2017年9月8日号 3206号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
対談=赤坂憲雄×相馬千秋
人間と世界の秘密に触れる方法
『性食考』(岩波書店)刊行を機に


 民俗学者で学習院大学教授の赤坂憲雄氏が『性食考』(岩波書店)を上梓した。食べる/交わる/殺す、をテーマに、神話、絵本、文学作品、九相図、生物学、民俗学、生命誌、哲学思想書……とさまざまに逍遥し、縫いぐるみから異類婚姻譚、肛門起源、タブー、摂食障害、カニバリズム、生け贄……へと伸縮自在に、文献とフィールドワークを織り合わせて記した、世界の根源を説き明かそうとする新鮮な書である。刊行を機に、アートプロデューサーで立教大学特任准教授の相馬千秋氏と対談をお願いした。本書について、また東北や文学、芸術についてなど、幅広く語っていただいた。 


《今週の読売》
《今週の読物》
■3面
▽映画時評・9月(伊藤洋司)
◎タナトスにとりつかれた崇高の映画/北野武「アウトレイジ 最終章」

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 307回(横尾忠則)
◎歩く小説家と自転車の画家 郷里の紙漉の現場で即興作品

◇連載=現代短歌むしめがね 102回(山田航)
◎この道はいつか来た道 ああそうだよ 進研ゼミでやったところだ/尼崎武『新しい猫背の星』(2017)

◇連載=漢字点心 246回(円満字二郎)
◎「典」

◇連載=本の国へようこそ 87回
◎異類婚姻譚

■4面
▽論潮・9月(面 一也)
◎安倍と加計 三年目の浮気 都知事選の衝撃から七十五日

■5面
▽文芸・9月(馬場美佳・福島勲)
◎とめてくれるなおっかさん 背中の昭和が泣いている 平成日本どこへ行く

■6面
◇連載=「映画/映画作家/映画批評」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)23回(聞き手=久保宏樹)

■7面
▽映画「三里塚のイカロス」代島治彦監督に聞く

 成田市三里塚の農村地帯に成田空港建設が決まったのは一九六六年。それ以来続く、日本で最大、最後の国家権力に対する抵抗運動を「三里塚闘争」という。小川紳介監督によるドキュメンタリー映画『日本解放戦線・三里塚の夏』(一九六八年)から約五〇年の時を経て、大津幸四郎、代島治彦共同監督の『三里塚に生きる』(二〇一四年)が公開。その姉妹編として、代島氏が再び三里塚を掘り起こす。『三里塚のイカロス』には、義勇兵として闘争に参加した新左翼の若者たち、農民支援として三里塚に入り農家に嫁いだ女性たち、二五年にわたって三里塚闘争の責任者を務めた男、農民運動家、元空港公団職員など、さまざまな立場の人々が登場する。忘れられかけている“あの時代”と、「その後の五〇年」が、今初めて語られる。公開を前に監督にお話を伺った。 

■8面
▽芥川賞について話をしよう第12弾(小谷野敦×小澤英実)

 第157回芥川賞は、沼田真佑「影裏」に決定した。その他の候補作は以下の四作。今村夏子「星の子」、温又柔「真ん中の子どもたち」、古川真人「四時過ぎの船」。小谷野敦氏と小澤英実氏による恒例の「芥川賞について話をしよう」第12弾をお送りする。 



《今週の書評》
《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽ジャコブ・ロゴザンスキー著「我と肉」(月曜社)
評:廣瀬浩司(ひろせ・こうじ=筑波大学教授・フランス思想・現象学)

▽ヤニス・スタヴラカキス著「ラカニアン・レフト」(岩波書店)
評:長原 豊(ながはら・ゆたか=法政大学教授・思想史・経済理論)
 
■5面〈文学・芸術〉
▽沼田真佑著「影裏」(文藝春秋)
評:伊藤氏貴(いとう・うじたか=文芸評論家)

▽和田忠彦著「遠まわりして聴く」(書肆山田)
評:岡本勝人(おかもと・かつひと=詩人・文芸評論家)
 
■6面〈読物・文化〉
▽鈴木一誌著「ブックデザイナー鈴木一誌の生活と意見」(誠文堂新光社)
評:深川雅文(ふかがわ・まさふみ=キュレーター/クリティック)

▽ティヴァダル・ソロス著/ハンフリー・トンキン編「仮面のダンス」(現代企画室)
評:三宅正樹(みやけ・まさき=明治大学名誉教授・ユーラシア外交史)

▽浦辺登著「玄洋社とは何者か」(弦書房)
評:先崎彰容(せんざき・あきなか=日本大学教授・日本思想史)

▽紀田順一郎著「蔵書一代」(松籟社)
評:向井透史(むかい・とうし=古書現世店主)

<書評キャンパス 大学生がススメる本>
▽西尾維新著「西尾維新対談集 本題」(講談社)
評:増田優菜(ますだ・ゆな=愛知学院大学文学部日本文化学科2年)


◆次号<9月15日号>予告
四方田犬彦インタビュー
『漫画のすごい思想』(潮出版社)刊行を機に
(8頁・定価280円)

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