2018年4月13日号 3235号

280円(税込)

定価 280円(税込)

《特集》対談=樋田 毅×永田浩三
記者人生を掛けた赤報隊取材
樋田毅著『記者襲撃 赤報隊事件30年目の真実』(岩波書店)刊行を機に


 一九八七年五月三日、朝日新聞阪神支局が散弾銃を持った目出し帽の男に襲撃された。それにより小尻知博記者が射殺され、犬飼兵衛記者が重傷を負った。「日本民族独立義勇軍別動赤報隊」と名乗るグループによる犯行は三年四ヶ月の間に計八件起き、解決することなく二〇〇三年三月に公訴時効を迎えた。未解決事件としてジャーナリズム史上に深く傷を残している。この一連の事件を三〇年にわたり追い続けた樋田毅氏。著書『記者襲撃』の刊行を機にジャーナリストの永田浩三氏との対談をお願いした。   


《今週の読物》
■3面
▽映画時評・4月(伊藤洋司)
ひとつのショットが輝くとはこういうこと/ポール・トーマス・アンダーソン「ファントム・スレッド」

◇連載=日常の向こう側ぼくの内側 336回(横尾忠則)
気分に支配されることは脳に左右されるより、ずっと形而上的だ

◇連載=現代短歌むしめがね 130回(山田航)
赤んぼの頃から俺のおしっこはおむつを宣伝するために青い/嵯峨直樹『神の翼』(2008)

◇連載=漢字点心 274回(円満字二郎)
「魚乱」

◇連載=本の国へようこそ 93回
変化・変身

■6面
◇連載=「ヴィスコンティ」ジャン・ドゥーシェ氏に聞く 52回(聞き手=久保宏樹)

■7面
▽「福島原発かながわ訴訟」団長・村田弘さんに聞く
<棄民は許さない>聞き手=佐藤嘉幸・田口卓臣

 福島第一原発事故は、未だまったく終わっていない。国や東京電力に対する訴訟も全国規模でおこされている。現在、強制避難を強いられている住民は今、何を思い暮らしているのか。「福島原発かながわ訴訟」の団長・村田弘さんにお話をうかがった。聞き手は『脱原発の哲学』の著者である佐藤嘉幸(筑波大学准教授)と田口卓臣(宇都宮大学准教授)の両氏にお願いした。このインタビューの完全版は、五月に配信予定の『『脱原発の哲学』は語る』(読書人)に収録される。

■8面
▽『朝鮮大学校物語』著者・ヤンヨンヒさんインタビュー

 ドキュメンタリー映画「ディア・ピョンヤン」(二〇〇五)、「愛しきソナ」(二〇〇九)、劇映画「かぞくのくに」(二〇一二)で、日本と北朝鮮に暮らす自らの家族を見つめる映画を撮ってきた映画監督のヤン ヨンヒさんが、三月二二日、小説『朝鮮大学校物語』(KADOKAWA)を上梓した。小説の舞台は、東京に実在するもうひとつの北朝鮮、「朝鮮大学校」。大阪下町育ちの主人公・ミヨン(パク ミヨン)は、「朝鮮大学校」の高い塀の内側と外の世界を行き来しつつ、恋と挫折、祖国や組織への葛藤を四年間の大学生活で経験する。国家と民族、差別と排除、分断と衝突、人と人とを分け隔てるものは何か。自身の体験をもとに書き下ろした初小説について、著者のヤンさんにお話を伺った。 


《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽森一郎著「世代問題の再燃」(明石書店)
評:梶谷真司(かじたに・しんじ=東京大学教授・哲学)

▽「多様体」第1号(月曜社)
評:宮裕助(みやざき・ゆうすけ=新潟大学人文学部准教授・哲学)

▽ハンス=ジョージ・メラー著「ラディカル・ルーマン」(新曜社)
評:小山 裕(こやま・ゆたか=東洋大学准教授・社会学)

▽大嶋えり子著「ピエ・ノワール列伝」(パブリブ)
評:岩野卓司(いわの・たくじ=明治大学教授・思想史)

■5面〈文学・芸術〉 
▽浅生鴨著「伴走者」(講談社)
評:歌川たいじ(うたがわ・たいじ=漫画家・作家・エッセイスト)

▽山口泉著「重力の帝国」(オーロラ自由アトリエ)
評:黒古一夫(くろこ・かずお=文芸評論家)

▽ホルヘ・フランコ著「外の世界」(作品社)
評:柳原孝敦(やなぎはら・たかあつ=東京大学教授・スペイン語文学)

▽山岡ミヤ著「光点」(集英社)
評:楜沢 健(くるみさわ・けん=文芸評論家)

■6面〈読物・文化〉
▽花田達朗著「ジャーナリズムの実践」(彩流社)
評:高田昌幸(たかだ・まさゆき=ジャーナリスト・東京都市大学教授)

▽川成洋著「英国スパイ物語」(中央公論新社)
評:吉田一彦(よしだ・かずひこ=神戸大学名誉教授・情報論)

▽野口孝一著「銀座カフェー興亡史」(平凡社)
評:森 彰英(もり・あきひで=ジャーナリスト)

▽ベンジャミン・ジェイコブス著「アウシュヴィッツの歯科医」(紀伊國屋書店)
評:西野智紀(にしの・ともき=書評家)

〈書評キャンパス 大学生がススメる本〉
▽上村一夫画、松本品子編「上村一夫 美女解体新書」(国書刊行会)
評:柘植未宇(つげ・みう=大阪樟蔭女子大学国文学科キャラクター文芸コース専攻4年)


◆次号<4月20日号>予告
伊藤誠・塚本恭章対談<『入門資本主義経済』をめぐって>
(8頁・定価280円)

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