2018年3月23日号 3232号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》対談=盪格孤А瀉羚祥里/書評=松永正訓(2面)
暗黒の人類史に革命を 笹川陽平が挑むハンセン病制圧と差別撤廃運動
盪格孤著『宿命の戦記』(小学館)刊行を機に


 ノンフィクション作家の盪格孤Щ瓩『宿命の戦記 笹川陽平、ハンセン病制圧の記録』(小学館)を上梓した。笹川良一・陽平父子の物語を綴った前著『宿命の子 笹川一族の神話』(同)の執筆中から約七年にわたり陽平氏(日本財団会長)がライフワークとして取り組んでいるハンセン病制圧の活動に密着。ハンセン病制圧大使として陽平氏が様々な国でどのように病と戦い、また差別と戦っているかが描かれる。本書刊行を機に女優・作家の中江有里氏との対談をお願いした。中江氏はハンセン病について以前から関心があったという。加えて医師の松永正訓氏に本書の書評をお願いした。 

《今週の読物》
■3面
▽版元から読者へ「来者の群像」「遠い声がする」(西浩孝)
他者とともにあること 詩人・大江満雄が示した生き方から

◇連載=日常の向こう側ぼくの内側 333回(横尾忠則)
芸術の理想はひとりひとりが芸術そのものになっていくことだ

◇連載=夜郎戯暦<三月>(安倍夜郎)
3月14日

◇連載=現代短歌むしめがね 127回(山田航)
「耳で飛ぶ象がほんとにいるのならおそろしいよねそいつのうんこ」/穂村弘『シンジケート』(1990)

◇連載=漢字点心 271回(円満字二郎)
「恣」

◇連載=手塚治虫―深夜の独り言 4回(中村一彦)
先生の一番怖いもの

■6面
◇連載=「今日のフランス映画」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)49回(聞き手=久保宏樹)

■7面
▽対談=土田ヒロミ×アラン・グリースン
フクシマを記録/記憶するために
『フクシマ 2011-2017』(みすず書房)刊行を機に

 写真家の土田ヒロミ氏は東日本大震災による原発事故以来、約一二〇回福島を訪れ五万点にものぼる写真を撮影してきた。その中から精選された一九〇点でまとめられた『フクシマ 2011―2017』(みすず書房)。本書には美しい自然を覆い尽くす見えない不安が写し出されている。この刊行を機に、テキストの英訳を担当したアラン・グリースン氏との対談をお願いした。漫画『はだしのゲン』(中沢啓治著)の英訳編集を手がけたグリースン氏と福島そして広島について語ってもらった。 

■8面
◇連載=American Picture Book Review 12回(堂本かおる)
「すてきなデザート」


《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽酒井直樹著「ひきこもりの国民主義」(岩波書店)
評:磯前順一(いそまえ・じゅんいち=国際日本文化研究センター研究部教授・宗教学)

▽モーリス・メルロ=ポンティ編著/加賀野井秀一・伊藤泰雄・本郷均・加國尚志監訳「メルロ=ポンティ哲学者事典」全四巻(白水社)
評:中島義道(なかじま・よしみち=哲学者)

▽山竹伸二著「こころの病に挑んだ知の巨人」(筑摩書房)
評:可能涼介(かのう・りょうすけ=批評家・精神保健福祉士)

■5面〈文学・芸術〉 
▽千葉俊二著「文学のなかの科学」(勉誠出版)
評:山本貴光(やまもと・たかみつ=「哲学の劇場」主宰。文筆家・ゲーム作家)

▽タハール・ベン・ジェルーン著「嘘つきジュネ」(インスクリプト)
評:塚本昌則(つかもと・まさのり=東京大学教授・フランス文学)

▽前田司郎著「愛が挟み撃ち」(文藝春秋)
評:今井清人(いまい・きよと=文芸評論家)

■6面〈読物・文化〉
▽小林紀晴著「見知らぬ記憶」(平凡社)
評:畑中章宏(はたなか・あきひろ=作家・民俗学者・編集者)

▽長野浩典著「西南戦争 民衆の記」(弦書房)
評:大谷 正(おおたに・ただし=専修大学教授・日本近代史)

▽ヘンリー・ヒッチングズ編「この星の忘れられない本屋の話」(ポプラ社)
評:中村邦生(なかむら・くにお=作家)

▽永井宗直ほか著「めんどうな心が楽になる」(牧野出版)
評:岳 真也(がく・しんや=作家)

〈書評キャンパス 大学生がススメる本〉
▽恩田陸著「夜のピクニック」(新潮社)
評:深澤菜奈美(大阪樟蔭女子大学学芸学部国文学科4年)


◆次号<3月30日号>予告
追悼・石牟礼道子(石内都・姜信子・盪格孤Аκ仝桔治・米本浩二)
(8頁・定価280円)

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