2017年5月19日号 3190号

300円(税込)

定価 300円(税込)

《特集》
対談=柴田元幸×大宮勘一郎
オースターの身体(私=傷)と内面(私=他者)
ポール・オースター『冬の日誌』『内面からの報告書』(新潮社)刊行を機に


 ポール・オースターの自伝的作品WinterJournal(2012)とReportfromtheInterior(2013)が、『冬の日誌』『内面からの報告書』として、ふた月続いて刊行された。訳者は八〇年代後半からオースターの作品を日本の読者に贈り続けてくれている、翻訳家で東京大学名誉教授の柴田元幸氏。この刊行を機に、柴田氏と、オースターに造詣の深い東京大学教授・ドイツ文学研究者の大宮勘一郎氏に対談をお願いした。二作を中心に、過去の自伝的作品から小説まで、オースターの世界全体を貫く対談となった。オースターファン必見! そして未来の読者にとっても、この対談がよりよいオースターとの出会いの場となることを。

《今週の読物》
■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 291回(横尾忠則)
◎前代未聞、迫力のファントマ☆踊って歌う生けるバービー人形♡大和悠河さん、ドーゾ!

◇連載=漢字点心 230回(円満字二郎)
◎「庭」

◇連載=現代短歌むしめがね 86回(山田航)
◎不法入国者の彼が提げたるは銀合歓の若枝と向日葵/藤沢螢『時間の矢に始まりはあるか』(1997)

◇連載=読写!一枚の写真から 52回(岩尾光代)
◎ピストン堀口、トミーを破る

◇連載=あの人に会いたい「布作家・山中とみこ(上)」(江原礼子)

■6、7面
▽特集=日本英文学会第89回全国大会を機に

 毎年恒例の「英米文学・英語学研究書あんない」特集。今年も各社選りすぐりの英米文学・英語学研究書の紹介と、日本英文学会全国大会開催にちなんだ記事を紹介します。はじめに日本英文学会第89回全国大会開催を機に、静岡大学教授の内田恵氏にご寄稿いただきました。
 さらに、4月22日に明治大学で開催されたシェイクスピア祭のトークイベント「蜷川シェイクスピアをふりかえる」を抄録。「彩の国シェイクスピア・シリーズ」の座付き翻訳家として蜷川幸雄氏と長年協同してきた松岡和子氏と聞き手、明治大学教授の野田学氏によるトークの模様をお届けします。

■8面
◇連載=「映画/映画作家/映画批評」(ジャン・ ドゥーシェ氏に聞く)7回
(聞き手=久保宏樹)

■10面
▽特集=平安絵巻の傑作「病草紙」、その全貌に迫る(対談=加須屋誠×山本聡美)

 中央公論美術出版より加須屋誠・山本聡美編『病草紙』(B4判・二六四頁・二五〇〇〇円)が刊行される。様々な奇病を描いた「病草紙」はまだまだ謎に包まれた絵巻物であり、その多くは国宝に指定され、なかなか目にすることのできない状況にある。本書では現存する全二十一図を精細なカラーで掲載し最新の研究成果を踏まえた多角的な論考でその全貌に迫る。今回は刊行を機に編者のお二人に対談をお願いした。

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽倉科岳志著「イタリア・ファシズムを生きた思想家たち」(岩波書店)
評:小林 勝(こばやし・まさる=東京音楽大学准教授・西洋史学)

▽森宣雄・冨山一郎・戸邉秀明編「あま世へ」(法政大学出版局) 
評:大野光明(おおの・みつあき=滋賀県立大学准教授・歴史社会学・社会運動論)

▽上尾真道著「ラカン 真理のパトス」(人文書院)
評:鈴木國文(すずき・くにふみ=医療法人生生会松蔭病院医師・名古屋大学名誉教授・医学博士)

▽武岡暢著「生き延びる都市」(新曜社)
評:砂川秀樹(すながわ・ひでき=文化人類学)
 
■5面〈文学・芸術〉
▽佐藤正午著「月の満ち欠け」(岩波書店)
評:風丸良彦(かざまる・よしひこ=盛岡大学教授・アメリカ現代文学、文化)

▽塚本昌則・鈴木雅雄編「声と文学」(平凡社)
評:澤田 直(さわだ・なお=立教大学教授・フランス思想・文学)

▽丸山健二著「おはぐろとんぼ夜話 全3巻」(左右社)
評:岡本勝人(おかもと・かつひと=詩人・文芸評論家)
 
■8面〈読物・文化〉
▽藤元健二著「閉じこめられた僕」(中央公論新社)
評:松永正訓(まつなが・ただし=医師・作家)

▽松田行正著「デザインってなんだろ?」(紀伊國屋書店)
評:山本貴光(やまもと・たかみつ=文筆家・ゲーム作家)

▽大須賀瑞夫著、倉重篤郎編「評伝 田中清玄」(勉誠出版)
評:田崎健太(たざき・けんた=ライター)

▽酒井順子著「an・anの噓」(マガジンハウス)
評:文月悠光(ふづき・ゆみ=詩人)

▽小川隆夫著「伝説のジャズ・レーベル スリー・ブラインド・マイス コンプリート・ディスクガイド」(駒草出版)
評:村上 寛(むらかみ・ゆたか=国立NO TRUNKSオーナー)

<書評キャンパス 大学生がススメる本>
夏草草介著「本を守ろうとする猫の話」(小学館)
評:大澤芽依(関西学院大学)


◆次号<5月26日号>予告
山田弘明・香川知晶対談
<デカルト研究の現在>
(8頁・定価280円)


PICK UP ITEMピックアップ商品

もっと見る

最近チェックした商品

最近チェックした商品はまだありません。