2014年12月5日号 3068号

280円(税込)

定価 280円(税込)

▼特集▼
◇水島朝穂・遠藤乾対談―シリーズ「日本の安全保障」全8巻(岩波書店)刊行開始 <12月8日を前に日本の安全保障を考える>
集団的自衛権、日米同盟、一国平和主義、日本国憲法…

★グローバル化の進展などにより安全保障をめぐる環境が急激に変化している。今までの安全保証の枠組みではとらえられない問題も生じてきている。一国あるいは隣国との関係からだけで考えられる問題では決してなく、日本の安全保障のあり方を根底から問い直さなければならない時期を向えた。そのような情況を踏まえて、岩波書店からシリーズ「日本の安全保障」全8巻(編集代表=遠藤誠治・遠藤乾)の刊行がはじまった。遠藤乾氏と、第3巻の責任編集を務める水島朝穂氏に対談をしてもらった。「週刊読書人」では、8月15日号で「8月15に日本の安全保障を考える」という特集を組んだ(苅部直・細谷雄一対談)。本対談は、それに応答する対談でもある。



▼シリーズ「日本の安全保障」全8巻(岩波書店)▼
安全保障とは何か(責任編集=遠藤誠治・遠藤乾)
日米安保と自衛隊(責任編集=遠藤誠治)
立憲的ダイナミズム(責任編集=水島朝穂)
沖縄が問う日本の安全保障(責任編集=島袋純・阿部浩己)
チャイナ・リスク(責任編集=川島真)
朝鮮半島と東アジア(責任編集=木宮正史)
技術・環境・エネルギーの連動リスク(責任編集=鈴木一人)
グローバル・コモンズ(責任編集=遠藤乾)

みずしま・あさほ氏=早稲田大学教授・憲法・法政策論専攻。著書に「現代軍事法政の研究」など。1953年生。
  

えんどう・けん氏=北海道大学教授・国際政治・ヨーロッパ政治専攻。著書に「統合の終焉」など。1966年生。
   

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第29回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<夕暮銚子>1973 シリーズ「いつか見た風景」 

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第169回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎処方箋は饅頭…人は未完で死す…引力からの離脱考
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第73回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎若き日の才人たち 司馬遼太郎のテレビMC 三島由紀夫のデュエット、猫好き寺山修司
◆連載=漢字点心<第113回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「苹」※音読みで「ヘイ」
◆連載=映画時評<12月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻)
◎限りなく豊かな表象:ホン・サンス「自由が丘で」

▼自由が丘で▼
加瀬亮主演×ホン・サンス監督 最新作
12/13(土)シネマート新宿にて全国順次公開!

◆連載=本の国へようこそ<第52回>「小さな力」/銀座教文館 子どもの本のみせ ナルニア国 編集部
★2014年も様々なジャンルで収穫がありました。秋以降に出した新しい本を中心に、ナルニア国がおすすめする、年末までには読んでおきたい本8点をご紹介します。
◎文:ルース・クラウス、絵:モーリス・センダック、訳:江國香織『ぼくはきみで きみはぼく』(偕成社)

◎作・絵:たかどのほうこ『ルゥルゥおはなしして』(岩波書店)

◎文:中川正文、イラスト:赤羽末吉『アラビアン・ナイトのおはなし』(のら書店)
◎文:ロバート・ウェストール、訳:原田勝 『ウェストール短編集 真夜中の電話』(徳間書店)

◎著:村岡花子『伝記 ヘレン・ケラー』(偕成社)

◎著:ぶな葉一『北御門二郎 魂の自由を求めて』(銀の鈴社)

◎著:上橋菜穂子『明日は、いずこの空の下』(講談社)

◎編:キラキラ読書クラブ『キラキラ読書クラブ 改訂新版』(玉川大学出版局)


■4面
◆連載=論調<12月>/中島一夫(なかじま・かずお氏=批評家)
◎代表制+資本主義そのものを問う選挙 「代表なくして課税なし」(安倍晋三)の真意とは?

■5面
◆連載=文芸<12月>/町口哲生(まちぐち・てつお氏=評論家・哲学専攻)
◎宮下遼「無名亭の夜」という傑作 純文学の新たな可能性を切り拓く高尾長良の「影媛」
◎著:高尾長良『肉骨祭』(新潮社)

◆新刊=
◎著:槍振一郎、監修:荒井良雄『シェイクスピア一日一言』(英宝社)


■7面
◆特集=石黒圭×橋本行洋対談 <話し言葉と書き言葉の接点>
ひつじ研究叢書<言語編>第122巻『話し言葉と書き言葉の接点』(ひつじ書房)刊行を機に


★ひつじ研究叢書<言語編>第122巻として『話し言葉と書き言葉の接点』が上梓された。日本語学会2013年度春季大会で行われた学会シンポジウムを元に、本テーマに関わる第一線の執筆者を加え、SNS、フィクション言語、語用論的視点等を取り上げる共時的研究から、古代語や鎌倉、明治時代の言葉に材を取る通時的研究まで、多彩な論を集めた一冊である。本書の刊行を機に、編集の石黒圭氏、橋本行洋氏に本書の魅力をお話いただいた。

※いしぐろ・けい氏=言語学者、日本語学習、一橋大学国際教育センター・言語社会研究家教授。文章論専門。1969(昭和44)年生。
   
※はしもと・ゆきひろ氏=日本語学者、花園大学文学部教授。日本語史、語彙史専門。1958(昭和33)年生。

■8面
◆トピック=
◎書店読売中公会が総会 渡辺会長・主筆「本と新聞は国民の知識の源泉」
◆受賞=
第2回 古代歴史文化賞
【奈良県賞・大賞】
『飛鳥の木簡‐古代史の新たな解明』市弘樹(中央公論社):7世紀の木簡から古代国家形成の歴史を読み解く。

【島根県賞・準大賞】
『若い人に語る奈良時代の歴史』寺崎保広(吉川弘文館):奈良時代の政治動向など多岐にわたる内容を平易に語る。


第2回 現代短歌社賞
森垣岳『遺伝子の舟』三百首

第8回 親鸞賞
・木内昇『櫛挽道守』(集英社)

・和田竜『村上海賊の娘』(新潮社)
 
◆連載=ブックサロン
◎著:吉川太刀夫『改訂版 数のプラス思考 数の神秘と不可思議』(文芸社)

◆連載=活字シアター<第560回>
◎困難と闘い名著大著を刊行してきた冨山房の巻<第79回>

◆書店街=
◎人と本と町の交差点「かもめブックス」オープン!
★11月29日(土)、神楽坂に「かもめブックス」がオープンした。神楽坂で書籍の校正・校閲を専門とする鷗来堂が書店を立ち上げるとあって、開店前から注目を集めていたが、新刊書店、カフェ、ギャラリーのそれぞれが独立した個性を持ちながら、複合的に共鳴し合う新しい読書空間が誕生した。店主の柳下恭平氏にお話を伺った。→ウェブ読書人でも内覧会レポート掲載中!

▼イベント情報▼
書籍『コミュニティ難民のススメ』(アサダワタル 著)刊行記念トークイベント「“創造”する漂泊の民、コミュニティ難民とは?」
開催日時:2014年12月12日(金)19:30〜21:30
参加費:2,000円 (1ドリンク、味噌のおつまみ付き)
参加方法:かもめブックスサイト内にある「お問い合わせ」ページから、件名に『「コミュニティ難民のススメ」トークイベント』とご記入のうえ、お名前・メールアドレス・ご連絡先電話番号を送信ください。折り返しご連絡致します。

◆お悔み=
●松本健一(まつもと・けんいち=評論家、麗澤大学教授)氏は、11月27日胃がんのため死去した。68歳。氏は、1946(昭和21)年、群馬県生まれ。68年東京大学経済学部卒業後、会社勤めを経て、法政大学院在学中に書いた『若き北一輝』で注目される。以降、イデオロギーにとらわれず近代日本の精神史を考察し、多数の著作を残した。歴史や文学、思想史に精通し、著作や講演、テレビなどで幅広く活躍。また、民主党政権時には内閣官房参与も務めた。
   

●大津幸四郎(おおつ・こうしろう=映画カメラマン・監督)氏は、11月28日肺がんのため死去した。80歳。氏は、1934(昭和9)年、静岡県生まれ。静岡大学文理学部卒業後、岩波映画製作所に入社。63年、同社を退社し、フリーランスに。小川紳介監督「圧殺の森」、土本典昭「水俣」など多くの映画で撮影を担当。監督作品に「大野一雄 ひとりごとのように」、著書に『撮影術 映画キャメラマン大津幸四郎の全仕事』などがある。現在公開中のドキュメンタリー「三里塚に生きる」が最後の監督作品となった。


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▼▼映画『三里塚に生きる』▼▼
【公開期間】11月22日(土)〜12月19日(金)
【公開場所】渋谷 ユーロスペース
【上映時間】12:20/15:10/18:15
【特別鑑賞券】1500(税込)絶賛発売中!(当日料金=\1800(税込)のところ)劇場窓口、都内プレイガイドにて

★週刊読書人11月7日号 絶賛発売中★
◇鼎談=北井一夫×代島治彦×北小路隆志<三里塚の"人間"を撮る>大津幸四郎・代島治彦共同監督作品『三里塚に生きる』公開を機に
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▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:ジャック・ランシエール『平等の方法』(航思社)
評:松葉祥一(まつば・しょういち氏=神戸市看護大学教員・哲学専攻)


◆著:柿木伸之『ベンヤミンの言語哲学 ―翻訳としての言語、想起からの歴史』(平凡社)
評:森田團(もりた・だん氏=西南学院大学准教授・哲学専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:金井美恵子『お勝手太平記』(文藝春秋)
評:谷口幸代(たにぐち・さちよ氏=お茶の水女子大学准教授・日本近現代文学専攻)


◆著:辻村深月『ハケンアニメ! 』(マガジンハウス)
評:長瀬海(ながせ・かい氏=ライター、書評家)


■6面<読物 文化>
◆著:永田浩三『ベン・シャーンを追いかけて』(大月書店)
評:アライ=ヒロユキ(あらい・ひろゆき氏=美術・文化社会批評)


◆著:K.リーゼンフーバー『近代哲学の根本問題』(知泉書館)
評:小川侃(おがわ・ただし氏=京都大学名誉教授・哲学専攻)


◆著:江刺昭子『「ミセス」の時代―おしゃれと“教養”と今井田勲』(トランスビュー)
評:塩澤実信(しおざわ・みのぶ氏=出版評論家)


◆編著:高島千代、田崎公司『自由民権“激化”の時代―運動・地域・語り』(日本経済評論社)
評:松尾章一(まつお・しょういち氏=歴史家・法政大学名誉教授)

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