなぜ笑うのか』(ジョエル・レヴィ著、緑慎也・今里崇之訳/創元社)など。一九七六年生まれ。

★ささき・かずひさ氏=講談社第一事業局学芸部ブルーバックス編集長。一九八八年入社後、ブルーバックス、一般書、雑誌編集部を経て現職。一九六五年生まれ。


《今週の読物》
■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 279回/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎人生の第二ステージは、理外の理が手ぐすね引いて。

◇連載=夜郎戯暦<二月>(安倍夜郎)
◎2月2日 1976年「徹子の部屋」放送開始。1952年 朴槿恵(パク・クネ)生誕〔大韓民国大統領(18代)〕

◇連載=現代短歌むしめがね 74回/山田航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎彼女とかいない時逮捕されたからいまひとつこう盛り上がらない/外山恒一「百回休み」(2005)

◇連載=漢字点心 218回/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「息」

◇連載=あの人に会いたい「石見銀山生活文化研究所・松場大吉(下)」/江原礼子(えはら・れいこ氏=フリー編集者・ライター、イベントプランナー)

▽フォト&アート=遺された家 家族の記憶/太田順一

■7面
▽『在日二世の記憶』刊行記念トークセッションレポート

▽第68回読売文学賞贈賞式開催
▽第4回潮アジア・太平洋ノンフィクション賞 第6回パンプキンエッセー賞贈賞式開催

▽森亜紀子著『複数の旋律を聞く―沖縄・南洋群島に生きたひとびとの声と生』

■8面
◇連載=ともかくスケッチ 58回/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アート・ディレクター)
◎在りし、在らまほしかりし

◇連載=文系学部解体―大学の未来3「なぜ誰も声を上げないのか/なぜ伝わらないのか?」А兵式羮亜Ε魯筌轡競カズヒコ)



《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
不可能性と信ずること 超越的なものへの信仰
▽野崎歓著「夢の共有」(岩波書店)
評:伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学)

科学との真剣な対話 精緻に噛み合った議論が展開
▽平井靖史・藤田尚志・安孫子信編「ベルクソン『物質と記憶』を解剖する」(書肆心水)
評:小関彩子(おぜき・あやこ氏=和歌山大学准教授・フランス思想)

半世紀を経て待望の邦訳刊行 現代を考えていく者に多くの刺激を与える
▽モーリス・ブランショ著「終わりなき対話 機廖蔽淤狃駛次法
評:岩野卓司(いわの・たくじ氏=明治大学教授・思想史)

明治初頭の日伊交流の実態を紹介した第一級の学術書
▽石井元章著「明治期のイタリア留学」(吉川弘文館)
評:宮下規久朗(みやした・きくろう氏=神戸大学教授・美術史)

■5面〈文学・芸術〉
戦後俳句の巨人の「いま」 数十年来の知己がまとめた一書
▽金子兜太著、青木健編「いま、兜太は」(岩波書店)
評:青木亮人(あおき・まこと氏=近現代俳句研究者、愛媛大学准教授)

重なる異次元の旅行者たち 風土と文化が孕む幻想文学
▽岩本和子・三田順編訳「幻想の坩堝」(松籟社)
評:湯山光俊(ゆやま・みつとし氏=文筆家)

ラジカルな文学的試みで描かれたナチ支配下の迫害経験
▽イルゼ・アイヒンガー著「より大きな希望」(東宣出版) 
評:山本浩司(やまもと・ひろし氏=早稲田大学准教授・ドイツ文学)

ディストピアは黒スープの夢を見るか
▽雪舟えま著「凍土二人行黒スープ付き」(筑摩書房)
評:神田法子(かんだ・のりこ氏=ライター)

■6面〈文学・文化〉
複数種の人文学へ 「人間的なるもの」を越える創発的応答
▽野田研一・奥野克巳編著「鳥と人間をめぐる思考」(勉誠出版) 
評:石倉敏明(いしくら・としあき氏=秋田公立美術大学講師・人類学・神話学)

人間の根源的な欲求に肉薄 素朴で正直な農民たちの生きざまにいつしか憧憬の想いすら抱く
▽曹乃謙著「闇夜におまえを思ってもどうにもならない」(論創社)
評:南雲 智(なぐも・さとる氏=大妻女子大学教授・中国文学)

「三無」で共通する二人の「連携プレー」が冴える
▽藤沢周編「安吾のことば」(集英社)
評:岳 真也(がく・しんや氏=作家)

近代の意味の再考を促す 日本に於ける前衛主義の目覚めに迫る
▽四方田犬彦著「署名はカリガリ」(新潮社)
評:中野正昭(なかの・まさあき氏=演劇・芸能研究家)

江戸出版人「蔦重」の心意気 その書くには創作への矜持、芸術への果てなき渇望が
▽増田晶文著「稀代の本屋 蔦屋重三郎」(草思社)
評:雨宮由希夫(あまみや・ゆきお氏=書評家)



◆次号<3月3日号>予告
 柄谷行人・渡部直己対談=「日本批評大全」をめぐって
(8頁・定価280円)

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