2017年4月7日号 3184号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
対談=伊藤比呂美×栩木伸明「共振する言葉、生きるそして命の」
『切腹考』(文藝春秋)から、詩と現代文学を思考する


詩人・作家の伊藤比呂美氏の『切腹考』が刊行となった。白字に赤の文字がドシリと構える表紙を開けば、若き日の切腹生取材、文学的自伝、鴎外文学探求、『阿部一族』の元となる「阿部茶事談」翻訳、鴎外的創作・漱石的創作、ワーズワースの訳詩、夫の死、切腹考察etc……古今の文学作品、説教節、仏教説話等を身体に取り込んだ詩人が、鴎外文学を中心に置き、追求した「本質的な言葉」を、アイルランド文学研究者で、伊藤文学の長年の読み手である栩木伸明氏が、味わい深く解きほぐす。お二人の対談は、テキストの読み方、詩とは何か、文学とは何か、ということに触れるものとなった。


《今週の読物》
■3面
◇新連載=ジャン・ドゥーシェ氏に聞く「映画・映画作家・映画批評」

■4面
▽論潮・4月(面一也)
◎原発事故から6年「震災復興よかったです。首相がんばれ」

■5面
▽文芸・4月(馬場美佳・福島勲)
◎シン・カゾク小説 現実対虚構

■6面
▽文芸同人誌評(白川正芳)
◎異色の力作、詩で綴る日記――山のこのみ「自宅カフェ『森野バロック』」
◎力のこもった連載評論――北村隆志「西洋見物と雑種文化論」

◇連載=漢字点心 224回(円満字二郎)
◎「令」

▽書評キャンパス<大学生がススメる本>
本コーナーでは、毎週、現役大学生が自分で選んだ一冊を書評してもらいます。

重松清著「小学五年生」(文藝春秋)
評:金子美由紀(帝京大学・4年生)

■7面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 285回(横尾忠則)
◎OK!作品は常にスタンバイできている。

◇連載=現代短歌むしめがね 80回(山田航)
◎ひる寝るを罪の如くに思ひつつ臥す哀れさを嫁ぎて知りぬ/三浦綾子『いとしい時間』(2000)

◇連載=ともかくスケッチ 59回(長友啓典)
◎黒田・長友運命共同体!?
※長友啓典さんが、3月4日にお亡くなりになって、もう、ひと月経ってしまいました。お預かりしていた「ともかくスケッチ」の原稿をご遺族様のご諒承を得て、掲載いたします。長友さんには、2014年11月から小紙に四コマ&エッセイ「ともかくスケッチ」を隔週で連載中していただきました。この号の発行翌日4月8日は、長友さんのお誕生日でした。長友啓典さん、本当にありがとうございました。謹んでご冥福をお祈りいたします。(編集部より)


■8面
対談=平川祐弘×坂本忠雄
<学匠詩人・平川祐弘の軌跡>
『平川祐弘決定版著作集』(勉誠出版)刊行を機に

 二〇一六年十一月から『平川祐弘決定版著作集』(全三十四巻、勉誠出版、月一冊配本予定)の刊行が開始されている。比較研究者・平川祐弘氏は多言語を駆使し洋の東西を問わず、そこで生まれる文化、文学、芸術を複眼的に捉え、多様なジャンルの作品として残してきた。その膨大な学術成果の一部をまとめたのが本著作集となる。この著作集刊行を機に、多くの平川作品に編集者として接してきた文芸誌「新潮」元編集長の坂本忠雄氏との対談をお願いした。 


《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽ジグムント・バウマン著「自分とは違った人たちとどう向き合うか」(青土社)
評:石田光規(いしだ・みつのり氏=早稲田大学教授・社会学)

▽初宿正典著「カール・シュミットと五人のユダヤ人法学者」(成文堂)
評:中道寿一(なかみち・ひさかず氏=北九州市立大学名誉教授・政治思想史)
 
■5面〈文学・芸術〉
▽イルダ・イルスト著「猥褻なD夫人」(現代思潮新社)
評:柳原孝敦(やなぎはら・たかあつ氏=東京大学教授・スペイン語文学、現代文芸論)

▽三盃隆一著「謎と力」(英宝社)
評:荒木正純(あらき・まさずみ氏=筑波大学名誉教授・英文学・文学理論)
 
■6面〈読物・文化〉
▽西牟田靖著「わが子に会えない」(PHPエディターズ・グループ:発行、PHP研究所:発売)
評:歌代幸子(うたしろ・ゆきこ氏=ノンフィクションライター)

▽佐野勝也著「フジタの白鳥」(エディマン:発行、新宿書房:発売)
評:高橋宏幸(たかはし・ひろゆき氏=演劇評論家)

▽河野通和著「言葉はこうして生き残った」(ミシマ社)
評:南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ氏=編集者)

▽城戸久枝著「黒島の女たち」(文藝春秋)
評:江刺昭子(えさし・あきこ氏=女性史研究者)


◆次号<4月14日号>予告
安彦良和インタビュー(聞き手=杉田俊介)
『原点 THE ORIGIN』刊行を機に
(8頁・定価280円)

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