2015年5月8日号(5月1日合併) 3088号

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▼特集▼
◇対談=切通理作×高鳥都 <"残りづらい"テレビ映画史>
切通理作・原田昌樹著『少年宇宙人』(二見書房)刊行を機に

★「平成ウルトラマン」として親しまれるシリーズに「ティガ」「ダイナ」「ガイア」「コスモス」といった作品がある。その監督の一人として活躍した原田昌樹。2008年に亡くなった原田の遺志を継ぎ、評論家の切通理作氏が『少年宇宙人 平成ウルトラマン監督・原田昌樹と映像の職人たち』を上梓した。関係者100名以上に取材し、原田の軌跡を浮かび上がらせると同時に、映像の職人たちの撮影現場での生の声が聞こえてくる。本書の刊行を機に切通氏と『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』の編著者であるライターの高鳥都氏に対談をお願いした。



※原田昌樹(はらだ・まさき)氏=映画監督。1955年生まれ。1992年「裏刑事」で監督デビュー。1999年「万引きはダメッ!」にて教育映像祭・文部大臣賞受賞。テレビシリーズ「ウルトラマンティガ」「ダイナ」「ガイア」「コスモス」「ウルトラQ〜darkfantasy〜」を監督。「ブースカ􆜘ブースカ!!」「魔弾戦記リュウケンドー」ではメイン監督。「喧嘩組」などVシネマ、劇場用映画「旅の贈りもの0:00発」、中国の特撮ドラマ「五龍奇剣士」を手がける。裁判員制度広報用映画「審理」が遺作に。2008年、52歳で亡くなる。

<主なコンテンツ>
1:一人の映像人の軌跡を追う 撮影所と街場の人たちの感覚の違い
2:同時代の職人たちの群像 映像に携わるそれぞれの人生、それぞれの職能
3:「スーパー助監督」の自負 撮影現場が滞るなんてあり得ない
4:90年代のVシネバブル Vシネからウルトラマンシリーズへ
5:現場の縦と横の人間関係 映像に限らず集団作業への示唆に富んだ一冊

※きりどおし・りさく氏=文化批評。1993年「怪獣使いと少年」でデビュー。著書に「本多猪四郎 無冠の巨匠」「失恋論」「地球はウルトラマンの星」「山田洋二の〈世界〉」ほか多数。「宮崎駿の〈世界〉」でサントリー学芸賞受賞。1964年生。
    

※たかとり・みやこ氏=ライター。「映画秘宝」「別冊映画秘宝」「TRASH―UP!!」などに執筆。編著に「􅅧年代狂い咲きVシネマ地獄」(別冊映画秘宝)がある。1980年生。
    

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第48回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<橋>1978年 シリーズ「境川の人々」 
★1978年、浦安町の熊川好生町長からの依頼で、漁師町して有名な浦安の写真集を作ることになった…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第189回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎世界中の猫が心配!忘れている言葉で忘れている話を。
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第92回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎高度成長の土台石となった集団就職 "奨学女中"という渋谷区職業安定所の例
◆連載=漢字点心<第132回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「仂」※「はたらく」
◆連載=映画時評<5月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻)
◎自我と世界に纏わりつくこの執拗な反復について
ローワン・ジョフティ「リピーテッド」
◆連載=本の国へようこそ<第59回> テーマ:あかちゃん 選書=銀座教文館 子どもの本のみせナルニア国 菅原さん・川辺さん
★緑の季節がやってきました。〈万緑の中や吾子の歯生え初むる〉と詠んだのは草田男ですが、あかちゃんのみずみずしい命は、私たちの内側の〈自然〉に訴えかけてくるようです。命のやさしさとふくよかさ、つよさに、本の国で触れてみてはいかがでしょう。

◎著:ひぐち みちこ『かみさまからのおくりもの』(こぐま社)

◎著:俵 万智『生まれてバンザイ』(童話屋)

◎著:星川 ひろ子『あかちゃんてね』(小学館)

◎著:マーガレット ワイズ・ブラウン『きんのたまごのほん』(童話館出版)


■4面
◆論調<5月>/羽根次郎(はね・じろう氏=明治大学専任講師・現代中国論専攻)
◎「中央」と「地方」の問題系 ―「面」の放棄と「点」への集中

◆スポットライト=
◎著:土井 敏邦『記憶と生きる』(大月書店)


■5面
◆文芸<5月>/倉本さおり(くらもと・さおり氏=ライター)
◎共有感覚を問い直す マイノリティの視点が拓く世界文学

◆近刊セレクト=
◎著:バーバラ・ピム『幸せのグラス』(みすず書房)


■6面
◆新刊=
◎著:片倉 佳史『古写真が語る 台湾 日本統治時代の50年 1895−1945』(祥伝社)


■7面
◆追悼=ギュンター・グラス/依岡隆児(よりおか・りゅうじ氏=徳島大学教授・ドイツ文学・比較文化学専攻)


★ギュンター・グラス氏=(作家)4月13日、ドイツ北部リューベックの自宅近くの病院で死去。87歳。1927年、ダンチヒ(現ポーランド領グダニスク)生まれ。1959年に発表した初の長編小説『ブリキの太鼓』が世界中でベストセラーとなり、映画化もされた。1999年にノーベル文学賞を受賞した。

◆連載=ともかくスケッチ<第13回>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
「GORO」の時代

◆受賞=
第22回松本清張賞 受賞作決定】
著:額賀 澪『ウインドノーツ』

【第28回三島由紀夫賞 候補作決定】
著:岡田利規『現在地』(河出書房新社)

著:滝口悠生『愛と人生』(講談社)

著:高橋弘希『指の骨』(新潮社)

著:又吉直樹『火花』(文藝春秋)

著:上田岳弘『私の恋人』(「新潮」)
◆ブックサロン=
著:堀川 忍『そよ風のように』(文芸社)


■8面
◆特集=「井田真木子」というジャンル <関川夏央×酒井順子対談>
『井田真木子著作撰集』第1集・第2集(里山社)刊行記念

★『井田真木子著作撰集』第1集、第2集の刊行を記念したトークショーが、3月12日東京堂書店神田神保町店東京堂ホールで行われた。対談者は作家の関川夏央氏と、エッセイストの酒井順子氏(司会:里山社・清田麻衣子)。 版元の里山社にとって刊行2冊目となる第1集は、各紙誌で話題となり3刷が決定。第14集は、井田の命日にあたる3月14日に刊行された。関川夏央をして「端倪すべからざる作家を発見した」と言わしめた初期のシャオリェン傑作『小蓮の恋人』も収録。自然、熱が篭るトークを、載録させていただいた。
 

<主なコンテンツ>
1:言葉を持たない人に言葉を発見させる
2:井田は70年代を歴史家したかった
3:サーモスタットがない人生
4:詩で<私性>を発揮した70年代
5:物語と共に生き、共に死んだ語り手
6:「ノンフィクション」というジャンルを越えて
7:晩年があったなら「衰え」をどう描いたか

※いだ・まきこ(1956〜2001)=ノンフィクション作家。91年『プロレス少女伝説』で大宅壮一ノンフィクション賞、92年『小蓮の恋人』で講談社ノンフィクション賞受賞。代表作に『同性愛者たち』『十四歳』『かくしてバンドは鳴りやまず』など。
   
  
※せきかわ・なつお氏=作家。85年『海峡を越えたホームラン』で講談社ノンフィクション賞、98年『「坊っちゃん」の時代』(共著)で手塚治虫文化、01年『二葉亭四迷の明治四十一年』などの業績により司馬遼太郎賞、年『昭和が明るかった頃』で講談社エッセイ賞受賞。著書多数。1949年生。
 

※さかい・じゅんこ氏=エッセイスト。04年『負け犬の遠吠え』で講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞受賞。著書に『ユーミンの罪』『地震と独身』『女を観る歌舞伎』『泣いたの、バレた?』『オリーブの罠』など多数。1966年生。
   

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:ハンス・ディーター ツィンマーマン『マルティンとフリッツ・ハイデッガー: 哲学とカーニヴァル』(平凡社)
評:池田喬(いけだ・たかし氏=明治大学専任講師・哲学専攻)


◆著:深尾 憲二朗『精神医学のおくゆき』(創元社)
評:可能涼介(かのう・りょうすけ氏=批評家・精神保健福祉士)


■5面<文学 芸術>
◆著:池宮正治、編:島村幸一『池宮正治著作選集全三巻 [圧緤験愾輜澄´⇔圧綏歿汁輜澄´N圧綮吠顕熟澄(笠間書院)
評:関根賢司(せきね・けんじ氏=元静岡大学教授)
  

◆著:長谷川 啓『少女小説事典』(東京堂出版)
評:尾形明子(おがた・あきこ氏=文芸評論家)


■6面<読物 文化>
◆著:眞並 恭介『牛と土 福島、3.11その後。』(集英社)
評:小菅正夫(こすげ・まさお氏=旭山動物園前園長・獣医師)


◆著:山下 洋輔『ドファララ門』(晶文社)
評:福島泰樹(ふくしま・やすき氏=歌人・絶叫ミュージシャン)


◆著:バーナード・ミーハン『ケルズの書――ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本』(岩波書店)
評:藤浩志(ふじ・ひろし氏=美術家・十和田市現代美術館館長・秋田公立美術大学教授)


◆著:野上 暁『子ども文化の現代史: 遊び・メディア・サブカルチャーの奔流』(大月書店)
評:竹内オサム(たけうち・おさむ氏=マンガ評論家・同志社大学教授)

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