2015年6月19日号 3094号

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▼特集▼
対談=井上理津子×石井光太 <弔いから見つめる死と生>
井上理津子著『葬送の仕事師たち』(新潮社)刊行を機に



★誰にでも訪れる死。現代日本は長い間この現実から目をそむけてこなかっただろうか。当然だが人が亡くなるとその亡骸は煙のように消えてしまうわけではない。一般的と言われる葬送の手順を踏めばそこには葬儀社社員、エンバーマー、納棺師、火葬場職員といった多くの職業人が関わることになる。あまり知られていないこれらの職種に携わる人々をルポした『葬送の仕事師たち』。著者の井上理津子氏は葬送のプロフェッショナルたちの声を丹念に拾い「死」「生」を見つめる。本書の刊行を機にノンフィクション作家の石井光太氏と対談をお願いした。石井氏もまた「死」が身近にある現場の取材をした経験が多い。二人が考える死、葬送とは――。

<主なコンテンツ>
1:親の死をきっかけに葬送業界に興味を
2:葬儀という風景に溶け込む遺体
3:死体の身近さを教えてくれる存在
4:火葬炉の裏の光景
5:人は一人では死んで行けない
6:伝統の葬儀から直葬へ変化する構造

※いのうえ・りつこ氏=フリーライター。人物ルポ、旅、酒場をテーマに執筆。著書に「遊廓の産院から」「名物『本屋さん』をゆく」「旅情酒場をゆく」「はじまりは大阪にあり」「大阪下町酒場列伝」「さいごの色街 飛田」ほか。1955年生。


※いしい・こうた氏=ノンフィクション作家・小説家。海外ルポをはじめ、貧困、医療、戦争、文化などをテーマに執筆。著書に「物乞う仏陀」「神の棄てた裸体」「絶対貧困」「レンタルチャイルド」「飢餓浄土」「遺体」「ニッポン異国紀行」「蛍の森」「浮浪児1945―」「ちいさなかみさま」ほか。1977年生。


▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第54回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<門番の男>1977年 シリーズ「スペインの夜」
★長かった「村へ」の連載が終ってぼんやりしていると、アサヒカメラ編集部から二ヵ月間スペインでも行って、のんびりして下さいと航空券と宿泊代を渡された。ちょうどジョージ・オウエルの「カタロニア讃歌」を読んでいたところだったので、すぐに行ってみたくなった。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第195回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎絵は美術を批評するもの 創作は夢の扉を開くもの
◆連載=『週刊コウロン』波乱短命顛末記<第98回>/水口義朗(みずぐち・よしろう氏=文芸評論家)
◎北海道から日本一周のロードルポ 犬も歩けば棒にあたる取材・千歳空港隊
◆連載=漢字点心<第138回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「幽」
◆連載=読写!<第29回>/岩尾光代(いわお・みつよ氏=ジャーナリスト)
◎露国間公団の入京
大正四年六月二十一日早朝敦賀入港の露国義勇艦隊汽船ベンザ号に便乗来朝した露国ハバロフスク観光団男女二十九名は京阪各地の観光を終り日露協会員の案内で予定の如く二十九日午後十一時二十五分東京駅着入京し築地精養軒及帝国ホテルに分宿した。写真は一行東京駅着の光景である。(『写真通信』大正4年8月号)…気になる写真は本紙へ!
◆著者から読者へ
◎等伯の猫 須賀みほ

★この本の表紙の猫は、等伯が南禅寺天授庵の襖絵に、いわば生命の象徴のように描いたモチーフである。濃淡の筆で毛並みを描いた身体、つかみ上げられて足をばたつかせるような様子はじつに愛らしく、私たちがいつも目にする猫の姿そのものだ。
◆フォト&アート


■7面
◆日本初のShumga 春画展、今秋開催!! (永青文庫にて)
★日本初の春画展が、永青文庫特設会場で、9月19日(土)から12月23日(水・祝)まで開催される運びとなっている(前期〜11/1・後期11/3〜)。
海外は大英博物館やデンマーク、また日本の美術館や個人コレクションから、鈴木春信、月岡雪鼎、鳥居清信、喜多川歌麿、葛飾北斎など浮世絵の大家たちの作品の他、徳川将軍や大名家の絵画を担った狩野派の作品、肉筆の春画(30点)、豆判の春画、永青文庫所蔵作品まで名品を一同に集める。2013年10月から大英博物館で開催された春画展の出品作品165点のうち、共通作品70点を含む、総数120点(前後期合計)の展示となる。
詳細はこちら

◆第14回 女による女のためのR-18文学賞 贈呈式
【大賞受賞】
「明け方の家」(「ルーさん」改題)秋吉敦貴
【読者賞受賞】
「くたばれ地下アイドル」  小林早代子

■8面
◆出版メモ=
◎著:白水 繁彦『ハワイにおけるアイデンティティ表象: 多文化社会の語り・踊り・祭り』(御茶ノ水書房)


◎著:松崎明『松崎明著作集 第1巻 1959ー1969』(『松崎明著作集』刊行委員会より刊行開始)


◎著:山 了吉『表現の自由と出版規制―ドキュメント「時の政権と出版メディアの攻防」』(出版メディアパル)
表現の自由と出版規制―ドキュメント「時の政権と出版メディアの攻防」 (本の未来を考える=出版メディアパル)

◎著:栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言』(タバブックス)


◎著:中里 介山『大菩薩峠』(論創社)


◆JPIC 第59回定義評議会開催

◆連載=ともかくスケッチ<第16回>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
◎ゴルフちょっと良い話

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:合田 正人『フラグメンテ』(法政大学出版局)
評:藤岡俊博(ふじおか・としひろ氏=滋賀大学准教授・哲学・思想史専攻)


◆著:田口 かおり『保存修復の技法と思想: 古代芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』(平凡社)
評:野村悠里(のむら・ゆり氏=東京大学大学院人文社会系研究科助教・ヨーロッパ伝統工芸製本家)


◆著:下嶋 哲朗『いま、松下竜一を読む――やさしさは強靭な抵抗力となりうるか』(岩波書店)
評:小嵐九八郎(こあらし・くはちろう氏=作家・歌人)


◆著:檜垣 立哉『バイオサイエンス時代から考える人間の未来』(勁草書房)
評:粥川準二(かゆかわ・じゅんじ氏=ジャーナリスト)


■5面<文学 芸術>
◆著:オタ フィリップ『お爺ちゃんと大砲』(春風社)
評:加藤有子(かとう・ありこ氏=名古屋外国語大学准教授・ポーランド文学・文化、表象文化論専攻)


◆著:ジュニア,ヒューストン・A. ベイカー『ブルースの文学: 奴隷の経済学とヴァナキュラー』(法政大学出版局)
評:石川千暁(いしかわ・ちあき氏=立教大学助教・アフリカ系アメリカ文学・文化専攻)


◆著:野田 研一『〈日本幻想〉表象と反表象の比較文化論』(ミネルヴァ書房)
評:荒木正純(あらき・まさずみ氏=白百合女子大学教授・英文学・批評理論専攻)


◆著:四元康祐『詩人たちよ!』(思潮社)
評:和合亮一(わごう・りょういち氏=詩人)


■6面<読物 文化>
◆著:デイヴィッド・ヒーリー『ファルマゲドン――背信の医薬』(みすず書房)
評:天笠啓祐(あまがさ・けいすけ氏=科学ジャーナリスト)


◆著:石井 正己『全文読破 柳田国男の遠野物語』(三弥井書店)
評:錦仁(にしき・ひとし氏=新潟大学名誉教授・日本古典文学専攻)
全文読破 柳田国男の遠野物語

◆著:田坂憲二『名書旧蹟』(日本古書通信社)
評:向井透史(むかい・とうし氏=古書現世店主)
名書旧蹟

◆著:ピート ワッキー エイステン『シューマンの結婚: 語られなかった真実』(音楽之友社)
評:鷲野彰子(わしの・あきこ氏=ピアニスト・福岡県立大学講師)

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