2015年4月10日号 3085号

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▼特集▼
◇成田龍一・丸川哲史対談―『阿Qの連帯は可能か?』刊行を機に <東アジア共同体を作る>
★尖閣諸島や従軍慰安婦の問題をめぐっては、中国・韓国とのあいだで大きな軋轢が生じ、政府間関係は悪化したままである。北朝鮮による日本人拉致事件に関しても真相解明への道筋は立っていない。一方で、中国からの観光客は東京・銀座をはじめとして、日本各地に連日大挙している。過去の様々な歴史・経緯を乗り越えて、「東アジア共同体」を形成することは可能なのか。この問題に真正面から切り込んだ『阿Qの連帯は可能か?』(せりか書房)を、明治大学教授・丸川哲史氏が上梓した。これを機に、日本女子大学教授・成田龍一氏と対談をしてもらった。

 
<主なコンテンツ>
1:「反省の形式」を探る
2:武田泰淳と大岡昇平
3:「民族」に焦点を当てる
4:アジア型知識人
5:阿Qとは誰か
6:二重の表象の営み

※なりた・りゅういち=氏は日本女子大学教授・歴史学・近現代日本史専攻。1951年生。
    
※まるかわ・てつし氏は明治大学教授・東アジア思想・文化専攻。1963年生。
     

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第45回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<遍路宿>1976年 シリーズ「村へ」 
★いつの事だったかアサヒカメラ編集室へ行った時に、ソファーに座っていた木村伊兵衛が私を見るなり、「北井さんは自分の身体で悪いとこはどこもないでしょう」と唐突に聞いてきた。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第186回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎過去からの手紙―言霊のカルマ、夢も現も朗報! 事務所猫おでんパニック
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第89回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎北辺の守り千歳基地F86F墜落事故 城山三郎、一貫した「国防―死」のテーマ
◆連載=漢字点心<第129回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「騒」
◆連載=読写!/岩尾光代(いわお・みつよ氏=ジャーナリスト)
◎帝都洲崎埋立地で自動車競争大会
★四月廿二廿三日の両日に亘って、自動車保護協会主催の自動車競走大会が帝都洲崎埋立地で行われた。参加自動車にはハドソン、スタッツ、アーサー、チャルマー等の種類があり之を運転するものも腕自慢の者達なので、砂煙を立てて疾駆する様は見る眼にも頗る愉快だった。(『写真通信』大正􅄙年6月号)
◆第18回光文三賞 贈呈式
◎日本ミステリー文学大賞:船戸与一氏
◎日本ミステリー文学特別賞:連城三紀彦氏
◎日本ミステリー文学新人賞:直原冬明『十二月八日の幻影』(『一二月八日の奇術師』改題)

◎鶴屋南北戯曲賞:桑原裕子『痕跡(あとあと)』

■5面
◆近刊セレクト=
◎著:ディーノ・ブッツァーティ『モレル谷の奇蹟』(河出書房新社)


■6面
◆新刊=
◎著:趙 海成『在日中国人33人の それでも私たちが日本を好きな理由』(CCCメディアハウス)


◎著:毛丹青『知日 なぜ中国人は、日本が好きなのか!』(潮出版社)


■7面
◆特集=『アイヌ民族否定論に抗する』(河出書房新社)をなぜ編んだか―岡和田晃×マークウィンチェスター対談採録

★『アイヌ民族否定論に抗する』刊行記念として、東京・下北沢のB&Bで2月7日、岡和田晃氏×マーク・ウィンチェスター氏によるトークイベント「私たちはなぜこの本を編んだか」が行われた。加熱が続くア
イヌ民族否定論や、アイヌに対するヘイトスピーチへの対抗言説として、緊急刊行された本書。イベント前半には経緯が、後半に􅄥の各論考が紹介されたが、紙上にはイベント前半を中心に載録する。



<主なコンテンツ>
1:ネットからあふれ出すアイヌへのレイシズム
2:公人によるネガディヴキャンペーン
3:短絡した流言により隠蔽される歴史背景
4:アイデンティティを無視した包摂的な排除

※おかわだ・あきら氏=文芸評論家・ライター。1981年生。
※マーク・ウィンチェスター氏=神田外語大学日本研究所専任講師。1979年生。

■8面
◆出版メモ=
◎著:共同通信文化部『書評大全』(三省堂)

◎著:大坊 勝次『大坊珈琲の時間』(自由空間)

◎著:主婦の友社『どうする? 親のお墓 自分のお墓』(主婦の友社)


◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎イランの核兵器製造遠のく

◆連載=ブックサロン
◎著:前田 弘子『おもはゆ 時と向きあって』(文芸社)


▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:西本 晃二『ルネッサンス史』(東京大学出版会)
評:池上英洋(いけがみ・ひでひろ氏=東京造形大学准教授・西洋美術史専攻)


◆著:ジョン・R・サール『意識の神秘 生物学的自然主義からの挑戦』(新曜社)
評:宮原勇(みやはら・いさむ氏=名古屋大学大学院教授・哲学専攻)


◆著:村井 則夫『解体と遡行―ハイデガーと形而上学の歴史』(知泉書館)
評:秋富克也(あきとみ・かつや氏=京都工芸繊維大学教授・哲学・宗教学専攻)


◆著:ニクラス・ルーマン『リスクの社会学』(新泉社)
評:伊藤賢一(いとう・けんいち氏=群馬大学教授・社会学専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:柴田勝二、加藤雄二『世界文学としての村上春樹』(東京外国語大学出版会)
評:風丸良彦(かざまる・よしひこ氏=盛岡大学教授・アメリカ現代文学・文化専攻)


◆著:クリストフ・ハイン『ホルンの最期』(同学社)
評:山本浩司(やまもと・ひろし氏=早稲田大学准教授・ドイツ文学専攻)


◆著:天沼 春樹『くらやみざか 闇の絵巻』(西村書店)
評:日和聡子(ひわ・さとこ氏=詩人・作家)


◆著:黒野 伸一『となりの革命農家』(廣済堂出版)
評:菊池仁(きくち・めぐみ氏=文芸評論家)


■6面<読物 文化>
◆著:デイヴィッド・フィンケル『帰還兵はなぜ自殺するのか』(亜紀書房)
評:小俣和一郎(おまら・わいちろう氏=精神科医・精神医学史家)


◆著:斎藤環『猫はなぜ二次元に対抗できる唯一の三次元なのか』(青土社)
評:切通理作(きりどおし・りさく氏=評論家)


◆著:スコット・カニンガム『魔女の教科書 ──自然のパワーで幸せを呼ぶ“ウイッカ"の魔法入門』(パンローリング)
評:岳真也(がく・しんや氏=作家)


◆著:大庭みさこ『ファウストス』(蒼穹舎)
評:アライ=ヒロユキ(あらい・ひろゆき氏=美術・文化社会評論家)

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