2018年1月26日号 3224号

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《特集》対談=石井光太×末井昭
桎梏の絶望漆黒の闇、光は待つか
『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』(双葉社)刊行を機に


二〇一五年二月二十日未明に起こった多摩川河川敷での中一男子生徒殺害事件は、数年経った今も記憶に新しい。凄惨な殺害の経過と、加害少年と被害者との関係性、家庭環境、多摩川河川敷の夥しい献花など様々に注目が集まった。作家の石井光太氏が、この事件について裁判を全て傍聴し、周辺取材を行い、その夜何があったのか再現・考察したのが『43回の殺意 川崎中1男子生徒殺害事件の深層』である。その臨場感に、背中を寒くしながらも読み止めることができないだろう。また現代の数々の問題があぶり出されてもいる。刊行を機に、エッセイストの末井昭氏との対談をお願いした。

《今週の読物》
■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 325回(横尾忠則)
『創造&老年』対談時にタイムスリップして夢中

◇連載=現代短歌むしめがね 119回(山田航)
「新発売!〈朝に咥へて走る用〉恋がはじまる春の食パン」/本多真弓『猫は踏まずに』(2017)

◇連載=漢字点心 263回(円満字二郎)
「瓤」

◇読写!一枚の写真から 60回(岩尾光代)
新フェビアン協会発起人会

◇夜郎戯暦〈一月〉(安倍夜郎)
1月8日
1989年、「平成」がはじまる。7日、昭和天皇崩御を受け臨時閣議で新元号「平成」と決定し、発表された。
1984年(諸説あり)朝鮮民主主義人民共和国最高指導者・金正恩生誕。

■6面
◇連載=「ストローブ/ゴダール/外と中」(ジャ ン・ドゥーシェ氏に聞く)41回(聞き手=久保宏樹)

■8面
◇集中連載=東京女子大学公開連続講演会
歴史のなかの『LGBT』第四回=松原宏之氏

二〇一七年度東京女子大学学会主催公開連続講演会「歴史のなかの『LGBT』」が二〇一七年十月、四回にわたって開催された。現在、私たちが当たり前としているジェンダー観や性の規範が歴史的にどう形成されてきたのか。日本史、ドイツ史などを通して見てきた講演の四回目はアメリカ史。連続講演会の最終回をレポートする。 

◇連載=American Picture Book Review 10回(堂本かおる)
『終点はマーケット・ストリート』

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽若森章孝・植村邦彦著「壊れゆく資本主義をどう 生きるか」(唯学書房発行、アジール・プロダクション発売)
評:太田仁樹(おおた・よしき=岡山大学名誉教授・経済学)

▽平井靖史・藤田尚志・安孫子信編「ベルクソン『物質と記憶』を診断する」(書肆心水)
評:青山拓央(あおやま・たくお=京都大学大学院准教授・哲学)

▽アン・ミジョン著「済州島 海女の民族誌」(アルファベータブックス)
評:小暮修三(こぐれ・しゅうぞう=東京海洋大学学術研究院准教授・多文化社会論)

▽鹿嶋敬著「男女平等は進化したか」(新曜社)
評:皆川満寿美(みながわ・ますみ=早稲田大学ほか非常勤講師・社会学、ジェンダー研究)

■5面〈文学・芸術〉
▽若松英輔著「小林秀雄 美しい花」(文藝春秋)
評:野村喜和夫(のむら・きわお=詩人)

▽ミシェル・ウエルベック著/スティーヴン・キング序文「H・P・ラヴクラフト」(国書刊行会)
評:東 雅夫(ひがし・まさお=アンソロジスト、文芸評論家)

▽古井由吉著「楽天の日々」(キノブックス)
評:富岡幸一郎(とみおか・こういちろう=文芸評論家)

▽綿矢りさ著「意識のリボン」(集英社)
評:八木憲子(やぎ・やすこ=文芸批評)

■6面〈読物・文化〉
▽石井洋二郎著「時代を「写した」男ナダール」(藤原書店)
評:鈴村和成(すずむら・かずなり=文芸評論家)

▽青沼陽一郎著「侵略する豚」(小学館)
評:天笠啓祐(あまがさ・けいすけ=科学ジャーナリスト)

▽ロバート・ヒューイソン著「文化資本」(美学出版)
評:アライ=ヒロユキ(アライ=ヒロユキ=美術・文化社会批評)

▽高木侃著「写真で読む三くだり半」(日本経済評論社)
評:小倉 宗(おぐら・たかし=関西大学文学部准教授、日本近世史・法制史)

〈書評キャンパス 大学生がススメる本〉
▽加納朋子著「トオリヌケ キンシ」(文藝春秋)
評:沢田 明日香(さわだ・あすか=大正大学表現学部表現文化学科クリエイティブライティングコース4年)

■7面〈文学・文化〉
▽川上弘美著「森へ行きましょう」(日本経済新聞出版社)
評:内藤千珠子(ないとう・ちずこ=文芸評論家)

▽梨木香歩、師岡カリーマ・エルサムニー著「私たちの星で」(岩波書店)
評:仲野麻紀(なかの・まき=サックス奏者)

▽ばるぼら、野中モモ編著「日本のZINEについて知っていることすべて」(誠文堂新光社)
評:南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ=編集者)


◆次号<2月2日号>予告
巖谷國士・中条省平「澁澤龍彥論コレクション」完結を機に
(8頁・定価280円)

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