2014年11月21日号 3066号

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▼特集▼
◇藤森照信・秋山祐徳太子・松田哲夫トークショー(at千葉市美術館)<赤瀬川原平さんのこと>

★美術家・作家の赤瀬川原平が10月26日に亡くなった。その2日後の28日から、千葉市美術館で、大々的な回顧展「赤瀬川原平の芸術原論―1960年代から現在まで」が開催されている。赤瀬川の50年におよぶ活動を、500点を超える作品で振り返る展覧会である。11月1日には藤森照信・秋山祐徳太子・松田哲夫の三氏によるトークショー「路上観察学会VSライカ同盟」が開かれた。期せずして赤瀬川原平追悼の鼎談となった。その模様を載録させてもらった。

※あかせがわ・げんぺい(1937〜2014)は美術家・作家。武蔵野美術学校(現武蔵野美術大学)中退。1950年代から読売アンデパンダン展などに出品。60年に故・荒川修作氏らと前衛芸術集団「ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ」を結成。63年には、故・高松次郎氏、中西夏之氏らと「ハイレッド・センター」を結成。「梱包作品」など、パロディ精神に満ちた作品を発表する中、千円札の模写作品で、通貨及証券模造取締法違反に問われ「千円札裁判」として物議を醸した。70年代からは、「尾辻克彦」の筆名で小説の執筆を開始。81年『父が消えた』で芥川賞受賞。98年の『老人力』はベストセラー。独創的でユニークな発想は衰えることがなかった。
      

※ふじもり・てるのぶ氏=東京大学名誉教授・近代建築・都市計家史専攻。1946年生。
    

※あきやま・ゆうとくたいし氏=現代美術家・彫刻家。1935年生。
    

※まつだ・てつお氏=編集者(元筑摩書房専務取締役)。1947年生。
    

赤瀬川原平の芸術原論〜1960年代から現在まで〜
【会期】2014年10月28日(火)〜 12月23日(火・祝)
【観覧料】
 ・一般  1000円(800円)
 ・大学生  700円(560円)
 ※小・中学生、高校生無料
 ※( )内は前売券、団体20名様以上、および市内在住65歳以上の料金
 ※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
 ※前売券はミュージアムショップ(10月19日まで)、ローソンチケット[Lコード:31360]、セブンイレブン[セブンコード:033-362]および、
  千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口(12月23日まで)にて販売
【開館時間】
 ・日〜木曜日 10:00〜18:00
 ・金・土曜日 10:00〜20:00
 ※入場受付は閉館の30分前まで
 ※休館日:11月4日(火)、12月1日(月)
【関連】※詳細はHPをチェック
 トークショー/ワークショップ、市民美術講座、ギャラリートークなど開催

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第27回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<北京四合院の母子>1973 シリーズ「いつか見た風景」 

■3面
▼中村屋サロン美術館 開館▼ 新宿中村屋に花開いた 明治末〜昭和初期の芸術が一堂に

★新宿中村屋は、信州安曇野出身の相馬愛蔵と妻の黒光が明治34年に本郷帝大前にパン屋として創業し、明治40年に新宿に支店を開設。2年後に現在の場所に本店を移した。
 愛蔵と同郷で、ロダンに学びフランスから帰国した彫刻家萩原守衛(碌山)を中心に、彼を慕う芸術家たちが中村屋に集まり、芸術に理解ある夫婦が援助を行い、その輪は広がっていった。その様子は後にサロンに例えられ、中村屋として日本近代美術史にその名を刻む。(取材・文=松井文恵)
 開催中の中村屋サロン美術館開館記念特別展に際し、館長にお話を伺った。

▼▼中村屋サロン美術館開館記念特別展 中村屋サロン ―ここで生まれた、ここから生まれた―▼▼
【会期】2014年10月29日(水)〜2015年2月15日(日)
【展示物】 ※展示替えあり
・10/29〜11/24 會津八一 ≪林下十年夢≫≪湖邊一笑新≫≪花過ぎて≫
・10/29〜12/15 中村彝     ≪海辺≫≪静物≫≪ベッドに横たわる自画像≫
      高村光太郎 ≪裸婦坐像≫
     戸張孤雁 ≪虚無≫
・11/26〜2015/1/5 會津八一  ≪中村屋≫≪那可無楽也≫
・12/17〜2015/2/15 中村彝   ≪女の顔≫
        鶴田吾郎  ≪乗馬≫≪安茂里≫
         戸張孤雁  ≪足芸≫≪煌めく嫉妬≫
・2015/1/7〜2/15 會津八一  ≪うめにきて≫≪はるたけし≫
        中村不折  ≪富嶽「不動如」≫
【開館時間】10:30〜19:00(入館は18:40まで)
【休館日】毎週火曜日(火曜が祝祭日の場合は開館、翌日休館)、1月1日
【入館料】
 一般300円
※高校生以下(学生証をご呈示ください)無料
※障害者手帳ご呈示のお客様および同伴者1名無料

■5面
◆新刊=
◎著:ねじめ正一『認知の母にキッスされ』(中央公論社)


■2面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第167回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎画家に転向した必然性 激動30年のぼくの逃走
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第71回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎ケネディの暗殺が宇宙中継第一号 三歳だったキャロラインはいま駐日米大使
◆連載=漢字点心<第111回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「労」
◆連載=文学の時<11月>/安倍夜郎(あべ・やろう氏=漫画家)
◎11月19日 一茶忌 1827(文政10)年、俳諧師 小林一茶の忌日
◆連載=フォト&アート
◎写真・文:滝口忠雄『国鉄「東京機関区」に生きた 1965〜1986』(えにし書房)

◆連載=ニューエイジ登場
◎マイノリティについて書く
著:川本直『「男の娘(おとこのこ)」』(河出書房新社)
※かわもと・なお氏=ライター。立教大学文学部英米文学化(現・文学科英米文学専修)中退。『新潮』『映画秘宝』『バディ』『オトコノコ時代』などに寄稿。本年9月にデビュー作となる『「男の娘(おとこのこ)」』を刊行。1980(昭和55)年生。


■8面
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森彰英(もり・あきひで氏=フリーライター)
◎旧作が一気に文庫化される <芥川賞から3年半あまり、西村賢太、一私小説書きに徹する(下)>
◆連載=ともかくスケッチ<2>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
◆受賞=
◎第23回「山本七平賞」贈呈式開催 
著:石平『なぜ中国から離れると日本はうまくいくのか』(PHP新書)
※せき・へい氏=評論家。84年北京大学卒。88年留学のため来日。95年神戸大学大学院文化学研究家博士課程修了。08年より拓殖大学客員教授。中国四川省成都市出身、1962年生。


◎第37回「巖谷小波文芸賞」 
【第37回 巖谷小波文芸賞】
・天澤退二郎(あまざわ・たいじろう) 千葉県
 『光車よ、まわれ!』などの優れた創作童話をはじめ、フランスの中世説話や現代児童文学の研究と翻訳、画期的な宮澤賢治研究にまでおよぶ豊かな著作活動に対して。

【特別賞】
・一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団 大阪府
 巖谷小波没後八十年記念大会を日本児童文学学会とともに実現し、また貴重な新資料の受入と整理を進めるなど、小波研究の領域を大きくひろげた活動に対して。
・橋口稔(はしぐち・みのる)神奈川県
 綿密な資料調査、親族としての体験と見聞にもとづき、三部作「瑞松院」「巖谷一六」「巖谷小波」によって、巖谷家三代にわたる伝記をまとめた功績に対して。

◆出版メモ=
◎著:塩沢実信『昭和の名編集長物語』(展望社)


◆連載=ブックサロン
◎著:佐々木教晴 『がんと闘う治療心得十四カ条』(文芸社)

▼今週の書評▼
■4面<文学 芸術>
◆著:港千尋『革命のつくり方 台湾ひまわり運動─対抗運動の創造性』(インスクリプト)
評:羅皓名(ら・はおみん氏=明治大学大学院博士後期課程)


◆著:和田春樹、後藤乾一、木畑洋一、山室信一、趙景達、中野聡、川島真『東アジア近現代通史 19世紀から現在まで』(岩波書店)
評:関智英(せき・ともひで氏=明治大学兼任講師・日中近現代史専攻)
 

◆著:秋元健治『原子力推進の現代史―原子力黎明期から福島原発事故まで』(現代書館)
評:天笠啓祐(あまがさ・けいすけ氏=科学ジャーナリスト)


■5面<読物 文化>
◆著:関連科『愉楽』(河出書房新社)
評:陣野俊史(じんの・としふみ氏=文芸評論家、フランス文学者)


◆著:ダニー・ラフェリエール『甘い漂流』『吾輩は日本作家である』(藤原書店)
評:塚本昌則(つかもと・まさのり氏=東京大学教授・フランス文学専攻)
 

◆著:ジョン・ウィリアムズ『ストーナー』(作品社)
評:宮脇俊文(みやわき・としふみ氏=成蹊大学教授・アメリカ文学専攻)


◆著:東尚子『いとの森の家』(ポプラ社)
評:神田法子(かんだ・のりこ氏=ライター)


■6面<読物 文化>
◆著:稲葉真弓『少し湿った場所』(幻戯書房)
評:村上玄一(むらかみ・げんいち氏=日本大学芸術学部研究所教授・作家)


◆著:カトリーヌ・ガルシア『レメディオス・バロ――絵画のエクリチュール・フェミニン』(水声社)
評:堀尾真紀子(ほりお・まきこ氏=文化学園大学教授・美術史専攻)


◆著:田中功起『必然的にばらばらなものが生まれてくる』(武蔵野美術大学出版局)
評:松居茂(まつい・しげる氏=東京藝術大学芸術情報センター助教)


◆著:竹本住大夫『人間、やっぱり情でんなぁ』(文藝春秋)
評:立石弘道(たていし・ひろみち氏=日本大学大学院講師・現代英国文学・文化、比較文化・文学専攻)

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