2015年7月17日号 3098号

280円(税込)

定価 280円(税込)

▼特集▼
◇千足伸行・河本真理対談 ―「シリーズ戦後70年」第三弾 <芸術家は戦争をいかに描いてきたか>
「広島・長崎 被爆70周年 戦争と平和展」(広島県立美術館)開催を機に

★7月25日から9月13日まで、広島県立美術館において、「広島・長崎 被曝70周年 戦争と平和展」が開催される。被曝70年を迎える2015年、広島・長崎の両県立美術館が協働し、両館のコレクションと国内の美術館・大学等の所蔵品を通じて、戦争の惨禍と、その対極にある平和の希求を訴える。同展では、19世紀のナポレオン戦争にはじまり、二つの世界大戦を経て戦後までを扱う。芸術家は、いかに戦争と向き合い、表現へと結びつけていったのか――。広島県立美術館館長・千足伸行氏と、本展の学術協力者である、日本女子大学教授・河本真理氏に対談をしてもらった。本対談は「週刊読書人・シリーズ戦後70年」第3弾企画としてお送りする。

<主なコンテンツ>
1:「戦争を描く」美術の歴史
2:ナポレオンの時代
3:ゴヤ『戦争の惨禍』
4:大戦を予感する絵画
5:反戦への意識
6:原爆の惨禍をいかに描くか

※せんぞく・のぶゆき氏=成城大学名誉教授・広島県立美術館館長・西洋近現代美術史専攻。東京大学卒。著書に「交響する美術」など。1940年生。
     

※こうもと・まり氏=日本女子大学教授・西洋近現代美術史専攻。東京大学卒。著書に「切断の時代」「葛藤する形態―第一次世界大戦と美術」など。1968年生。
 

▼広島・長崎 被爆70周年 戦争と平和展▼
★被爆70周年を迎える2015年、広島・長崎の両県立美術館が協働し、両館のコレクションと国内の美術館・大学等の所蔵品を通じて、戦争の惨禍とその対極にある恒久平和への希求を照らし出す展覧会を開催します。戦争を大規模化・総力戦化し、近代戦争へと変容させた19世紀のナポレオン戦争を始まりとして、20世紀の2つの世界大戦を取り上げ、美術は戦争をどのように描いたのか、芸術家たちはいかなる立場から創造し、変容していったのか、そして、広島と長崎の悲劇と祈りはどのように表象され続けてきたか、その歩みを紹介します。
詳細は広島・長崎 被爆70周年 戦争と平和展ホームページから

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第55回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<南海電車>1980年 シリーズ「新世界物語」
★大阪は今も多くの露面電車が走っている……と書いたところでペンが止ってしまった。この文は三五年前に「新世界物語」を撮影した時に書いたメモをもとに書いていた。だが三五年前の今は、今の今ではないはずだと思った。過去の新世界を見ている自分と、今の新世界を確かめるために、三五年ぶりに新世界へ行ってみることにした。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第199回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎河口湖で絵の制作快調 なぜかピンポン初勝利
◆連載=ニュー・エイジ登場
◎祈りのようなものを、今/秋吉敦貴
※あきよし・あつき氏=「明け方の家」(「ルーさん」改題)で、2015年第14回女による女のためのR―18文学賞の大賞・友近賞を受賞。1979年生。
◆読写!<第30回>/岩尾光代(いわお・みつよ氏=ジャーナリスト)
◎三百年祭、大江戸を偲ぶ大名行列
◆フォト&アート=
◎著:三田村陽『hiroshima element』(ブレーンセンター)

◆連載=漢字点心<第142回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「慕」
◆レポート=
【第22回 松本清張賞贈呈式】


■7面
◆トピック=
『太陽系惑星大図鑑』

『世界の航空機大図鑑』


◆出版メモ=
◎編著:照山顕人、編著:江藤秀一『大人のためのスコットランド旅案内』(彩流社)


◆連載=ともかくスケッチ<第18回>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
◎五輪の飛行機雲

■8面

▼池上彰+増田ユリヤ講演載録 ニュースの裏に「宗教」あり!▼
『世界史で読み解く現代ニュース<宗教編>』(ポプラ社)


★『世界史で読み解く現代ニュース』の続編として〈宗教編〉がポプラ社より刊行となり、6月18日に丸善 丸の内本店で講演会が開催された。著者は分かりやすいニュース解説でおなじみの池上彰氏と、長年教壇で歴史を教えながらジャーナリストとして世界を取材してきた増田ユリヤ氏。世界情勢に影響を与え、時に戦争や歴史的事件に起因する「宗教」を、歴史と現代ニュースから解き明かす講演の一部を載録させていただいた。なお〈宗教編〉では、キリスト教、イスラム教、ユダヤ教について解説されている。

<主なコンテンツ>
1:欧州、米国を読み解く鍵「LGBT」
2:宗教は米大統領選挙も左右する
3:「イスラム国」と、何世紀をも跨ぐ宗教対立
4:イスラム国の野望 独裁者たちの野望

※いけがみ・あきら氏はジャーナリスト。NHKに記者として入局、2005年独立。2012年より東京工業大学教授。海外を飛び回り取材・執筆を続ける。著書に『伝える力』『おとなの教養』他。1950年生。

※ますだ・ゆりや氏=ジャーナリスト。長年にわたり高校で世界史・日本史・現代社会を教えながら、NHKラジオ・テレビのリポーターを務めた。日本と世界の教育問題現場を取材・執筆。著書に『新しい「教育格差」』他。1964年生。

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:芝 健介『ニュルンベルク裁判』(岩波書店)
評:原田一美(はらだ・かずみ氏=元大阪産業大学教授・ドイツ史研究者)


◆著:吉岡 斉『技術システムの神話と現実――原子力から情報技術まで』(みすず書房)
評:猪野修治(いの・しゅうじ氏=湘南科学史懇話会代表)


◆著:C. スティッド『古代キリスト教と哲学』(教文館)
評:坂口ふみ(さかぐち・ふみ氏=東北大学名誉教授・ヨーロッパ思想史専攻)


◆著:C・L・R・ジェームズ『境界を越えて』(月曜社)
評:吉田裕(よしだ・ゆたか氏=東京理科大学専任講師・英語圏カリブ・アフリカ文学専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:寺地 はるな『ビオレタ』(ポプラ社)
評:寺田操(てらだ・そう氏=詩人)


◆著:平敷武蕉『文学批評の音域と思想―平敷武蕉評論集』(出版舎Mugen)
評:山口泉(やまぐち・いずみ氏=作家)
文学批評の音域と思想―平敷武蕉評論集

◆著:黒古 一夫『村上春樹批判』(アーツアンドクラフツ)
評:楜沢健(くるみさわ・けん氏=文芸評論家)


◆著:吉川 永青『闘鬼 斎藤一』(NHK出版)
評:森川雅美(もりかわ・まさみ氏=詩人)


■6面<読物 文化>
◆著:福間 良明『「知覧」の誕生―特攻の記憶はいかに創られてきたのか』(柏書房)
評:好井裕明(よしい・ひろあき氏=日本大学文理学部教授・社会学・エスノメソドロジー専攻)


◆著:加藤 理『「児童文化」の誕生と展開  大正自由教育時代の子どもの生活と文化』(港の人)
評:野上暁(のがみ・あきら氏=子ども文化評論家)


◆著:長田 暁二『歌が明かす戦争の背景 戦争が遺した歌』(全音楽譜出版社)
評:塩澤実信(しおざわ・みのぶ氏=出版評論家)


◆著:木村 俊介『漫画編集者』(フィルムアート社)
評:南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ氏=編集者)


■7面<読物 文化>
◆著:鴨 長明『スペイン語で奏でる方丈記』(大盛堂書房)
評:阿波弓夫(あわ・ゆみお氏=オクタビオ・パス研究)

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