2015年4月17日号 3086号

280円(税込)

定価 280円(税込)

▼特集▼
◇大澤聡×山本貴光トークイベント載録(於・東京堂書店)<「読み飽きない」読書の技法>
大澤聡著『批評メディア論』(岩波書店)刊行を機に

★3月27日、東京・神田神保町の東京堂書店で大澤聡著『批評メディア論 戦前期日本の論壇と文壇』(岩波書店)の刊行を記念して「言葉が紡いだニッポンの批評空間―装置としての神保町を再考する」と題されたトークイベントが行われた。大澤氏の対談相手は文筆家でゲーム作家の山本貴光氏。大澤氏が7年半もの月日を費やして執筆した『批評メディア論』を山本氏はどのように読み解いたのか―。制作過程や本書にかけた思いのほか、お二人の本との付き合い方など様々な話が繰り広げられた。その一部を載録する。



<主なコンテンツ>
1:言論の生態を捉える試み
2:「知覚できない環境」を可視化
3:「追いつきたい」という衝動
4:頭の中に巻き起こる「動き」
5:読者と一緒に考えたい
6:「分かったつもり」を止める

※おおさわ・さとし氏=近畿大学文芸学部講師。専門はメディア史。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。各種媒体にジャーナリズムや文芸に関する批評・論文を発表。著書に「批評メディア論」、共著に「日本の論壇雑誌」ほか、編著に「戦前期「論壇時評」集成」ほか。1978年生。


※やまもと・たかみつ氏=文筆家、ゲーム作家、ブックナビゲーター、東京工芸大学非常勤講師。慶應義塾大学環境情報学部卒業。「哲学の劇場」主宰。著書に「文体の科学」、共著に「心脳問題」「問題がモンダイなのだ」(いずれも吉川浩満と)ほか、編著に「サイエンス・ブック・トラベル」など。1971年生。
   

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第46回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<放課後練習>1978年 シリーズ「ロザムンデ」 
★ 二ヶ月間のスペイン撮影が終わってしまうと、その先何を撮ればいいか、撮影計画が自分一人でまったく立てられないことに気付いた。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第187回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎NY、それがどーした!生きる意欲ホルモン―ドーパミン☆
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第90回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎敗戦後一番乗りで米国に留学したアバレン坊 ミッキー安川の「ふうらい坊留学記」
◆連載=漢字点心<第130回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「愁」
◆連載=夜郎戯暦(ヤロウザレゴヨミ)<四月>/安倍夜郎(あべ・やろう氏=漫画家)
◎4月17日 1616(元和2)年、徳川家康死去。2015年は、没後400年祭が行われる。死因は鯛の天ぷらによる食中毒説が有名だが、最近は胃癌説が主流となっている。
◆連載=著者から読者へ
生存の技法「応用ファンタジー」の生まれた土壌/加須屋明子
★私が初めてポーランドを訪れたのは、1988年の夏のことでした。研究テーマにロマン・インガルデン(1893-1970)の芸術理論を選び、インガルデンがポーランド人であり、クラクフのヤギェウォ大学で教鞭をとっていたことから、留学を希望し、試験の結果を待つ傍ら…続きは本紙へ
◎著:加須屋明子『ポーランドの前衛美術』(創元社)

◎著:マリア・ポプシェンツカ『珠玉のポーランド絵画』(創元社)

※かすや・あきこ氏=京都市立芸術大学教授・近・現代美術・美学専攻
◆連載=フォト&アート
◎島尾伸三「Lesions/ じくじく」

■5面
◆新刊=
◎著:ジャン=ミシェル ヴィスメール『ハイジ神話―世界を征服した「アルプスの少女」』(晃洋書房)


■6面
◆新刊=
◎著:花戸貴司『ご飯が食べられなくなったらどうしますか? 永源寺の地域まるごとケア』(農山漁村文化協会)


■7面
◆特集=アイ・ウェイウェイインタビュー(聞き手・牧陽一)
ろくでなし子、芸術の表現、フェミニズム…

★ 中国人アーティストとして世界的に有名な艾未未(アイ・ウェイウェイ)。本紙では昨年9月に行われたインタビューの一部を載録した(2015年1月30日号)。その際にも聞き手役を務めた埼玉大学教授の牧陽一氏が今年三月、再び艾へのインタビューを行った。「わいせつ電磁的記録等送信頒布」などの罪で起訴されているアーティスト、ろくでなし子氏の件を俎上に、芸術の表現の問題を語った。

<主なコンテンツ>
1:耳、指、性器すべて生命の一部分
2:女性の表現は社会への挑戦
3:社会に影響を与えるかどうか

◆特集=訳者が語る ベンジャミン・バーバー著『消費が社会を滅ぼす?!』
◎ピケティよりもバーバー 経済学の限界と政治学の可能性/竹井隆人(たけい・たかひと氏=訳者、経済学者)

■8面
◆5月1日より映画公開! 写真絵本『アラヤシキの住人たち』農山漁村文化協会より刊行
◎著:本橋成一『アラヤシキの住人たち』(農山漁村文化協会)


★長野県小谷(おたり)村。車の通わない山道を1時間半歩いたところに真木共働学舎はある。1978年、生きることの根源的な意味を考える「共に働く学び舎」として創設され、今の社会に肉体的・精神的な生きづらさを抱える人も、そうでない人も、だれもが固有に持つそれぞれの能力を尊重しあう共同生活を􅄵年続けてきた。くり返されるその営みと時間の流れは、誰にもある生きものとしての人間の時間を思い起こさせる。【監督・出演者舞台挨拶情報】5月1日(金・映画サービスデー)、5月2日(土)東京・ポレポレ東中野にて本橋成一監督、宮嶋信さん他出演者による舞台挨拶/5月9日(土)名古屋・シネマスコーレにて本橋成一監督による舞台挨拶映画『アラヤシキの住人たち』は5月1日よりよりポレポレ東中野ほか全国順次公開!

◆出版メモ=
◎著:一ノ関圭『鼻紙写楽』(小学館)


◎著:『文藝春秋SPECIAL 2015年 春号』(文藝春秋)


◆連載=ともかくスケッチ<第12回>/長友啓典(ながともけいすけ氏=アートディレクター)
◎一週間に十日の酒場通い!!

◆『石黒健治写真集「健さん」』(彩流社)刊行記念トークイベント開催



◆連載=ブックサロン
◎著:前田弘子『凌翔 時(カイロス)を求めて』(文芸社)


▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:キャス・サンスティーン『恐怖の法則: 予防原則を超えて』(勁草書房)
評:井上弘貴(いのうえ・ひろたか氏=神戸大学准教授・政治理論・アメリカ政治思想史専攻)


◆著:牧野英二『東アジアのカント哲学 日韓中台における影響作用史』(法政大学出版局)
評:寄川条路(よりかわ・じょうじ氏=明治学院大学教授・思想文化論専攻)


◆著:中島岳志『下中彌三郎 アジア主義から世界連邦運動へ』(平凡社)
評:丸川哲史(まるかわ・てつし氏=明治大学教授・台湾文学・東アジア文化論専攻)


◆著:加藤敏『精神病理・精神療法の展開―二重らせんから三重らせんへ』(中山書店)
評:吉田和弘(よしだ・かずひろ氏=医学ジャーナリスト)


■5面<文学 芸術>
◆著:J.M.G. ル・クレジオ『氷山へ (批評の小径)』(水声社)
評:鈴木雅生(すずき・まさお氏=学習院大学准教授・近現代フランス文学専攻)

◆著:又吉直樹『火花』(文藝春秋)
評:神田法子(かんだ・のりこ氏=ライター)


◆著:瀬川深『SOY! 大いなる豆の物語』(筑摩書房)
評:伊藤氏貴(いとう・うじたか氏=文芸評論家)


◆著:佐伯一麦『麦主義者の小説論』(岩波書店)
評:勝又浩(かつまた・ひろし氏=文芸評論家)


■6面<読物 文化>
◆著:学校法人 中村学園 中村中学校 中村高等学校『東京大空襲をくぐりぬけて―中村高等女学校執務日誌―』(銀の鈴社)
評:江刺昭子(えさし・あきこ氏=女性史研究家)


◆著:本橋信宏『迷宮の花街 渋谷円山町』(宝島社)
評:井上理津子(いのうえ・りつこ氏=ライター)


◆著:矢内みどり『藤田嗣治とは誰か―作品と手紙から読み解く美の闘争史』(求龍堂)
評:峰順一(みね・じゅんいち氏=放送作家・美術評論)


◆著:大野斉子『シャネルN°5の謎―帝政ロシアの調香師』(群像社)
評:盒桐拡(たかはし・ゆみ氏=「アロマリサーチ」編集長)

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