2017年6月9日号 3193号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
吉見俊哉・成田龍一 対談
歴史のドラマトゥルギー
『大予言「歴史の尺度」が示す未来』(集英社)刊行を機に


 未来が見えない。多くの人々が底知れぬ不安を抱えながら暮らしている、この混迷を極める時代に、未来を見通す「歴史のメガネ」が必要である。昨年『「文系学部廃止」の衝撃』(集英社)で文科省の「文系縮小」政策の流れに対し緊急提言を行った、社会学者の吉見俊哉氏による新刊、『大予言「歴史の尺度」が示す未来』(集英社)が刊行された。ともすれば誤解を招きかねない『大予言』と題した意図、過去を解きほぐし未来を読み解く歴史のパターン、世界史と世代史を架橋する「歴史の尺度」について、「今こそ未来を語らなければならない」という問題意識を共有する、著者の吉見俊哉氏と歴史学者の成田龍一氏に対談をお願いした。

《今週の読物》
■3面
▽映画時評<6月>(伊藤洋司)
◎現代の女たちを優しく肯定する映画 堀禎一「夏の娘たち〜ひめごと」

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 294回(横尾忠則)
◎死後鑑定は全部贋作?80年、人生の幸せの時。

◇連載=現代短歌むしめがね 89回(山田航)
◎包丁の片側だけに毒薬を チーズケーキは被害者その2/林あまり『MARS☆ANGEL』(1986)

◇連載=漢字点心 233回(円満字二郎)
◎「戇」

◇連載=本の国へようこそ 84回
◎本

■6面
◇連載=「映画/映画作家/映画批評」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)10回
(聞き手=久保宏樹)

■7面
▽第37回「全国高校生読書体験記コンクール」募集開始!

 今年も全国の高校・高校生に向けて、「読書体験記」の募集が開始された。このコンクールは、公益財団法人一ツ橋文芸教育振興会が各地の新聞社の協力のもと、「高校生のための文化講演会」とともに毎年実施しているもので、高校生ができるだけたくさんの本と出会うきっかけをつくることを目的としている。今回は、その第36回全国高校生読書体験記コンクールで文部科学大臣賞を受賞した武田萌(たけた・もえ)さんに「読書体験記」についてインタビューした。  

▽受賞=第60回 群像新人文学賞、群像新人評論賞
▽受賞=第36回 新田次郎文学賞
▽受賞=第4回 ゼロマラリア賞

■8面
◇コラム=田原総一朗の取材ノート(田原総一朗)
◎「忖度」が流行語になっている

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽絓秀実・木藤亮太著「アナキスト民俗学」(筑摩書房)
評:大杉重男(おおすぎ・しげお=文芸評論家)

▽南利明著「ナチズムは夢か」(勁草書房)
評:芝 健介(しば・けんすけ=東京女子大学名誉教授・ドイツ近現代史)

▽辻浩和著「中世の<遊女>」(京都大学学術出版会)
評:小谷野敦(こやの・あつし=作家・比較文学者)
  
■5面〈文学・芸術〉
▽松浦寿輝著「名誉と恍惚」(新潮社)
評:神山修一(こうやま・しゅういち=評論家・作家)

▽町田康著「ホサナ」(講談社)
評:友田健太郎(ともだ・けんたろう=文芸評論家)

▽木村正俊編「文学都市ダブリン」(春風社)
評:遠藤不比人(えんどう・ふひと=成蹊大学教授・イギリス文学・文化、文化理論)

▽西原大輔著「日本人のシンガポール体験」(人文書院)
評:土屋 忍(つちや・しのぶ=武蔵野大学教授・日本近現代文学、表象文化論)
  
■6面〈読物・文化〉
▽鈴木信平著「男であれず、女になれない」(小学館)
評:川名紀美(かわな・きみ=ジャーナリスト)

▽三上智恵著「風かたか」(大月書店)
評:野上 暁(のがみ・あきら=子ども文化評論家)

▽北条常久著「評伝むのたけじ」(無明舎出版)
評:先千尋(まっさき・ちひろ=農業、元瓜連町長・ひたちなか農協専務)

▽澤宮優著「集団就職」(弦書房)
評:竹内修司(たけうち・しゅうじ=編集者)

<書評キャンパス 大学生がススメる本>
▽クリストファー・ヒーリー著「プリンス・チャーミングと呼ばれた王子たち プリンス同盟」(ホーム社発行・集英社発売)
評:眈召澆罎Α覆燭まつ・みゆう=大正大学表現学部表現文化学科出版・編集コース4年)


◆次号<6月16日号>予告
増田聡・千葉雅也対談
『勉強の哲学』刊行を機に
(8頁・定価280円)

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