2018年3月16日号 3231号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》対談=横尾忠則×平野啓一郎
寒山拾得のように デ・キリコのように
『創造&老年』(SBクリエイティブ)刊行を機に


 『創造&老年 横尾忠則と9人の生涯現役クリエーターによる対談集』では、美術家・横尾忠則氏(八一歳)が、九人の現役クリエイター――小説家・瀬戸内寂聴(九五歳)、建築家・磯崎新(八六歳)、画家・野見山暁治(九七歳)、写真家・細江英公(八四歳)、俳人・金子兜太(九八歳)、美術家・李禹煥(八一歳)、小説家・佐藤愛子(九四歳)、映画監督・山田洋次(八六歳)、作曲家・ピアニスト・一柳慧(八四歳)と語り合う。一見対極にありそうな「老年」と「創造」が融合するとき、放出される美しいエネルギーが本書。本紙では、作家の平野啓一郎氏(四二歳)と横尾氏にスピンオフ対談をしていただいた。 

《今週の読物》
■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 332回(横尾忠則)]
消えた骨折痛、「間違いなく風邪です」と太鼓判

◇連載=現代短歌むしめがね 126回(山田航)
にせものかもしれないわたし放尿はするどく長く陶器叩けり/飯田有子『林檎貫通式』(2005)

◇連載=漢字点心 270回(円満字二郎)
「鑢」

◇連載=読写!一枚の写真から 62回(岩尾光代)
官業労働者の失業防止大示威運動

◇連載=手塚治虫―深夜の独り言 3回(中村一彦)
故・石ノ森章太郎氏への嫉妬

◇連載=本の国へようこそ 92回
春!イースター

■6面
◇連載=「今日のフランス映画/伝統と現代化」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)48回(聞き手=久保宏樹)

■7面
▽追悼・金子兜太氏(復本一郎)

■8面
▽山本哲士氏公開講演
「吉本隆明『初期歌謡論』の思想的な意味」
『吉本隆明全集14[1974-1977]』(晶文社)刊行を機に

 『古事記』『日本書紀』から平安期の歌論書までを読み解き、和歌形式の詩の発生の起源から形式の成立まで統一的に論じる古典批評の書『初期歌謡論』を収録した、『吉本隆明全集14』が晶文社から刊行された。本書の刊行を機に、山本哲士氏(政治社会学者、文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター)による公開講演「吉本隆明『初期歌謡論』の思想的な意味:述語的表出の思想と日本文化資本の基盤」(二月二〇日、文化資本学会/晶文社主催)が開催された。山本氏は「『初期歌謡論』(一九七七年)は、歌謡の発生・祖形から歌表出に構成された「日本」の「文化資本」の根源を、言語本質から思想的に述語表出した書」と概説。『初期歌謡論』の解読レクチャーが行われた、その要旨である。

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽加藤尚武著「加藤尚武著作集第1巻」(未來社)
評:面 一也(おもて・かずや=早稲田大学非常勤講師・政治思想)

▽小泉義之著「あたらしい狂気の歴史」(青土社)
評:久保田泰考(くぼた・やすたか=滋賀大学教授・精神医学、精神生理学、ラカン派精神分析)

▽キャス・サンスティーン著「命の価値」(勁草書房)
評:西田亮介(にしだ・りょうすけ=社会学者、東京工業大学准教授)

■5面〈文学・芸術〉
▽西成彦著「外地巡礼」(みすず書房)
評:日比嘉高(ひび・よしたか=名古屋大学大学院准教授・日本近代文学・文化論)

▽宮内悠介著「ディレイ・エフェクト」(文藝春秋)
評:宮本道人(みやもと・どうじん=科学文化評論家)

▽熊芳著「林京子の文学」(インパクト出版会)
評:島村 輝(しまむら・てる=フェリス女学院大学教授・日本近現代文学)

▽エンミ・イタランタ著「織られた町の罠」(西村書店)
評:海老原豊(えびはら・ゆたか=SF評論家、ライター)

■6面〈読物・文化〉
▽小林エリコ著「この地獄を生きるのだ」(イースト・プレス)
評:土佐有明(とさ・ありあけ=ライター)

▽室伏鴻著、中原蒼二・鈴木創士・渡辺喜美子編「室伏鴻集成」(河出書房新社)
評:志賀信夫(しが・のぶお=批評家)

▽ディートマー・エルガー著「評伝 ゲルハルト・リヒター」(美術出版社)
評:甲斐義明(かい・よしあき=新潟大学准教授・美術史・写真史)

▽池田敏雄著「教会の聖人たち上・下」(サンパウロ)
評:関谷義樹(せきや・よしき=カトリック・サレジオ修道会司祭)

〈書評キャンパス 大学生がススメる本〉
▽中沢けい著「楽隊のうさぎ」(新潮社)
評:安宅星夏(あたぎ・せいか=就実大学人文科学部表現文化学科2年)


◆次号<3月23日号>予告
盪格孤Аγ羚祥里対談
『宿命の戦記 笹川陽平、ハンセン病制圧の記録』(小学館)刊行を機に
(8頁・定価280円)

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