2017年9月22日号 3207号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》
四方田犬彦インタビュー
漫画の分岐点、一九六八年
『漫画のすごい思想』(潮出版社)刊行を機に


 戦後日本を語る際のキーワードの一つとも言える「一九六八年」。さらに世界に目を向けてもこの六八年は様々な出来事が起こり転換期と言われている。この度、四方田犬彦氏が『漫画のすごい思想』を潮出版社から上梓した。本作は一九六八年から現在まで、四方田氏が読者として体験した「ガロ」や「COM」に関わった漫画家、漫画作品を中心に私的漫画論を語っている。漫画にとって六八年とはどういう年であったのか――。今回は前作『日本の漫画への感謝』も含め、戦後日本において漫画がどのように論じられ、また読み継がれてきたのかを語ってもらった。今や日本を世界に紹介する際のキラーコンテンツともいえる漫画。その原点は一九六八年にあるのかもしれない。6面には福間健二氏による『漫画のすごい思想』の書評も掲載している。 


《今週の読売》
■2面
▽角田光代インタビュー/『源氏物語』上巻刊行を機に

■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 308回(横尾忠則)
◎小学生気分で「男の子」「女の子」/死さえサプライズな土屋さんと散歩

◇連載=現代短歌むしめがね 103回(山田航)
◎桟橋で愛し合ってもかまわないがんこな汚れにザブがあるから/穂村弘『シンジケート』(1990)

◇連載=あの人に会いたい「田園調布秀や女将・狩谷秀子さん(上)」(江原礼子)

◇連載=漢字点心 247回(円満字二郎)
◎「曼」

◇連載=読写!一枚の写真から 56回(岩尾光代)
◎極東オリンピック大会出場の選手

■6面
◇連載=「映画/映画作家/映画批評」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く」24回(聞き手=久保宏樹)

■7面
▽『官能植物』刊行記念トークイベント(木谷美咲×村田沙耶香×藤野可織)レポート

 7月21日、木谷美咲著『官能植物』(NHK出版)刊行記念「女たちが愛でる、植物の美とエロス」が下北沢・本屋B&Bで開催された。登壇したのは、本書の著者で食虫植物愛好家・文筆家の木谷美咲さんと、植物好きでともに「植物部」の活動もしているという芥川賞作家の村田沙耶香さん、藤野可織さんのお二人。植物を愛する同世代の美しき女性作家三人によって語られた植物と文学の官能の一夜、その模様をレポートする。司会は編集担当のNHK出版・山本耕平さん、当日の写真撮影は『官能植物』の写真も手掛けたカメラマンの丸山光さんが務めた。 

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽「吉本隆明 質疑応答集 廖箆請麓辧
評:橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう=社会学者)

▽新外交イニシアティブ編「辺野古問題をどう解決するか」(岩波書店)
評:大野光明(おおの・みつあき=滋賀県立大学准教授・歴史社会学・社会運動論)

▽小森謙一郎著「アーレント 最後の言葉」(講談社) 
評:齋藤元紀(さいとう・もとき=高千穂大学教授・哲学)

▽宮良作・宮良純一郎著「与那国島誌」(南山舎)
評:下嶋哲朗(しもじま・てつろう=ノンフィクション作家)
 
■5面〈文学・芸術〉
▽井上隆史編「津島佑子の世界」(水声社)
評:谷口幸代(たにぐち・さちよ=お茶の水女子大学准教授・日本現代文学)

▽笙野頼子著「さあ、文学で戦争を止めよう」(講談社)
評:友田健太郎(ともだ・けんたろう=文芸評論家)

▽上田岳弘著「塔と重力」(新潮社)
評:坂口 周(さかぐち・しゅう=福岡女子大学講師・日本近現代文学)

▽宗洋著「世紀末の長い黄昏」(春風社)
評:下楠昌哉(しもくす・まさや=同志社大学教授・英文学)
 
■6面〈読物・文化〉
▽四方田犬彦著「漫画のすごい思想」(潮出版社)
評:福間健二(ふくま・けんじ=詩人・映画監督)

▽鎌田東二著「言霊の思想」(青土社)
評:井上ウィマラ(いのうえ・うぃまら=高野山大学教授・スピリチュアルケア)

▽小田光雄著「郊外の果てへの旅/混住社会論」(論創社)
評:南雲 智(なぐも・さとる=大妻女子大学教授・各国文学論・地域研究)

▽ベルトラン・ラヴェドリン著「写真技法と保存の知識」(青幻舎)
評:白山眞理(しらやま・まり=一般財団法人日本カメラ財団調査研究部長)

<書評キャンパス 大学生がススメる本>
▽京極夏彦著「オジいサン」(中央公論新社)
評:出口 彩(でぐち・さやか=中京大学文学部言語表現学科4年)

■7面〈学術・思想〉
▽ジル・ドゥルーズ著「ベルクソニズム」(法政大学出版局)
評:堀 千晶(ほり・ちあき=仏文学者)

▽伊藤美登里著「ウルリッヒ・ベックの社会理論」(勁草書房)
評:長島美織(ながしま・みおり=北海道大学教授・リスク社会論)


◆次号<9月29日号>予告
栗原耕平(エキタス)・今野晴貴・雨宮処凛=鼎談
『エキタス』刊行を機に
(8頁・定価280円)

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