2017年5月12日号 3189号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
松浦寿輝・星野太対談
酷薄な系譜としての“修辞学的崇高”
『崇高の修辞学』(月曜社)刊行を機に


 気鋭の美学・哲学研究者である星野太氏(金沢美術工芸大学講師)が、古代のロンギノス『崇高論』に端を発する「修辞学的崇高」の系譜をたどった『崇高の修辞学』(月曜社)を上梓した。「崇高」とは、西洋の思想史のなかで、どのように位置づけられてきたのか。また星野氏が「酷薄な系譜」と名付けるものとは何か。本書刊行を機に、作家・詩人・仏文学者の松浦寿輝氏と対談をしてもらった。  

《今週の読物》
■3面
◇映画時評<5月>(伊藤洋司)
◎人生は演技であり、絶えざる生成変化である
マーレン・アデ「ありがとう、トニ・エルドマン」

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 290回(横尾忠則)
◎GWの夢中夢。軽佻浮薄はいずこ…

◇連載=現代短歌むしめがね 85回(山田航)
◎つないだ手いつか手錠に変わってもいいと思っている月の下/柴田瞳『月は燃え出しそうなオレンジ』(2004)

◇連載=漢字点心 229回(円満字二郎)
◎「勅」

◇連載=本の国へようこそ 82回
◎衣服

■5面
▽又吉直樹氏第二弾小説『劇場』刊行直前記者会見から

■6面
◇連載=「映画/映画作家/映画批評」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)6回
(聞き手=久保宏樹)

■7面
特集=「吉本隆明と『共同幻想論』」山本哲士公開トークイベント

 四月七日、新宿区神楽坂の読書人スタヂオで、『吉本隆明と『共同幻想論』』(晶文社)の著者・山本哲士氏による公開講演が開催された(聞き手=小紙編集長・明石健五)。
 トークイベントでは、山本氏の吉本氏との出会いから二五年にわたる対話と思索、本書を書くに至った経緯、現在の思想を取り巻く状況などが、多岐にわたって講演された。その講演を抄録する。 


《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽西田友広著「悪党召し捕りの中世」(吉川弘文館)
評:衣川 仁(きぬがわ・さとし氏=徳島大学教授・日本中世史)

▽福間良明著「「働く青年」と教養の戦後史」(筑摩書房)
評:好井裕明(よしい・ひろあき氏=日本大学教授・社会学・エスノメソドロジー)

▽福西征子著「語り継がれた偏見と差別」(昭和堂)
評:山本須美子(やまもと・すみこ氏=東洋大学教授・教育人類学)

▽江島尚俊・三浦周・松野智章編「戦時日本の大学と宗教」(法藏館)
評:櫻井義秀(さくらい・よしひで氏=北海道大学教授・宗教・文化社会学)
 
■5面〈文学・芸術〉
▽米本浩二著「評伝 石牟礼道子」(新潮社)
評:中沢けい(なかざわ・けい氏=作家)

▽池澤夏樹著「キトラ・ボックス」(KADOKAWA)
評:長瀬 海(ながせ・かい氏=書評家、ライター)

▽ロバート・クーヴァー著「ゴーストタウン」(作品社)
評:海老原豊(えびはら・ゆたか氏=SF評論家、ライター)
 
■6面〈読物・文化〉
▽井川充雄・石川巧・中村秀之編「〈ヤミ市〉文化論」(ひつじ書房)
評:橋本健二(はしもと・けんじ氏=早稲田大学教授・社会学)

▽姜信子・屋敷妙子著「平成山椒太夫」(せりか書房)
評:管啓次郎(すが・けいじろう氏=比較文学者・明治大学教授)

▽西村祐子著「革をつくる人びと」(解放出版社)
評:山本芳美(やまもと・よしみ氏=文化人類学者)

▽高田高史著「社史の図書館と司書の物語」(柏書房)
評:石橋毅史(いしばし・たけふみ氏=ライター)

▽加藤康男著「三笠宮と東條英機暗殺計画」(PHP研究所)
評:吉田一彦(よしだ・かずひこ氏=神戸大学名誉教授・情報論)

<書評キャンパス 大学生がススメる本>
岩木一麻著「がん消滅の罠 完全寛解の謎」(宝島社)
評:植田瑞美(城西大学)


◆次号<5月19日号>予告
ポール・オースター『冬の日誌』『内面からの報告書』刊行を機に
対談=柴田元幸×大宮勘一郎
(10頁・特価300円)



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