2017年11月3日号 3213号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》対談=野矢茂樹×難波博孝「言葉が変われば日本が変わる」
『大人のための国語ゼミ』(山川出版社)を基軸に


『大人のための国語ゼミ』(山川出版社)が刊行されて三ヶ月、売上を伸ばしているという。なぜだろう。日本に住むほとんどの人が、日本語に触れない日はなく、それゆえかそれにも関わらずか、職場で家庭で学校で、言葉による摩擦にスッキリしないものを感じているのかもしれない。そんな我々を、「もう国語の授業から離れてしまった人のために、つまり子どもたちのためではなく大人たちのために、国語の授業をしよう」と誘うのが、著者で哲学者の野矢茂樹氏。野矢氏は「言葉が変われば、日常生活も変わり、社会も変わるよ」とおっしゃる。
 対談のお相手は、広島大学教授の難波博孝氏にお願いし、現在の学校における国語教育から社会における国語まで、じっくりお話いただいた。 

《今週の読物》
■3面
▽文芸同人誌評(白川正芳)
ユーモラス、高い文学性――阿曽十喜「詩撰集 五編 中間被災地記録」
日常をよく観察している佳品――犬童津代「運動会」

▽著者から読者へ=「木村拓哉という生き方」(太田省一)
木村拓哉という存在を通じて見えてくる時代

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 314回(横尾忠則)
昨日の続きの絵を描くが、今日は今日のスタイルで。

◇連載=現代短歌むしめがね 109回(山田航)
海水に耳までつかり実況のない夏休み後半に続く/盛田志保子『木曜日』(2003)

◇連載=漢字点心 253回(円満字二郎)
「文」

■4面
▽論潮<11月>(面一也)
北朝鮮の核ミサイル 安倍政権の積極的平和 核戦争の世界へ

■5面
▽文芸<11月>(馬場美佳・福島勲)
限りなく透明に近いエロス 村田沙耶香「満潮」

■6面
◇連載=「映画/映画作家/映画批評」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)30回(聞き手=久保宏樹)

■7面
特集=「国民国家のリアリズム」日本文明研究所シンポジウム載録
田原総一朗×三浦瑠麗×猪瀬直樹

八月二十一日、日本文明研究所の第九回シンポジウム「国民国家のリアリズム」が行われた。登壇者は、『朝まで生テレビ!』でおなじみ、ジャーナリスト・評論家の田原総一朗氏と国際政治学者の三浦瑠麗氏、モデレーターを作家で当研究所所長の猪瀬直樹氏が務めた。その内容の一部を載録する。シンポジウムから二ヶ月の間に、ドイツ総選挙が九月二十四日、中国共産党大会は一〇月十八日から、日本の衆議院解散総選挙は二十二日に投開票が行われた。北朝鮮のミサイル問題も激化している。シンポジウムでは、九条改憲や徴兵制、原発問題を中心に、日本の現状が浮き彫りにされた。その後の各国の動向と合わせて、考えるきっかけとしていただきたい。

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽M・P・フォレット著/三戸公監訳「創造的経験」(文眞堂)
評:村田晴夫(むらた・はるお=桃山学院大学名誉教授・経営哲学)

▽赤澤史朗・北河賢三・黒川みどり・戸邉秀明編著「触発する歴史学」(日本経済評論社)
評:大門正克(おおかど・まさかつ=横浜国立大学教授・日本近現代史)
 
■5面〈文学・芸術〉
▽窪島誠一郎著「愛別十景」(アーツアンドクラフツ)
評:佐藤洋二郎(さとう・ようじろう=作家)

▽グレイス・ペイリー著「その日の後刻に」(文藝春秋)
評:山木洸二(やまき・こうじ=翻訳者)
 
■6面〈読物・文化〉
▽ルーシー・ヒューズ=ハレット著「ダンヌンツィオ 誘惑のファシスト」(白水社)
評:前田耕作(まえだ・こうさく=アジア文化研究者・和光大学名誉教授)

▽立川ゆかり著「夢をのみ」(ツーワンライフ)
評:風野春樹(かざの・はるき=SF評論家)

▽開沼博著「社会が漂白され尽くす前に」(徳間書店)
評:臺 宏士(だい・ひろし=ライター)

▽新村恭著「広辞苑はなぜ生まれたか」(世界思想社)
評:神永 曉(かみなが・さとる=辞典編集者)

〈書評キャンパス 大学生がススメる本〉
▽よしもとばなな著「スナックちどり」(文藝春秋)
評:秋田珠希(あきた・たまき=明治大学文学部文学科文芸メディア専攻2年)


◆次号<11月10日号>予告
大澤聡×雨宮処凛×片山杜秀=鼎談
<「90年代」とはどんな時代だったのか>
『1990年代論』(河出書房新社)
(8頁・定価280円)

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