2014年10月24日号 3062号

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▼特集▼
◇対談=小川高義・木村政則 <翻訳を読む楽しみ>
ヘミングウェイ『老人と海』(光文社古典新訳文庫)刊行を機に

★ヘミングウェイの『老人と海』の新訳が、光文社古典文庫から刊行された。小川高義氏による今回の老人像は、これまでのどこか荒々しい印象の人物とは大きく変わり、沈思黙考するような印象もある。この新訳の刊行を機に、訳者の小川氏と、同時期に古典文庫から『チャタレー夫人』の新訳を刊行された木村政則氏に翻訳にまつわる様々な事柄について対談していただいた。ちなみに木村氏によって小川氏は学生時代の恩師でもある。

※おがわ・たかよし氏=翻訳家、東京工業大学教授。東大大学院修士課程修了。著書に「翻訳の秘密―翻訳小説を「書く」ために」、訳書にフィッツジェラルド「グレート・ギャッツビー」、ポー「黒猫/モルグ街の殺人」など。1956年生。
   

※きむら・まさのり氏=翻訳家。筑波大大学院博士課程単位取得退学。著書に「20世紀末イギリス小説―アポカリプスに向かって」、訳書にモーム「マウントドレイゴ卿/パーティの前に」など。1968年生。
 

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第23回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<海辺の少女たち>1972 シリーズ「いつか見た風景」 
■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第163回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎死は宇宙をもたらし、愛は現実を奪う。
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第67回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎天皇、皇后、結婚55年で贖罪・慰霊・慰問に献身 美智子妃出産のときの産婦人科医鼎談
◆連載=著者から読者へ/廣末登(ひろすえ・のぼる氏=NPO市民塾21研究員)
◎廣末登『若者はなぜヤクザになったのか 暴力団加入要因の研究』(ハーベスト社)

◆連載=フォト&アート
◎鈴木喜一『空のかたち 風の色』(秋山書店)
◆連載=文学の時<十月>/安倍夜郎(あべ・やろう氏=漫画家)
◎10月5日
・達磨忌 禅宗の祖・達磨大師が入寂(528年ごろ)
・アップル社共同創立者の一人スティーブ・ジョブズ没(2011年)ジョブズは禅に傾倒したことが知られている

▼▼『深夜食堂』ドラマ放映&映画化▼▼
安倍野郎『深夜食堂』が3年ぶりに深夜ドラマ化。TBS(火曜深夜1時11分)・MBS(日曜深夜0時50分)・RKB(火曜深夜1時8分)他で放送を開始している。
さらに来年1月31日からは、映画が全国公開。「めしや」の寡黙なマスター役はドラマ版と同じく小林薫。監督は映画『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で日本アカデミー賞受賞、ドラマ「深夜食堂」も手掛ける松岡錠司。他、豪華なキャストと『深夜食堂』の味わいに、悲喜こもごもの人生模様が織りなされる。

◆連載=漢字点心<第107回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「祀」

■5面
◆新刊=
◎著:筒井康隆『繁栄の昭和』(文藝春秋)


■6面
◆新刊=
◎著:小泉牧夫『世にもおもしろい英語』(IBCパブリッシング)


■7面
◆受賞=
◎第2回 潮アジア・太平洋ノンフィクション大賞 / 著:田口佐紀子『隣居(リンジュイ)―お隣さん』

◎第4回 パンプキンエッセー大賞 / 著:北村大次『それぞれの海』
◎第50回 谷崎潤一郎賞 / 著:奥泉光『東京自叙伝』(集英社)

◎第9回 中央公論文芸賞 / 著:木内昇『櫛挽道守(くしひきちもり)』(集英社)

第14回 石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞
第14回(2014年度)大賞
【公共奉仕部門】
作品名:NNNドキュメント14「自衛隊の闇 〜不正を暴いた現役自衛官〜」
受賞者:NNNドキュメント取材班 代表 ディレクター 大島千佳
発表媒体:日本テレビ
【草の根民主主義部門】
作品名:「希望って何ですか 〜貧困の中の子ども〜」
受賞者:下野新聞社編集局「子どもの希望」取材班 代表 下野新聞社編集局社会部長代理 山崎一洋
発表媒体:下野新聞
【文化貢献部門】
作品名:『首里城への坂道 〜鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像〜』
受賞者:与那原恵
発表媒体:書籍(筑摩書房刊)
第14回(2014年度)奨励賞
【草の根民主主義部門】
作品名:「ファルージャ 〜イラク戦争 日本人人質事件…そして〜」
受賞者:有限会社ホームルーム ドキュメンタリー・ディレクター 伊藤めぐみ
発表媒体:映画(新宿バルト9、渋谷アップリンク他全国各地の劇場にて上映)

◎第62回 菊池寛賞
第62回菊池寛賞選考顧問会が、10月8日(水)築地「新喜楽」にて開かれ、下記の通り授賞が決まりました。(公益財団法人 日本文学振興会)
★菊池寛賞は、故菊池寛が日本文化の各方面に遺した功績を記念するための賞で、昭和27年に制定されました。同氏が生前、特に関係の深かった文学、演劇、映画、新聞、放送、雑誌・出版、及び広く文化活動一般の分野において、その年度に最も清新かつ創造的な業績をあげた人、或いは団体を対象としております。
【阿川佐和子】
1993年に始まった週刊文春の連載対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」が1000回を達成。著書『聞く力』、テレビ番組の司会など、幅広い分野で読者、視聴者に支持されてきた。
【白石加代子】
早稲田小劇場での初舞台から約半世紀にわたり活躍。怪談会を模した朗読劇「百物語」は22年間続け、本年99話で幕を下した。独りで様々な人物を演じ分け、観客に恐怖と感動を与えた。
【毎日新聞特別報道グループ取材班「老いてさまよう」】
NHKスペシャル「認知症行方不明者一万人 〜知られざる徘徊の実態〜」
認知症の身元不明者という極めて今日的なテーマについて、それぞれ新聞とテレビにおいて報道。家族との再会が実現し、国も実態調査に着手するなど、報道が社会を動かすきっかけとなった。
【タモリ】
32年にわたって生放送の司会を務めた「笑っていいとも!」をはじめ、「タモリ倶楽部」「ブラタモリ」など独自の視点をもつ数多いテレビ番組の「顔」として、日本の笑いを革新した。
【若田光一】
2009年に国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッションを達成、2013年11月から14年5月までの滞在ではISSコマンダー(3月〜5月)の重責を果たすなど、日本人初の快挙を成し遂げた。

◎第36回 角川源義賞
【文学研究部門】原道生『近松浄瑠璃の作劇法』(八木書店刊)
【歴史研究部門】村井章介『日本中世境界史論』(岩波書店刊)


◆出版メモ=
◎2015年版『博文館日記』博文館新社より発売

◎著:森正蔵『挙国の体当たり―戦時社説150本を書き通した新聞人の独白』(毎日ワンズ)

◎著:川村元気『億男』(マガジンハウス)

◎著:福永祥子『立法体の空』(ぼっと舎)
◆ブックサロン=
◎著:西山美知子『風の中の母』(文芸社)


■8面
◆特集=『やさしい人』が公開されるギヨーム・ブラック監督に聞く
★『女っ気なし』で注目を集めたギヨーム・ブラック監督の最新作『やさしい人』が10月25日より、東京・渋谷のユーロスペース他、で順次ロードショー公開される。本作は、2013年、第66回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に出品された作品であり、ブラック監督の長編初作品となる。主演は前作にひきつづきヴァンサン・マケーニュ。フランス・ブルゴーニュ地方の、山間の町とネールを舞台に描かれる「ラブ・ストーリー」である。ブラック監督にお話を伺った。聞き手は、本紙に映画時評を連載中の伊藤洋司氏(中央大学教授)にお願いした。

※ギヨーム・ブラック氏=配給や製作の研修生として映画に関わった後、フランス国立映画学校に入学。専攻は監督科ではなく製作科だったが、在学中に短編を監督している。2008年、僅かな資金、少人数で映画を撮るため、友人と製作会社を設立。この会社で『遭難者』『女っ気なし』を製作。2013年、長編第一作『やさしい人』が第66回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に出品される。同作は2014年にフランスで劇場公開される。1977年生。

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆編:丹羽美之、吉見俊哉『戦後復興から高度成長へ 民主教育・東京オリンピック・原子力発電』(東京大学出版会)
評:好井裕明(よしい・ひろあき氏=日本大学教授・社会学・エスノメソドロジー専攻)


◆著:原大地『マラルメ 不在の懐胎』(慶應義塾大学出版会)
評:福島勲(ふくしま・いさお氏=北九州市立大学准教授・フランス文学・文化資源学専攻)


◆著:小野一『緑の党 運動・思想・政党の歴史』(講談社)
評:中田潤(なかた・じゅん氏=茨城大学教授・ヨーロッパ社会史専攻)


◆著:スティーヴン・マシード『リベラルな徳 公共哲学としてのリベラリズムへ』(風行社)
評:高田宏史(たかだ・ひろふみ氏=日本学術振興会特別研究員・政治学専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:パトリク・オウジェドニーク『エウロペアナ』(白水社)
評:阿部公彦(あべ・まさひこ氏=東京大学准教授・英米文学専攻)


◆編著:高尾直知、舌津智之、監修:藤平育子『抵抗することば 暴力と文学的想像力』(南雲堂)
評:巽孝之(たつみ・たかゆき氏=慶應義塾大学教授・アメリカ文学専攻)


◆著:片桐洋一『伊勢物語全読解』(和泉書院)
評:妹尾好信(せのお・よしのぶ氏=広島大学教授・日本文学専攻)

◆著:坂田薫子『脇役たちの言い分 ジェイン・オースティンの小説を読む』(音羽書房鶴見書店)
評:惣谷美智子(そうや・みちこ氏=神戸海星女子学院大学教授・英文学専攻)


■6面<読物 文化>
◆著:長田渚左『桜色の魂〜チャスラフスカはなぜ日本人を50年も愛したのか』(集英社)
評:池井優(いけい・まさる氏=慶應義塾大学名誉教授・日本外交史専攻)


◆著:ジョージ・パッカー『綻びゆくアメリカ―歴史の転換点に生きる人々の物語』(NHK出版)
評:渡辺将人(わたなべ・まさひと氏=北海道大学准教授・米国政治専攻)


◆著:長倉洋海『その先の世界へ』(クレヴィス)
評:國森康弘(くにもり・やすひろ氏=写真家・ジャーナリスト)


◆著:松江泰治 『JP-01 SPK』(赤々舎)
評:畑中章宏(はたなか・あきひろ氏=作家・編集者)

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