2018年6月22日号 3244号

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《特集》土田知則×巽孝之トークイベント(東京堂書店)載録
ポール・ド・マン事件とは何だったのか!?
『ポール・ド・マンの戦争』(彩流社)刊行を機に


 知の巨人ポール・ド・マンが戦時中に寄稿した「親ナチ」的と目される一篇の記事を巡り、欧米を中心に言論界を大きく揺るがす騒動に発展した「ド・マン事件」とは何だったのか。
 問題の記事を精緻に読み、また若き日のド・マンの思想を考察して、事件の正体に迫った『ポール・ド・マンの戦争』が彩流社から刊行された。
 本書著者で千葉大学大学院教授・土田知則氏と慶應義塾大学教授・巽孝之氏、日本におけるポール・ド・マン研究のトップランナー二人によるトークイベントが東京堂書店神田神保町店で行われた。その模様を載録してお届けする。 


《今週の読物》
■3面
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 345回(横尾忠則)
等伯の靄がかかった白内障画は知識人の愚かさを浄化し悟りを開く

◇連載=現代短歌むしめがね 139回(山田航)
今日からは上げっぱなしでかまわない便座が降りている夜のなか/穂村弘『水中翼船炎上中』(2018)

◇連載=漢字点心 283回(円満字二郎)
「俄」

◇連載=夜郎戯暦<六月>(安倍夜郎)
6月7日

◇連載=読写!一枚の写真から 65回(岩尾光代)
運転手の過失で車両覆負傷者26名

■6面
◇連載=「仏映画批評の歴史」ジャン・ドゥーシェ氏に聞く 61回(聞き手=久保宏樹)

■7面
◇連載=American Picture Book Review 15回(堂本かおる)
『ママのヒマール』

◇集中連載=パリ、五月革命の残光 2回(西山雄二)
六八年に関する刊行物

■8面
『類聚名義抄 観智院本』の世界(八木書店)
大槻信インタビュー〈寄稿・近藤泰弘〉

 高精細原寸カラー版の国宝『類聚名義抄観智院本』(八木書店)全三巻の複製刊行が始まった。これまでに数度の刊行を経るが、今回は初のオールカラー、原寸大の影印で、紙の目まで見えるほどの高精細。懸案であった検索性も向上。画期的な叢書の誕生に、原本を手元に備えるかのようだ、と各所から熱い声が届いている。刊行を機に、本書の解題を担当した京都大学教授の大槻信氏に本書の貴重さ、歴史、今後の研究への期待などを語っていただいた。また青山学院大学図書館長の近藤泰弘氏にご寄稿いただいた。

《今週の書評》
■4面〈学術・思想〉
▽フレドリック・ジェイムソン他著/スラヴォイ・ジジェク編「アメリカのユートピア」(書肆心水)
評:絓 秀実(すが・ひでみ=批評家)

▽鈴木道彦著「余白の声」(閏月社)
評:生方淳子(うぶかた・あつこ=国士舘大学教授・フランス文学・哲学)

▽柴田哲雄著「フクシマ・抵抗者たちの近現代史」(彩流社)
評:手塚利彰(てづか・としあき=佛教大学総合研究所特別研究員・東洋史)

■5面〈文学・芸術〉
▽金時鐘著「背中の地図 金時鐘詩集」(河出書房新社)
評:和合亮一(わごう・りょういち=詩人)

▽中村唯史・大平陽一編「自叙の迷宮」(水声社)
評:楯岡求美(たておか・くみ=東京大学准教授・ロシア文化論、ロシア演劇史)

▽中西佳代子・林以知郎編著「海洋国家アメリカの文学的想像力」(開文社出版)
評:齊藤 昇(さいとう・のぼる=立正大学教授・アメリカ文学)

■6面〈読物・文化〉
▽NHK取材班著「なぜ、わが子を棄てるのか」(NHK出版)
評:松永正訓(まつなが・ただし=小児外科医)

▽高野光平著「昭和ノスタルジー解体」(晶文社)
評:近藤正高(こんどう・まさたか=ライター)

▽下山静香著「裸足のピアニスト」(ヤマハミュージックメディア)
評:川成 洋(かわなり・よう=法政大学名誉教授・スペイン史学者)

▽フェリス女学院大学シティズンシップ教育グループ 島村輝・小ケ谷千穂・渡辺信二編著「少しだけ「政治」を考えよう!」(松柏社)
評:生田武志(いくた・たけし=社会運動家)

〈書評キャンパス 大学生がススメる本〉
▽眤七庵「土の記」上・下(新潮社)
評:稲生宏泰(いのう・ひろやす=東京大学医学部医学科6年)


◆次号<6月29日号>予告
マルクス・ガブリエル来日インタビュー(聞き手=浅沼光樹)
入門マルクス・ガブリエル『なぜ世界は存在しないのか』
(8頁・定価280円)

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