2015年4月3日号 3084号

280円(税込)

定価 280円(税込)

▼特集▼
◇小林康夫教授退任記念シンポジウム「小林康夫とUTCP」 <哲学に今何ができるか>
哲学が身体と出会い、哲学が他者と出会う

★3月2日、東京大学駒場キャンパスにおいて、小林康夫教授退任記念シンポジウム「小林康夫とUTCP」が開かれた。UTCP(共生のための国際哲学研究センター)は東京大学大学院総合文化研究科・教養学部に付属する、人文科学を中心とした研究センターであり、2002年に設立された東京大学21世紀COEプラグラム「共生のための国際哲学交流センター」が発展したかたちで現在に至っている。國分功一郎、千葉雅也、西山雄二、萱野稔人、大橋完太郎氏ら、これまでに数多くの人文系研究者を輩出してきた。小林氏はその拠点リーダーを長きにわたって務めてきたが、3月末に退任。
これを機に、同じくUTCPの研究メンバーである中島隆博氏(東京大学教授)との対談を通じて、UTCPの13年間の歴史を振り返るとともに、「学問」「哲学」「人文知」とは何かについて公開討論を行なった。その模様をレポートする。シンポジウムは冒頭、中島氏によるUTCPの歴史と活動を概説する発言からはじまった。

<主なコンテンツ>
1:国際的な場を作る
2:専門を越えて対話する
3:真の教養とは何か
4:リズムが作る教育の場
5:倫理を問い続ける
6:新しい思考の世界

     

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第44回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<村の眺め>1977年 シリーズ「村へ」 
★1977年6月号が「村へ」の最終回ということになった。「村へ」にもう疲れ果てていたので、ほっとした気持と、終ってしまうと思うと残念という悔しさもあった…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第185回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎猫は人生と芸術そのもの。変わる予感、生活、肉体、創作
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第88回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎新鋭作家城山三郎の上清炭鉱災害報告 71人の焼死、もがいた手がレールから離れず
◆連載=映画時評<4月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻)
◎抱腹絶倒、本質的出鱈目さ 
北野武「龍三と七人の子分たち」
◆連載=漢字点心<第128回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「嘘」
◆連載=本の国へようこそ <第58回>子どもの時間/八巻聡子さん(銀座教文館 子どもの本のみせナルニア国)
★子どもは、おとなが思いもよらないような事柄から成長を遂げる可能性豊かな存在。子どもの幸せのために、何をすればいいのか?と悩んだら、子どもに長年向かい合ってきた方々の言葉から、子どもの「ほんとうに幸せな時間」について思い巡らせてみませんか。

◎著:松岡享子『子どもと本』(岩波書店)

◎著:中川李枝子『子どもはみんな問題児。』(新潮社)

◎著:エリーズ・ボールディング『子どもが孤独(ひとり)でいる時間(とき)』(こぐま社)

◎著:ドロシー・マリノ『くんちゃんはおおいそがし』(ペンギン社)


■4面
◆連載=論調<4月>/羽根次郎(はね・じろう氏=明治大学専任講師・現代中国論専攻)
◎アップデート未了の世界観 抵抗すべき相手の変容に抵抗者の主観が追いつかず

■5面
◆連載=文芸<4月>/倉本さおり(くらもと・さおり氏=ライター)
◎「孕む」小説たち 言葉の始末をつけるということ

◆新刊=
◎著:ジェームズ ドーソン『ジェームズ・ドーソンの下半身入門 まるごと男子! 読本 』(太郎次郎社エディタス)


■7面
◆出版メモ=
◎文:松本 巌/絵:堺 直子『歩くはやさで』(小さい書房)

◆連載=ともかくスケッチ<第11回>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
◎105ラウンドの偉業
★ゴルフに嵌っている。昨年は素人としてはかなりのラウンド数となる年間105ラウンドの偉業を成し遂げた。週に2回の計算となる。ところがである、だからと言ってスコアが驚くほどアップする訳では…続きは本紙へ
◆連載=ブックサロン
◎著:古賀美帆『ま いいか』(文芸社)

■8面
◆特集=【鼎談】<古典は新鮮な驚きがある隣人>『小説への誘い 日本と世界の名作120』(大修館書店)刊行を機に
★名作と呼ばれる作品はどんな時代にあっても古びることなく、初読再読に関わらずいつでも新鮮な驚きと発見をもたらしてくれる。そんな傑作小説120点を三人の読み巧者が選び出したブックガイド『小説への誘い』(大修館書店)の刊行を機に、編者の三人に鼎談をしていただいた。


<主なコンテンツ>
1:傑作は上手い下手のレベルを突き抜ける
2:三人三様の顔が見えるガイドブック
3:作品に異なった光をあてる「私も一言」
4:幾重にも読みが開かれていくのが古典
5:偏愛を語ることが新たな読者を誘う
6:新しい気付きは人を励ますものである

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:伊藤誠『経済学からなにを学ぶか その500年の歩み』(平凡社)
評:塚本恭章(つかもと・やすあき氏=愛知大学専任教員・経済学博士・社会経済学専攻)


◆著:鈴木宗徳『個人化するリスクと社会 ベック理論と現代日本』(勁草書房)
評:長島美緒(ながしま・みおり氏=北海道大学教授・リスク社会論専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:川村湊『川村湊自撰集 全5巻』(作品社)
評:中沢けい(なかざわ・けい氏=作家)


◆著:勝又浩『私小説千年史 日記文学から近代文学まで』(勉誠出版)
評:千石英世(せんごく・ひでよ氏=文芸評論家、京都産業大学客員教授・アメリカ文学専攻)


■6面<読物 文化>
◆著:イアン・ブルマー『廃墟の零年1945』(白水社)
評:三宅正樹(みやけ・まさき氏=明治大学名誉教授・ユーラシア外交史専攻)


◆著:孫歌『北京便り 中国の真の面影』(岩波書店)
評:岩崎稔(いわさき・みのる氏=東京外国語大学教授・思想史専攻)


◆著:金子國義『美貌帖』(KADOKAWA)
評:成相肇(なりあい・はじめ氏=東京都ステーションギャラリー学芸員)


◆著:常岡浩介『イスラム国とは何か』(旬報社)
評:綿井健陽(わたい・たけはる氏=ジャーナリスト/映画監督)

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