2014年10月10日号 3060号

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▼特集▼
◇「さようなら原発全国大集会」レポート <原発のない未来を>
鎌田慧・広瀬隆・大江健三郎・澤地久枝・落合恵子氏ほかが語る

★9月23日、東京都江東区の亀戸中央公園で「さようなら原発全国集会」(主催=「さようなら原発」一千万署名 市民の会)が開かれた。デング熱の発生により当初予定していた代々木公園から直前に会場が変更されたのにもかかわらず、1万6千人もの参加者(主催者発表)が集まった。公園内に設置されたステージ上では、トークイベントや音楽ライブが行われ、集会終了後は、亀戸から錦糸町までデモ行進し、夕方六時過ぎまで「原発再稼働反対」「原発をやめろ」のアピールを行った。トークイベントの模様をレポートする。

★鎌田慧氏「今の安倍政権は、日本を滅ぼそうとしています。「亡国内閣・亡国政府」と言っても過言ではないと思います」
(かまた・さとし氏=ジャーナリスト、ノンフィクション作家。)
        
★大石又七氏「みなさん、ビキニ事件と放射能の本当の怖さをぜひ知ってください。核実験の放射能と原発の放射能は同じものです。恐ろしい放射能を抱え込んでいる原発にも、そして核兵器にも、私は絶対に反対です」
(おおいし・またしち氏=第五福竜丸の乗組員として1954年に被ばく。)
   
★橋本あき氏「電気なしの生活はできませんけれども、消費を抑える力・知恵・工夫がある人はかなりいると思います。どう考えても原発はいらないんだという結論は出るはずです。その証拠に、百万ドルの夜景と言われる東京が、原発なしで成り立っています」
(はしもと・あき氏=市民団体「原発いらない福島の女たち」
★向原祥隆氏「鹿児島県民で放射能の恐ろしさを知らない無知蒙昧な民はいない。権力の脅しにたやすく屈服するような臆病者はいない。先祖から伝えられた海や山や台地をたやすく売ってしまうような拝金亡者もいない。」
(むこうはら・よしたか氏=実業家・社会運動家。「反原発・鹿児島ネット」代表。)
 
★広瀬隆氏「私たちが運動をやっていく上で、今一番つらい状況にある福島の人たちの手を借りないといけない。それは基本的には原発の危険性を伝えていくこと、事実を伝えていくことです。それが絶対に日本人を変えます。ただ再稼働反対と言ってもダメなんです。事実を伝えていくと必ず人間は変わります。」
(ひろせ・たかし氏=反原発活動家)
   
★大江健三郎氏「もっとも浅はかなオプティミストたちが戦争を仕掛けたがっている以上、私たちペシミストは断固として進まねばならんと思います。」
(おおえ・けんざぶろう氏=小説家・活動家)
★澤地久枝氏「子どもたちの未来、それは現在の子供たちだけではなくて、その子の子供と先の先まで考えて、世界中が原発や核兵器による被害から自由であるようにしていかなければならないと思います」
(さわち・ひさえ氏=ノンフィクション作家)

★落合恵子氏「怒りと共感と痛みへの想像力を忘れずに、もう一度約束しましょう、もう一度怒りなおそうじゃないか、こんな国に。子どもたちに、こんな国を遺してはいけない」
(おちあい・けいこ氏=作家・元文化放送アナウンサー)
 


▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第21回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<夜汽車>1972 シリーズ「いつか見た風景」 
■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第161回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎夢は現…自分は他人…対談は連歌…のように
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第65回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎山下太郎、出光佐三、和田完二 大陸育ち三人組 オメデタ続きの石油業界の算盤
◆連載=漢字点心<第105回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「開」
◆連載=映画時評<10月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻)
◎男と女の間に雨と雪の湿度(ギヨーム・ブラック「やさしい人」
◆連載=本の国へようこそ<第52回>「小さな力」/銀座教文館 子どもの本のみせ ナルニア国 編集部
◎文:マシュー・ゴラブ、絵:カズコ・G.ストーン、訳:脇明子『蛙となれよ冷し瓜』(岩波書店)

◎著:ニコラ デイビス、監修:出川洋介、イラスト:エミリーサットン『ちいさなちいさな―めにみえないびせいぶつのせかい』(ゴブリン書房)

◎かこさとし『あかいありのぼうけんえんそく』(偕成社)

◎文:なかがわ ちひろ、絵:コヨセ・ジュンジ『おたすけこびととあかいボタン』(徳間書店)

◎作:フレデリック・マンソ、訳:石津 ちひろ『フランシスさん、森をえがく』(くもん出版)

◎作:帚木蓬生、絵:小泉るみ子『むらさき色の滝』(女子パウロ会)
◎作:サリー・ガードナー、訳:三辺律子『世界一ちいさな女の子のはなし』(小峰書店)

◎著:楠木しげお、絵:くまがいまちこ『新美南吉ものがたり』(銀の鈴社)


■4面
◆近刊セレクト=
◎著:小林康夫、大澤真幸『「知の技法」入門』(河出書房新社)
◎著:島薗進『宗教・いのち・国家』(平凡社)

■5面
◆新刊=著:あさのあつこ『かわうそ お江戸恋語り。』(博文館新社)


■7面
◆ブックサロン=
著:森かおる『花の地下茎(下)』(文芸社)

◆連載=活字シアター<第555回>
◎困難と闘い名著大著を刊行してきた冨山房の巻<第74回>
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/塩澤実信(しおざわ・みのぶ氏=出版評論家)
<サンマーク出版>海外で版権ビジネスを展開する
◆出版メモ=
◎著:井上ひさし『笑劇全集 完全版』(河出書房新社)

◆催しもの=ウェブ読書人で配信中!

■8面
◆特集=
対談=小川糸×東小雪 <多様な家族のかたちを求めて> 小川糸著『にじいろガーデン』(集英社)刊行を機に

★偶然の出会いからはじまった、二人の女性とその子どもたちが、家族となって地方の山里で暮らした16年間を描いた小川糸氏の新作『にじいろガーデン』が集英社から刊行された。この物語の刊行を機に、作者の小川糸氏と、自らのセクシュアリティと元タカラジェンヌであることをカミングアウトしてLGBT支援に携わり、執筆や講演、テレビ・ラジオ出演などで活躍する東小雪氏のお二人に、家族のかたちについてや同性カップルが子育てすることについてなどお話いただいた。
※おがわ・いと氏=作家。著書に「かたつむり」「つるかめ助産院」「ファミリーツリー」「あつあつを召し上がれ」「さようなら、私」「リボン」「ようこそ、ちきゅう食堂へ」、絵本に「まどれーぬちゃんとまほうのおかし」など。1973年生。
       
※ひがし・こゆき氏=LGBTアクティヴィスト、文筆家。元宝塚歌劇団花組男役。著書に「なかったことにしたくない―実父から生虐待を受けた私の告白」の他、パートナーの増原裕子との共著「ふたりのママから、きみたちへ」「レズビアン的結婚生活」など。1985年生。
  

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:高瀬正仁『高木貞治とその時代 西欧近代の数学と日本』(東京大学出版会)
評:猪野修治(いの・しゅうじ氏=湘南科学史懇話会代表)


◆著:リチャード・ウォーリン『1968 パリに吹いた「東風」―― フランス知識人と文化大革命 ――』(岩波書店)
評:丸川哲史(まるかわ・てつし氏=明治大学准教授・台湾文学・東アジア文化論専攻)


◆著:木谷勤『讃岐の一豪農の三百年 木谷家と村・藩・国の歴史』(刀水書房)
評:岩本由輝(いわもと・よしてる氏=東北学院大学名誉教授・日本経済史専攻)


◆著:和田好子『やまとなでしこの性愛史 古代から近代へ』(ミネルヴァ書房)
評:南伽山アキコ(なかやま・あきこ氏=フリーライター・編集者・アーティスト)


■5面<文学 芸術>
◆著:横山悠太『吾輩ハ猫ニナル』(講談社)
評:坂上秋成(さかがみ・しゅうせい氏=作家、文芸評論家)


◆著:津村記久子『エヴリシング・フロウズ』(文藝春秋)
評:後藤聡子(ごとう・さとこ氏=麻布中学校・高等学校教諭/博士(教育学))


◆著:山城むつみ『小林秀雄とその戦争の時: 『ドストエフスキイの文学』の空白』(新潮社)
評:佐藤泰正(さとう・やすまさ氏=梅光学院大学大学院客員教授・日本近代文学専攻)


◆著:ダニエル・ストラック『近代文学の橋 風景描写における隠喩的解釈の可能性』(九州大学出版会)
評:真銅正宏(しんどう・まさひろ氏=文学指南研究所所長)


■6面<読物 文化>
◆著:マリオ・ジャコメッリ、編:シモーナ・グエッラ『わが生涯のすべて』(白水社)
評:鈴村和成(すずむら・かずなり氏=フランス文学者)


◆著:中田基昭『子育てと感受性 乳幼児との豊かな関係をめざして』(創元社)
評:小川侃(おがわ・ただし氏=京都大学名誉教授・哲学専攻)


◆著:円満字二郎『ひねくれ古典『列子』を読む』(新潮社)
評:浅見洋二(あさみ・ようじ氏=大阪大学教授・中国文学専攻)


◆著:想田和弘『熱狂なきファシズム ニッポンの無関心を観察する』(河出書房新社)
評:永田浩三(ながた・こうぞう氏=武蔵大学社会学部教授・ジャーナリスト)

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