2017年8月11日号 3202号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
奥野修司(『魂でもいいから、そばにいて』)*川奈まり子(『迷家奇譚』)対談
ひとが「怪」をかたるとき
彼岸/此岸 幽霊譚/霊体験 恐怖/邂逅……


 今年の二月に刊行された、『魂でもいいから、そばにいて 3・11後の霊体験を聞く』(奥野修司著/新潮社)が、発売以来静かに反響を広げている(七月末現在、一〇刷四一〇〇〇部)。本書は震災後の被災地で不思議な霊体験をした人のもとへ通い、その語りを聞き取った異色のノンフィクションである。そこで語られるのは、喪った愛する家族との不思議な再会の物語――。ひとはなぜ「怪」をかたるのか。喪失、悲嘆、不条理な死を前に、人はどのように傷ついた魂を再生していくのか。本書の著者でノンフィクション作家の奥野修司氏と、人々の語る怪異から虚実の皮膜を透かし視る実話怪談集『迷家奇譚』(晶文社)を刊行した作家の川奈まり子氏に対談をお願いした。 

《今週の読売》
■3面
▽映画時評<8月>(伊藤洋司)
◎反復し続ける日常の限りなく豊かな差異/ジム・ジャームッシュ「バターソン」

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 303回(横尾忠則)
◎ライフ・レボリューション宣言。馬頭観音大したご利益

◇連載=現代短歌むしめがね 98回(山田航)
◎郷土史にその名なけれど甲斐のひと説教強盗妻木松吉/斉藤真伸『クラウン伍長』(2013)

◇連載=漢字点心 242回(円満字二郎)
◎「山」

◇連載=本の国へようこそ 86回
◎妖怪


■6面
◇連載=「映画/映画作家/映画批評」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く) 19回(聴き手=久保宏樹)

■7面
▽かいけつゾロリ30周年!! 海猫沢めろん氏ゾロリを語る
 海猫沢めろんさんの新作『キッズファイヤー・ドットコム』には、「かいけつゾロリ」について、「ゾロリは純粋悪として生きているにもかかわらず、社会では善になっている」と書かれている。今年三〇周年を迎え、六〇巻目が刊行された「かいけつゾロリ」、その魅力を海猫沢さんに語っていただいた。

▽『ごちそうの木 タンザニアのむかしばなし』(西村書店)刊行記念
 ジョン・キラカ来日トークイベント 聴き手=さくまゆみこ

▽「本の未来を探す旅 ソウル」刊行記念トークイベント
 『本の未来を探す旅 ソウル』の刊行にともない、七月五日、東京・渋谷のスマートニュースイベントスペースで、ソウルから書店主を招き〈日韓の書店主による「本屋」トーク〉が行われた。上段では、古書や本に関するイベントを数々主催する南陀楼綾繁氏に本書の書評を、下段ではイベントの模様をレポートする。 

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽ウェンディ・ブラウン著「いかにして民主主義は失われていくのか」(みすず書房)
評:本橋哲也(もとはし・てつや=東京経済大学教授・カルチュラル・スタディーズ)

▽マークス・ラータイ著「愛のうた」(春秋社)
評:小宮正安(こみや・まさやす=横浜国立大学教授・ドイツ文学・ヨーロッパ文化史)

▽伊原亮司著「ムダのカイゼン、カイゼンのムダ」(こぶし書房)
評:米倉誠一郎(よねくら・せいいちろう=法政大学大学院教授・一橋大学イノベーション研究センター特任教授・経営史)

■5面〈文学・芸術〉
▽今村夏子著「星の子」(朝日新聞出版)
評:西崎 憲(にしざき・けん=作家、翻訳家、電子書籍レーベル<惑星と口笛ブックス>主宰)

▽岡本勝人著「「生きよ」という声 鮎川信夫のモダニズム」(左右社)
評:大澤真幸(おおさわ・まさち=社会学者)

▽平岡敏夫著「夏目漱石」(鳥影社)
評:中島国彦(なかじま・くにひこ=早稲田大学名誉教授・日本近代文学)

▽吉野成美著「ヒロインの妊娠」(音羽書房鶴見書店)
評:難波江仁美(なばえ・ひとみ=神戸市外国語大学教授・アメリカ文学・比較文学)
 
■6面〈読物・文化〉
▽上原善広著「路地の子」(新潮社)
評:礫川全次(こいしかわ・ぜんじ=ノンフィクションライター・在野史家)

▽大谷峯子著「二丁目の叔父さん」(三一書房)
評:森山至貴(もりやま・のりたか=早稲田大学専任講師・作曲家)

▽加賀乙彦・岳真也著「「永遠の都」は何処に?」(牧野出版)
評:大久保智弘(おおくぼ・ともひろ=文筆家)

▽マルタ・ザラスカ著「人類はなぜ肉食をやめられないのか」(インターシフト:発行、合同出版:発売)
評:天笠啓祐(あまがさ・けいすけ=科学ライター)

▽喜多由浩著「満洲文化物語」(集広舎)
評:森 彰英(もり・あきひで=ジャーナリスト)

<書評キャンパス 大学生がススメる本>
▽東野圭吾著「雪煙チェイス」(実業之日本社)
評:山口和晃(やまぐち・かずあき=関西大学経済学部経済学科2年)
 
■7面
▽内沼晋太郎・綾女欣伸著「本の未来を探す旅ソウル」(朝日出版社)
評:南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ=編集者)


◆次号<8月18日号>予告
宮本隆司・巽孝之トークイベント載録『九龍城砦』(彩流社)刊行に寄せて
(8頁・定価280円)

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