2018年1月5日(12月29日合併)号 3221号

340円(税込)

定価 340円(税込)

購入数
<新年特大号>山本貴光・服部徹也 対談
来たるべき文学のために
『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)刊行を機に


今から一一〇年程前、「文学とはなにか?」という素朴にして根源的な問題に取り組んだ夏目漱石。その漱石が『文学論』で提起した大きな問いを受け取り、現代の観点から更新する新たな文学論、山本貴光著『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)が上梓された。 本書は『文学論』を現代語訳と解説で完全読解、文学の定義(F+f)を文学を読み解く道具として再生し、人文学の見地から多様な学術領域と連関して「文学とはなにか?」に迫る。漱石が打ち立てた文学の定義(F+f)は本当に有効だったのか、現代にも通用するのか、そもそも文学のなにが問題なのか。『文学論』との出会いから四半世紀をかけて本書を刊行した、著者の山本貴光さんと、夏目漱石『文学論』の研究者である服部徹也さん(慶應義塾大学大学院)に、二〇一七年九月に開館した新宿区立漱石山房記念館で対談していただいた。

《今週の読物》
■3面(P3)
▽論潮<1月>(綿野恵太)
「右」に浸食される「左」 安倍政権という「あいまいなリベラル」

■4面(P4)
▽文芸<1月>(坂口周)
百聞的な崩壊感覚
多和田葉子「文通」、松浦寿輝「穴と滑り棒の〜」


■5面(P13)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 322回(横尾忠則)
谷崎と荷風と鏡花のゆかた/ダリとガラとピカソとブランコ

◇連載=ニュー・エイジ登場 417回(岩井秀一郎)
近くて遠い時代へのつきぬ興味

◇連載=現代短歌むしめがね 116回(山田航)
繃帯に片眼を匿す佩剣の少女と走る雪の深更/黒瀬珂瀾『空庭』(2009)

◇連載=漢字点心 260回(円満字二郎)
「詣」

■6面(P14)
◇連載=「横断する作家/空間性と観念/ヴィスコンティ」ジャン・ドゥーシェ氏に聞く 38回(聞き手=久保宏樹)

■7面(P15)
▽汪暉氏に聞く<アジアにおける「世紀」の誕生>

■8面(P16)
◇集中連載=東京女子大学公開連続講演会
 歴史のなかの『LGBT』第一回=三橋順子氏

《今週の書評》
■3面(P3)〈学術・思想〉
▽鈴木範久著「日本キリスト教史」(教文館)
評:若松英輔(わかまつ・えいすけ=批評家・随筆家)

▽市田良彦・王寺賢太編「<ポスト68年>と私たち」(平凡社)
評:カ 秀実(すが・ひでみ=文芸評論家)

■4面(P4)〈文学・芸術〉
▽ミシェル・レリス著「ゲームの規則 機Ν供廖癖針渕辧
評:郷原佳以(ごうはら・かい=東京大学准教授・フランス文学)

▽佐々木敦著「新しい小説のために」(講談社)
評:池田雄一(いけだ・ゆういち=文芸評論家)

■6面(P14)〈読物・文化〉
▽オルガ・R・トゥルヒーヨ著「私の中のわたしたち」(国書刊行会)
評:小俣和一郎(おまた・わいちろう=精神科医、精神医学史家)

▽佐藤至子著「江戸の出版統制」(吉川弘文館)
評:雨宮由希夫(あまみや・ゆきお=書評家)

▽横田増生著「ユニクロ潜入一年」(文藝春秋)
評:河添 誠(かわぞえ・まこと=都留文科大学非常勤講師・ブラック企業大賞実行委員)

▽田家秀樹著「ビートルズが教えてくれた」(アルファベータブックス)
評:サエキけんぞう(さえき・けんぞう=ミュージシャン)

<書評キャンパス 大学生がススメる本>
▽早見和真著「神さまたちのいた街で」(幻冬舎)
評:小田由志(おだ・ゆうじ=桃山学院大学経営学部経営学科2年)

第二部(P5〜12)
<新春特集>新書のすすめ
師岡カリーマ・エルサムニーが新書を買う
MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店にて


 二〇一八年の「新書を買う」企画にご登場いただいたのは、文筆家の師岡カリーマ・エルサムニーさん。日本とエジプトの血を受け継ぐ師岡さんは、日本で生まれエジプトで育ち、働きながらイギリスに通ってロンドン大学の学位を取得、今も世界各地を旅している。二〇一七年秋、梨木香歩さんとの往復書簡のかたちで『私たちの星で』を刊行。本書ではアラブと日本、あるいは世界の間の掛け違いが、二人の周りからときほぐされ、美しい紋様に変わっていった。単著に『変わるエジプト、変わらないエジプト』『アラビア語のかたち』『イスラームから考える』他、訳書に『危険な道 9・11首謀者と会見した唯一のジャーナリスト』などがある。執筆の傍らアナウンサーとしても活動し、複数の大学で教鞭も執る。
 師岡さんに、寒さが本格的になる少し前、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店で、新書を選んでいただいた。

■二〜四面(P6〜8)
◇私のモチーフ
▽佐々木幹郎「中原中也」(岩波書店)
▽吉田裕「日本軍兵士」(中央公論新社)
▽水野和夫「閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済」(集英社)
▽「自然と象徴」(冨山房)
▽井上久男「自動車会社が消える日」(文藝春秋)
▽広瀬浩二郎「目に見えない世界を歩く」(平凡社)
▽山口周「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?」(光文社)

■二〜六面(P6〜10)
◇売行き好調の一冊
◇売行き好調の10点

■四面(P8)
◇新書クイズ

■五〜六面(P9〜10)
◇新刊ピックアップ


◆次号〈1月12日号〉予告
臼杵陽×早尾貴紀=対談
『パレスチナの民族浄化』(法政大学出版局)の刊行と、トランプ氏のエルサレム首都認定発言を受けて。
(8頁・定価280円)

PICK UP ITEMピックアップ商品

もっと見る

最近チェックした商品

最近チェックした商品はまだありません。