2018年3月2日号 3229号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》柳美里・佐藤弘夫 両氏に聞く
悲しみを優しく揺するものたち
『春の消息』(第三文明社)刊行記念インタビュー


日本人の死生観をテーマに、福島県南相馬市在住の芥川賞作家・柳美里氏と東北大学大学院の佐藤弘夫教授が東北の霊場を探訪した旅の記録、『春の消息』(第三文明社)が刊行された。本書の第一部では二人が訪ねた、各地の生者と死者の交歓風景を、「死者の記憶」「納骨に見る庶民の霊魂観」「日本人と山」「土地に残る記憶」「生者・死者・異界の住人」「死者のゆくえ」の六つのテーマごとに佐藤氏の解説と柳氏の書き下ろしエッセイ、仙台在住の写真家・宍戸清孝氏による写真で霊場への旅路へ誘い、第二部の対談「大災害に見舞われた東北で死者と共に生きる」では、土地に根付いた独自の文化を読み解き、死生観を語り合うとともに、それぞれが体験した「東日本大震災」とその後の日々についても考察を深める。あの大震災から七回目の春を迎えるいま、著者の柳美里氏と佐藤弘夫氏にお話を伺った。 

《今週の読物》
■2面
▽編者から読者へ=「アウトロー俳句」(北大路翼)

◇連載=ニュー・エイジ登場 418回(染井為人)

◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 330回(横尾忠則)
「見たいもの」を「見せない」絵 「冨士旅行」は煉獄の赤鬼

◇連載=漢字点心 268回(円満字二郎)
「三」

◇連載=現代短歌むしめがね 124回(山田航)
ぼくとして今日もお家を出ることの恍惚feat.不安が/谷川電話『恋人不死身説』(2017)

◇連載=手塚治虫―深夜の独り言 2回(中村一彦)
故・横山光揮への怒り

■5面
◇連載=「フランス映画/プロデューサー/ブルジョア」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)46回(聞き手=久保宏樹)

■6面
▽追悼=アーシュラ・K・ル=グウィン(小谷真理)

■7面
▽追悼=西部邁(水口義朗)


《今週の書評》
■3面〈学術・思想〉
▽佐藤嘉幸・廣瀬純著「三つの革命」(講談社)
評:小林卓也(こばやし・たくや=大阪大学助教・現代フランス哲学)

▽スーザン・P・マターン著「ガレノス」(白水社)
評:高林陽展(たかばやし・あきのぶ=立教大学准教授・近現代イギリス、社会史、医学史、精神医学史)

▽渡辺京二著「バテレンの世紀」(新潮社)
評:竹中英俊(たけなか・ひでとし=竹中編集企画室)

■4面〈文学・芸術〉
▽武田悠一著「アレゴリーで読むアメリカ/文学」(春風社)
評:大串尚代(おおぐし・ひさよ=慶應義塾大学教授・アメリカ文学)

▽石井遊佳著「百年泥」(新潮社)
評:友田健太郎(ともだ・けんたろう=文芸批評家)

▽スーザン・セラーズ著「わが妹、ヴァージニア」(彩流社)
評:木下 卓(きのした・たかし=愛媛大学名誉教授・英米文学)

▽トーマス・カリナン著「ビガイルド 欲望のめざめ」(作品社)
評:上原尚子(うえはら・なおこ=翻訳者/ライター)

■5面〈読物・文化〉
▽林香里著「メディア不信」(岩波書店)
評:別府三奈子(べっぷ・みなこ=法政大学教授・ジャーナリズム史)

▽細田あや子著「生と死と祈りの美術」(三弥井書店)
評:加須屋誠(かすや・まこと=美術史家)

▽田井中雅人、エィミ・ツジモト著「漂流するトモダチ」(朝日新聞出版)
評:中村尚樹(なかむら・ひさき=ジャーナリスト)

▽宗像充著「引き離されたぼくと子どもたち」(社会評論社)
評:歌代幸子(うたしろ・ゆきこ=ノンフィクション作家)

〈書評キャンパス 大学生がススメる本〉
▽増田忠則著「三つの悪夢と階段室の女王」(双葉社)
評:市川由樹(いちかわ・ゆき=愛知県立大学日本文化学部国語国文学科)


◆次号<3月9日号>予告
先崎彰容・片山杜秀対談『未完の西郷隆盛』刊行を機に
(8頁・定価280円)

PICK UP ITEMピックアップ商品

もっと見る

最近チェックした商品

最近チェックした商品はまだありません。