2017年10月20日号 3211号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》柄谷行人氏ロングインタビュー<すべては坂口安吾から学んだ>
天皇制・憲法・古代政治・歴史…「無頼」ということ


思想家の柄谷行人氏が『坂口安吾論』を、十月十四日上梓した。これまで柄谷氏は、安吾論として、『坂口安吾と中上健次』(太田出版、講談社文芸文庫)を著わしてきたが、著者初の単独の安吾論集となる。七割が単行本初収録論文であり、天皇制や「死の欲動」(フロイト)の問題と絡めて、斬新な切り口を提示している。古代政治や憲法、歴史学についても、すべて安吾から学んだと、柄谷氏は語る。真の意味での「無頼」とはなにか。今まさに坂口安吾が必要とされている――。刊行を機に、柄谷氏にお話をうかがった。 


《今週の読物》
■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 312回(横尾忠則)
ピンポン、お絵描き、カラオケ、落語…年に一度、空っぽになる合宿

◇連載=現代短歌むしめがね 107回(山田航)
「この味がいいね」と僕が言ったのにオリーブオイルをかけるもこみち/泳二(2015)

◇連載=漢字点心 251回(円満字二郎)
「野」

◇連載=読写!一枚の写真から 57回(岩尾光代)
上野公園憲法発布祝賀会の大乱闘

◇連載=あの人に会いたい「組織コミュニケーションコンサルタント・寺田由美(上)」(江原礼子)

■6面
◇連載=「映画/映画作家/映画批評」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)28回(聞き手=久保宏樹)

■8面
▽短期集中連載=創刊65周年『明星』連載文芸作品をよむ 3回(阪本博志)
荒川佳洋「「ジュニア」と「官能」の巨匠 富島健夫伝」

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽轟孝夫著「ハイデガー『存在と時間』入門」(講談社)
評:茂 牧人(しげる・まきと=青山学院大学教授・近・現代ドイツ哲学、宗教哲学)

▽苅部直著「「維新革命」への道」(新潮社)
評:菅原 光(すがわら・ひかる=専修大学教授・日本政治思想史)

▽根無一信著「ライプニッツの創世記」(慶應義塾大学出版会)
評:長綱啓典(ながつな・けいすけ=帝京大学 学修・研究支援センター准教授・哲学)

▽相川翼著「自閉症の哲学」(花伝社)
評:可能涼介(かのう・りょうすけ=批評家・精神保健福祉士)
 
■5面〈文学・芸術〉
◇中村文則著「R帝国」(中央公論新社)
評:町口哲生(まちぐち・てつお=哲学専攻)

◇中島京子著「ゴースト」(朝日新聞出版)
評:東 直子(ひがし・なおこ=歌人・作家)

◇高橋弘希著「日曜日の人々」(講談社)
評:砂川秀樹(すながわ・ひでき=文化人類学者)

◇ヴィエト・タン・ウェン著「シンパサイザー」(早川書房)
評:山田 文(やまた・ふみ=翻訳者)

■6面〈読物・文化〉
▽工藤律子著「マフィア国家」(岩波書店)
評:星野智幸(ほしの・ともゆき=作家)

▽武井協三著「歌舞伎とはいかなる演劇か」(八木書店)
評:倉橋正恵(くらはし・まさえ=立命館大学衣笠総合研究機構プロジェクト研究員・芸能文化史)

▽佐々木芽生著「おクジラさま」(集英社)
評:綿井健陽(わたい・たけはる=映画監督・ジャーナリスト)

▽久保田桂子著「記憶の中のシベリア」(東洋書店新社:発行、垣内出版:発売)
評:城戸久枝(きど・ひさえ=ノンフィクションライター)

〈書評キャンパス 大学生がススメる本〉
▽伊坂幸太郎著「SOSの猿」(中央公論新社)
評:河野竣伍(こうの・しゅんご=大正大学表現学部表現文化学科4年)


◆次号<10月27日号>予告
橋爪大三郎・山本貴光対談『正しい本の読み方』刊行を機に
(8頁・定価280円)

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