2018年2月23日号 3228号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》吉岡斉追悼(綾部広則・菅波完・柿原泰)
原発ゼロ社会を創造する
「万人を不幸にする原発」に抗して


日本の原子力政策の生き字引として、「核・原子力」の問題に長年携わってきた吉岡斉氏が、一月十四日亡くなった。六四歳だった。内閣府原子力委員会専門委員など政府関連の委員を務めながら、「原発ゼロ社会」に向けて、常に提言をつづけてきた科学技術史家である。早稲田大学理工学術院教授・綾部広則、高木仁三郎市民科学基金事務局長・菅波完、東京海洋大学海洋政策文化学部門准教授・柿原泰の三氏に、吉岡斉の仕事の意義について鼎談をしてもらった。 

《今週の読物》
■3面
▽著者から読者へ=「暗闇から手をのばせ」(小野啓)

◇新連載=手塚治虫―深夜の独り言 1回(中村一彦)
故・赤塚不二夫氏への提言

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 329回(横尾忠則)
絵描きって頼まれもしない絵を描くのが本来の生活なんだと思う。

◇連載=現代短歌むしめがね 123回(山田航)
「おもしろい原稿です」とノタマって「ただ……」と続ける長々し尾よ/枡野浩一『ますの。』(1999)

◇連載=漢字点心 267回(円満字二郎)


◇連載=夜郎戯暦〈二月〉(安倍夜郎)
2月16日:ディック・ブルーナ死去(享年89)、船村徹死去(享年84)

■6面
◇連載=「ヌーヴェルヴァーグ/ラングロワ/バザン」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く」45回(聞き手=久保宏樹)

■7面
▽こだま「ここは、おしまいの地」インタビュー

 衝撃の私小説『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)から一年、こだまさんのデビュー二作目となる短編集『ここは、おしまいの地』(太田出版)が刊行された。
 本作は『QuickJapan』に掲載された読み切りエッセイと連載「Orphans」をもとに大幅に改稿。登場するのは、老衰パンダと化した父、雷おばさんだった母、偽エグザイルや病院仲間の「脊椎組」といった面々のみならず、猛烈な臭気を放つ残汚の家、昭和のモンスターや守護霊集団のいる街、さらには身体の中から“骨のかけら”が忽然と消えてしまう事件まで、著者がこれまで巻き込み巻き込まれてきた“ちょっと変わった”人生のかけらを集めたエッセイ集となっている。著者のこだまさんにお話を伺った。 

▽『装丁、あれこれ』(彩流社)刊行記念 桂川潤×加藤典洋トークイベントレポート

■8面
◇連載=American Picture Book Review 11回(堂本かおる)
Aは活動家(activist)のA

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽井上義朗著「「新しい働き方」の経済学」(現代書館)
評:塚本恭章(つかもと・やすあき=愛知大学専任教員・経済学博士・社会経済学)

▽古川安著「化学者たちの京都学派」(京都大学学術出版会)
評:猪野修治(いの・しゅうじ=湘南科学史懇話会代表)

▽ヤン=ヴェルナー・ミュラー著「憲法パトリオティズム」(法政大学出版局)
評:中道寿一(なかみち・ひさかず=北九州市立大学名誉教授・政治思想史)

■5面〈文学・芸術〉
▽小島基洋著「村上春樹と《鎮魂》の詩学」(青土社)
評:山眞紀子(やまさき・まきこ=日本大学教授・日本近現代文学)

▽仁平道明著「夏目漱石芥川龍之介論考」(武蔵野書院)
評:関口安義(せきぐち・やすよし=文芸評論家・都留文科大学名誉教授)

▽横田創著「落としもの」(書肆汽水域)
評:伊藤氏貴(いとう・うじたか=文芸批評家)

▽西村賢太著「夜更けの川に落葉は流れて」(講談社)
評:森川雅美(もりかわ・まさみ=詩人・歴史ライター)

■6面〈読物・文化〉
▽オリバー・ストーン著「オリバー・ストーン オン プーチン」(文藝春秋)
評:増田ユリヤ(ますだ・ゆりや=ジャーナリスト)

▽石塚克彦著「ミュージカルへのまわり道」(農山漁村文化協会)
評:高橋宏幸(たかはし・ひろゆき=演劇評論家)

▽ジェレミー・A・グリーン著「ジェネリック」(みすず書房)
評:緑 慎也(みどり・しんや=サイエンスライター)

▽サエキけんぞう・中村俊夫著「エッジィな男 ムッシュかまやつ」(リットーミュージック)
評:栗原裕一郎(くりはら・ゆういちろう=文芸評論家)

〈書評キャンパス 大学生がススメる本〉
▽川村元気著「四月になれば彼女は」(文藝春秋)
評:時實史織(ときざね・しおり=立命館大学法学部法学科4年)


◆次号<3月2日号>予告
柳美里・佐藤弘夫著『春の消息』刊行記念インタビュー
(8頁・定価280円)

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