2017年3月17日号 3181号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
<震災のはざまで、僕らは >【座談会】飯田一史、海老原豊、藤田直哉、宮本道人
『東日本大震災後文学論』(限界研編/南雲堂)刊行を機に

 東日本大震災から丸六年を迎える二〇一七年三月十日、若手批評家集団「限界研」の十人による評論集『東日
本大震災後文学論』(南雲堂)が上梓された。本論集は、二〇一一年三月十一日以降にうみだされた膨大な作品群を「震災後文学」と捉え、十人の批評家がそれぞれの切実さとテーマ、独自の評価軸をもって「震災後文学」に向き合い考え続けた論考である。震災のはざま、原発事故後を生きる、いまこのときを鋭く切り取った一冊。本書の刊行を機に、編著者、著者に名を連ねる四名の方にお集まりいただき、座談会を開催した。

《今週の読物》
■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 282回(横尾忠則)
◎生老病死の宿命背負ってどう生きたの?仏陀さん

◇連載=読写!一枚の写真から 50回(岩尾光代)
◎清朝復興意半で長逝、肅新王一周年祭

◇連載=現代短歌むしめがね 77回(山田航)
◎嫉妬させたら刺殺するわと朗らかにラテン的なる恋人である/荻原裕幸「あるまじろん」(1992)

◇連載=漢字点心 221回(円満字二郎)
◎「串」

◇連載=あの人に会いたい「きもの田中屋店主・田中博史(上)」(江原礼子)


■7面
◇連載=文系学部解体―大学の未来3「なぜ誰も声を上げないのか/なぜ伝わらないのか?」10回(室井尚・ハヤシザキカズヒコ)
◎自由に振る舞うことから道は開ける

▽受賞=吉川栄治賞発表と会見
文学賞・文学新人賞・文庫賞・文化賞の四賞

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽守中高明著「ジャック・デリダと精神分析」(岩波書店)
評:佐藤嘉幸(さとう・よしゆき氏=筑波大学准教授・哲学/思想史)

▽伊藤誠著「マルクス経済学の方法と現代世界」(桜井書店)
評:塚本恭章(つかもと・やすあき氏=愛知大学専任教員・経済学博士・社会経済学)

▽古結諒子著「日清戦争における日本外交」(名古屋大学出版会)
評:関 智英(せき・ともひで=日本学術振興会特別研究員・明治大学兼任講師・中国近現代史専攻)

■5面〈文学・芸術〉
▽古川真人著「縫わんばならん」(新潮社)
評:小林広一(こばやし・こういち氏=文芸評論家)

▽ランダル・スチュアート著「ナサニエル・ホーソーン伝」(開文社出版)
評:巽 孝之(たつみ・たかゆき氏=慶應義塾大学教授・アメリカ文学)

▽高橋ブランカ著「東京まで、セルビア」(未知谷)
評:奥 彩子(おく・あやこ氏=共立女子大学准教授・東欧文学・比較文学)

■6面〈読物・文化〉
▽ボリス・グロイス著「アート・パワー」(現代企画室)
評:アライ=ヒロユキ(あらい・ひろゆき氏=美術・文化社会批評)

▽藤本朝巳著「松居直と絵本づくり」(教文館)
評:野上 暁(のがみ・あきら氏=子ども文化評論家)

▽山下麻衣著「看護婦の歴史」(吉川弘文館)
評:沖野良枝(おきの・よしえ氏=京都光華女子大学教授・看護学)

▽畑中三応子著「カリスマフード」(春秋社)
評:森枝卓士(もりえだ・たかし氏=ジャーナリスト)

■7面
▽あごら九州編「あごら 雑誌でつないだフェミニズム」全3巻(石風社)
評:諸橋泰樹(もろはし・たいき氏=フェリス女学院大学教員・メディアとジェンダー)


◆次号<3月24日号>予告
蓮實重彥氏インタビュー<追悼・鈴木清順>
(8頁・定価280円)

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