2014年11月28日号 3067号

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▼特集▼
◇木下直之・赤川学対談 ―『明治の「性典」を作った男』刊行を機に <明治から平成へ、日本の性表現はどう変わってきたか>
春画・春本、造花機論、メイプルソープ、鷹野隆大、レスリー・キー、ろくでなし子…

★明治期に大ベストセラーとなった『造化機論』。「造化機」とは性器・生殖器を表す言葉であり、『造化機論』は「性」にまつわる問題を詳細に論じた書物であった。日本人の近代のセクシュアリティを規定するテクストともなった。この本の翻訳者である千葉繁の生涯を追った『明治の「性典」を作った男』が筑摩書房より刊行された。著者は東京大学大学院准教授・赤川学氏。刊行を機に、東京大学大学院教授・木下直之氏と対談をしてもらった。話題は明治からはじまり、現代の性表現をめぐる事件の数々(レスリー・キー、鷹野隆大、ろくでなし子さんらの作品から生じた裁判、警察の介入・捜査など)にも及んだ。10月に発売された増刊号『Ponto』の特集「日本の性」とも合わせてご覧ください。

※きのした・なおゆき氏=東京大学大学院教授・文化資源学・美術史専攻。東京藝術大学大学院中退。著書に「美術という見世物」「わたしの城下町」「戦争という見世物」など。1954年生。
  

※あかがわ・まなぶ氏=東京大学大学院准教授・歴史社会学専攻。東京大学大学院博士課程修了。著書に「セクシュアリティの歴史社会学」「構築主義を再構築する」など。1967年生。
 

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第28回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<パリの空の下>1972 シリーズ「いつか見た風景」 

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第168回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎健さんの携帯、留守電にお礼と「さようなら」
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第72回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎創価学会が折伏大行進を始めたころ 池田会長が沖縄の新聞で「平和告知」
◆連載=漢字点心<第112回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「愴」※音読みで「ソウ」
◆連載=文芸同人誌評/白川正芳(しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)
◎<「特集 世界遺産」圧巻の論文> 著:中村禎良『縄文―最古の文化遺産』
◎<要約にすぐれた短編小説の味わい> 著:風間涼一『犬モノ』
◆受賞=第24回 Bunkamuraドゥマゴ文学賞 授賞式
◎著:山浦玄嗣『ナツェラットの男』(ねぷうま舎)


■5面
◆新刊=
◎著:魚住陽子『水の出会う場所』(駒草出版)


■7面
◆受賞=
◎集英社 出版四賞 贈呈式開催
【第27回 柴田錬三郎賞】
著:木内昇『櫛引道守』

【第38回 すばる文学賞】
著:足立陽『鳥と人類』
著:上村亮平『みずうみのほうへ』

【第27回 すばる新人賞】
著:中村理聖『砂漠の青がとける夜』
【第12回 開高健ノンフィクション賞】
著:田原牧『ジャスミンの残り香―「アラブの春」が変えたもの』

◆出版メモ=
◎著:小泉孝一『鈴木書店の成長と衰退』(論創社)

◎著:河村幹夫『名探偵ホームズとドイル―ヴィクトリア時代の一つの人生、二つの履歴書』(海竜社)

◎著:内野安彦『塩尻の新図書館を創った人たち―われら図書館応援団』(ほおずき書籍)

『図書館年鑑2014』(日本図書館協会)
◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎対案なしの批判ばかりでは
◆連載=ブックサロン
◎著:きしだみどり 『夜明け前が一番暗い』(文芸社)

◆連載=活字シアター<第483回>
◎困難と闘い名著大著を刊行してきた冨山房の巻<第2回>

■8面
◆特集 野田弘志に捧ぐ ―ホキ美術館で開催 野田弘志展に寄せて (寄稿・詩 原田)

★抽象絵画全盛の時代からずっと一筋に写実絵画を描き続けてきた、写実絵画界のリーダー野田弘志(78歳)。ホキ美術館所蔵作品を中心に、30代の初期作品から最新作まで27点で画業を振り返る「描くために生きる―全精神をかけたリアリズム―野田弘志展」が今月21日から同美術館で開催されている。これを機に氏の友人でもある詩人の田原氏に、野田弘志についての詩と文章をご寄稿いただいた。

※田原=ティエン・ユアン氏=1965年、中国河南省出身。立命館大学大学院文研究科日本文学博士。主な著書に詩集『田原詩選』(中国語)、『そうして岸が誕生した』(日本語)、『石の記憶』(日本語)、翻訳書に『谷川俊太郎詩選』(中国語訳)、『辻井喬詩選集』(中国語訳)、編著『谷川俊太郎詩選集1〜3巻』(集英社文庫)、博士論文集『谷川俊太郎論』(岩波書店)などがある。2001年第1回留学生文学賞大賞を受賞。2010年第10回上海文学賞を受賞。詩人、翻訳家。千葉在住。城西国際大学客員教授。
 

▼描くために生きる−全精神をかけたリアリズム 野田弘志展▼
【会期】2014年11月21日(金)〜2015年5月17日(日)
【開館時間】10:00〜17:30 ※入館は閉館の30分前まで ※12/29は16:30まで
【休館日/火曜日】※ただし休日の場合は開館、翌日休館、12/24、12/30〜1/1、5/7
【会場】ホキ美術館(ギャラリー1 〒267-0067 千葉市緑区あすみが丘東3-15)

■9面
◆特集 全集・講座・シリーズ
◎冨岡幸一郎 <「全集に宿る言霊」 戦後派の全集は私にとって文学の宝庫であった>
※とみおか・こういちろう氏=文芸評論家、鎌倉文学館館長

■10面
◆特集 いま、軍隊を問う シリーズ「地域のなかの軍隊」(全9巻、吉川弘文館)刊行を機に

★吉川弘文館から「地域のなかの軍隊」(全9巻)の刊行が開始された。北海道〜沖縄、旧植民地など、かつて日常生活のなかにあった軍隊を歴史的・社会的に考える本シリーズでは、発展、活性化のために軍隊を誘致したそれぞれの地域での、経済への波及効果、地元住民との交流など様々な切り口から軍隊の実態を歴史的に解明するものとなっている。本シリーズの企画編集委員を代表して原田敬一氏に刊行にあたってのエッセイを、また第3回配本までの各巻の書評を、永田浩三、江刺昭子、竹内修司の三氏にお願いした。

 

原田敬一<企画編集委員を代表して>「軍事文化の有り様を探る」
※はらだ・けいいち氏=沸教大学教授・日本近代史・軍事史専攻
永田浩三<日本人の暮らしと軍部>「『西の軍隊と軍港都市 中国・四国』を読む」
※ながた・こうぞう氏=武蔵大学教授・ジャーナリスト)
江刺昭子<軍隊や軍人の存在感の大きさ>「『列島中央の軍事拠点 中部』を読む」
※えさし・あきこ氏=女性史研究者
竹内修司<現在進行形の歴史>「『大陸・南方誇張の拠点 九州・沖縄』を読む」
※たけうち・しゅうじ氏=元編集者)

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:ジュール・ミシュレ、編訳:大野一道『全体史の誕生 若き日の日記と書簡』(藤原書店)
評:池上俊一(いけがみ・しゅんいち氏=東京大学井大学院教授・西洋中世史専攻)


◆著:大森晋輔『ピエール・クロソウスキー 伝達のドラマトゥルギー』(左右社)
評:吉田裕(よしだ・ひろし氏=早稲田大学教授・フランス文学専攻)


◆著:モニク・ダヴィド=メナール『ドゥルーズと精神分析』(河出書房新社)
評:松本潤一郎(まつもと・じゅんいちろう氏=フランス文学・思想研究者)


◆編著:河野有理 『近代日本政治思想史 荻生徂徠から網野善彦まで』(ナカニシヤ出版)
評:鈴木正(すずき・ただし氏=名古屋経済大学名誉教授・日本思想史専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:森本穫『魔界の住人 川端康成 上・下 その生涯と文学』(勉誠出版)
評:吉田秀樹(よしだ・ひでき氏=川端康成学会理事)
 

◆著:多和田葉子『献灯使』(講談社)
評:中村三春(なかむら・みはる氏=北海道大学教授・日本文学専攻)


◆著:ジョン・ファンテ『デイゴ・レッド』(未知谷)
評:長岡真吾(ながおか・しんご氏=島根大学教授・アメリカ文学専攻)


■6面<読物 文化>
◆編著:東谷護『ポピュラー音楽から問う 日本文化再考』(せりか書房)
評:太田省一(おおた・しょういち氏=社会学)


◆著:茶園敏美『パンパンとは誰なのか―キャッチという占領期の性暴力とGIとの親密性』(インパクト出版会)
評:青山薫(あおやま・かおる氏=神戸大学教授・社会学専攻)


◆著:青木理『青木理の抵抗の視線』(トランスビュー)
評:高田昌幸(たかだ・まさゆき氏=ジャーナリスト・高知新聞記者)


◆編著:黒沢哲哉『よみがえるケイブンシャの大百科 伝説の70〜80年代バイブル』(いそっぷ社)
評:南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ氏=ライター・編集者)

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