2015年7月3日号 3096号

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▼特集▼
◇鷹野隆大・ろくでなし子対談 <ワイセツって何?>
『私の体がワイセツ?!』(筑摩書房)の刊行を機に

★女性器を元にしたアート作品がワイセツ物とされ、昨年七月に逮捕されたろくでなし子さん。現在その事件の裁判は継続中であるが、事件の真相と自身の半生について綴った『私の体がワイセツ?!』を筑摩書房より上梓した。また四月には『ワイセツって何ですか?』(金曜日)も刊行した。「ワイセツ」裁判を闘うアーティストがいま何を考えているのか。写真家の鷹野隆大さんと対談をしてもらった。鷹野さんも又、昨年、愛知県美術館で開催された写真展において展示した作品がワイセツ物であると愛知県警から指摘され波紋を呼んだ。なお現在、香港では、ろくでなし子さんの事件に喚起されたアーティストたちによるグループ展が企画されている。(詳細は2面左下掲載)

<主なコンテンツ>
1:裁判の経過
2:「これからの写真」展
3:表現の自由の未来
4:男性器/女性器の差異
5:翻訳された別物
6:時間のかかる闘い

※たかの・りゅうだい氏=写真家。早稲田大学卒。2006年に第􅄬回木村伊兵衛写真賞受賞。写真集に「男の乗り方」など。1963年生。
    

※ろくでなし子氏=漫画家。女性器をモチーフに作品を作るアーティスト。2014年、新宿眼科画廊で初の個展「まんことあそぼう! よいこの科学まん個展」開催。1972年生。
   

「Gender, Genitor, Genitalia -Rokudenashiko Tribute」展
※現在、クラウドファンドで資金募集中。本企画展は、ろくでなし子さんの応援を目的としながら、フェミニズムや性器に言及した現代美術の作品を、日本と香港から集めた展示会です。
【会期】2015年8月29日〜9月20日
【場所】ウーファーテン・活化廳(香港)
【主催】ウーファーテン
【キュレーター】長谷川仁美
【協力】新宿眼科画廊・スカイザバスハウス・ツァイトフォトサロン・ミヅマアートギャラリー
【出展】アーティスト=会田誠/マイケル・ルン/フィービー・マン/ラム・ホイ・シン/スプツニ子!/ロボット(ジョン・ミラー+古郷卓司)/ろくでなし子/鈴木涼子/チャン・メイ・タン/ケー・ワイ・ウォン)

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第55回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<地下鉄動物園前>1980年 シリーズ「新世界物語」
★地下鉄動物園前は、大通りを境にして恵美須町と山王町に分かれる。恵美須町へ行くと、ジャンジャン横丁を通って通天閣のある新世界に出る。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第197回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎月光の庭で「何もないこと」について語り合った夜
◆連載=ニュー・エイジ登場
韓国社会の激動と人々の苦悩を活写/上河原涼(かみがわら・りょう氏=は、明治大学大学院商学研究科博士前期課程修了(2015年)。『解放後韓国の政治・経済過程の変容』を2015年4月に刊行。1989年生。
◎著:上河原涼『解放後韓国の政治・経済過程の変容―1980年5月光州の現在的意味』(明治大学軍縮平和研究所発行、西田書店発売)
解放後韓国の政治・経済過程の変容―1980年5月光州の現在的意味 (徳馬双書)
◆連載=漢字点心<第140回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「黴」※「黴菌(ばいきん)」の「ばい」
◆連載=文芸同人誌評/白川正芳(しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)
◎リアリズム小説の力を感じる一作(著:木曽ひかる「月明りの公演で」)
◎セザンヌと賢治を対比、ユニークな批評(著:川津英夫「光・自然=セザンヌ・賢治」)
◆レポート=第46回講談社出版文化賞 贈呈式
【さしえ賞】スカイエマ 氏
「佐久夜の初泳ぎ」(畠中 恵 作/「小説すばる」掲載)
「江戸の合戦」 (伊東 潤 著 /「小説すばる」掲載)
「偶然屋」(七尾与史 作/「週刊ポスト」掲載)
【写真賞】中井精也(なかいせいや) 氏
『中井精也 写真集 1日1鉄!』(インプレスジャパン刊)

【ブックデザイン賞】川添英昭(かわぞえひであき)氏
『テクニウム テクノロジーはどこへ向かうのか?』(ケヴィン・ケリー 著 服部 桂 訳/みすず書房刊)

【絵本賞】石川えりこ氏
『ボタ山であそんだころ』(福音館書店刊)

◆フォト&アート
著:林 明輝『林明輝[ドローン]写真集 空飛ぶ写真機: 大地から見てきた風景を上空から再発見』(平凡社)


■4面
◆論調<7月>/羽根次郎(はね・じろう氏=明治大学専任講師・現代中国論専攻)
◎情緒に訴える反教養主義の蔓延 複数の問題系同士の関連性にも目配りを

■5面
◆文芸<7月>/倉本さおり(くらもと・さおり氏=ライター)
◎社会を穿つ「かわいい」 言葉の主導権を奪い返す

◆新刊=
著:楜沢 健『アンソロジー・プロレタリア文学〈3〉戦争―逆らう皇軍兵士』(森話社)


■7面
▼特集=谷野作太郎・田畑光永対談 <『勝った中国・負けた日本』(御茶ノ水書房)刊行を機に>▼



★田畑光永著『勝った中国・負けた日本―記事が映す断絶八年の転変(一九四五年〜一九五二年)』が御茶の水書房から刊行された。第二次世界大戦敗戦後、国交が途絶えた中で、日本人は中国をどう見ていたのか。逆に中国からは日本がいかに見えていたのか。それを当時の報道から探ろうとした一冊である。刊行を機に、在中華人民共和国大使館一等書記官を務め、のちのアジア局長、駐中国大使などを歴任した谷野作太郎氏と、田畑光永氏に対談をしてもらった。

<主なコンテンツ>
1:中国への「謝罪」
2:日中国交正常化の時
3:歴史を歪めないこと
4:敗戦という経験

※たにの・さくたろう氏=東京大学卒業後、外務省入省。在ソ連大使館一等書記官、アジア局長、駐中国大使など歴任。1936年生。


※たばた・みつなが氏=東京外国語大学卒業後、ラジオ東京(現・東京放送)入社。北京・香港支局長などを務める。1996年〜2006年まで神奈川大学教授。1935年生。

■8面
◆受賞=
◎第46回大宅壮一ノンフィクション
【書籍部門】著:須田桃子『捏造の科学者  STAP細胞事件』(文藝春秋)

【雑誌部門】著:安田浩一『ルポ 外国人『隷属』労働者』(G2 Vol.17)
◎第20回小西財団日仏翻訳文学賞
◆ブックサロン=
著:瀬戸 巳治雄『高校長の震災日記』(文芸社)

◆連載=ともかくスケッチ<第17回>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
◎銀座の交差点から

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:ジェレミー・ウォルドロン『ヘイト・スピーチという危害』(みすず書房)
評:諸橋泰樹(もろはし・たいき氏=フェリス女学院大学教員・マスコミ論・ジェンダー論専攻)


◆著:モーリス・メルロ=ポンティ『メルロ=ポンティ『眼と精神』を読む』(武蔵野美術大学出版局)
評:加賀野井秀一(かがのい・しゅういち氏=中央大学教授・哲学専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:胡淑雯『太陽の血は黒い』(あるむ)
評:山口守(やまぐち・まもる氏=日本大学教授・中国・台湾文学専攻)


◆著:松本 和也『昭和一〇年代の文学場を考える―新人・太宰治・戦争文学』(立教大学出版会発行、有斐閣発売)
評:中川成美(なかがわ・しげみ氏=立命館大学教授・日本近現代文学・文化専攻)


■6面<読物 文化>
◆著:齋藤 桂『〈裏〉日本音楽史: 異形の近代』(春秋社)
評:細川周平(ほそかわ・しゅうへい氏=国際日本文化研究センター教授・音楽学・日系ブラジル史専攻)


◆著:増田 幸弘『棄国ノススメ』(新評論)
評:町田茂(まちだ・しげる氏=京都大学名誉教授・理論物理学者)


◆著:石田 千『唄めぐり』(新潮社)
評:姜信子(きょう・のぶこ氏=作家)


◆著:伊地智啓『映画の荒野を走れ──プロデューサー始末半世紀』(インスクリプト)
評:高鳥都(たかとり・みやこ氏=ライター)

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