2015年8月7日号 3101号

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▼特集▼
◇小野文生・渡名喜庸哲対談―シリーズ戦後70年第4弾 <哲学者はショアといかに向き合ったか>
アウシュヴィッツ収容所解放70周年

★今年の1月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所解放から70年を迎えた。主にユダヤ人や政治犯が収容され、数百万人ものユダヤ人がガス室において虐殺された。人類史において最大の負の歴史とも言われる「ショア」に対して、ヨーロッパの哲学者はいかに向き合ってきたのか。ドイツの哲学者マルティン・ブーバーの研究を専門とする同志社大学准教授・小野文生氏、フランスの哲学者エマニュエル・レヴィナスを専門とする慶応義塾大学専任講師・渡名喜庸哲氏に対談をしてもらった。

<主なコンテンツ>
1:レヴィナスとブーバー
2:アウシュヴィッツ以降の神
3:「総駆り立て制」(ハイデガー)
4:人間性に対する信頼
5:唯一許された人間的なもの
6:非在のエチカ

※おの・ふみお氏=同志社大学准教授・哲学・思想史・教育学専攻。京都大学大学院博士後期課程学修認定退学。共著書に「言語と教育をめぐる思想史」など。1974年生。
※となき・ようてつ氏=慶應義塾大学専任講師・フランス思想専攻。東京大学大学院博士課程満期退学。共著書に「顔とその彼方―レヴィナス『全体性の無限』のプリズム」など。1980年生。

     

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第60回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<ビンゴゲーム>1980年 シリーズ「新世界物語」
★久しぶりに新世界を歩いてみて、やはり今も男の買物姿をよく見かけた。三五年前は、私もそうしていたのだが、夕方になるといかつい男が買物袋をさげて、コインランドリーに洗濯物をほおり込んで、洗濯物がまわっている三〇分の間に市場を見て歩く。男の一人暮らしが多いのだ。それは今も昔と変わることがなかった。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<第202回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎画家にとって筆は魔法の杖、媚ない猫に敬意
◆連載=文芸同人誌評/白川正芳(しらかわ・まさよし氏=文芸評論家)
◎人生の悲喜交々が同人誌上にあり(著:池田幸子「海峡派と私と膠原病」)
◎知的で簡潔な文章が光る(著:岡谷公二「東京大空襲光景」)
◆連載=漢字点心<第142回>/円満字二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
「蚨」※音読みで「フ」
◆文庫日和=
◎著:ホルヘ・ルイス ボルヘス『幻獣辞典』(河出文庫)

◎著:山口 仲美『擬音語・擬態語辞典』(講談社学術文庫)


▼お知らせ 週刊読書人増刊号PONTO Vol.3発売▼
「日本の性(せい&さが)」をテーマにした増刊号3号目が8月4日発売となりました。3号では「盆踊り」(下川耿史×佐伯順子)と「お盆」(関沢まゆみ×奥山晶子)の2本の対談を掲載。盆踊り、夜這い、歌垣など、かつてあった日本の大らかで明るい性の姿を繙く一方で、各地方によって異なるお盆の習俗や霊魂観からみるニッポンを語っていただきました。連載もますます油がのって、少し自由にその分深く、春画、秘宝館、モテの科学、日本酒、結婚、ニッポンの社会についてなど各分野が掘り下げられています。オールカラーの表紙、裏表紙、中見開きのビジュアル作品にも注目です!「日本の性」をうたっていますが、エロい気持にはなれないかもしれません。でも知らないことを知り腹の底がふつふつわく感じが残ればいいなと思って作っています。4号は、LGBTをテーマに11月刊行予定です。

■4面
◆論調<8月>/羽根次郎(はね・じろう氏=明治大学専任講師・現代中国論専攻)
◎安保関連法案「成立」への道が開ける中で 台風の目となる「SEALDs」

■5面
◆文芸<8月>/倉本さおり(くらもと・さおり氏=ライター)
◎言葉でかたちづくる「現在/現在」 常識の在り処を問い続ける村田沙耶香「消滅世界」

■7面
◆特集=日本の底辺を見つめ続けて―樋口健二氏インタビュー

★かつて「毒ガス島」と呼ばれた島が瀬戸内海に存在した。本土から船で十分足らずのおだやかな海に囲まれた大久野島(広島県竹原市)では日本軍がジュネーブ協定に違反しながら秘密裡に毒ガスを製造しており、当時は地図からも消された島であった。 フォトジャーナリストの樋口健二氏は島で働いた人々を十二年間取材し、一九八三年に三一書房より『毒ガス島』を刊行。本書には毒ガス島で日本軍が行っていた衝撃の真実、毒ガス棄民たちの悲惨さが描かれている。戦後七〇年を迎える今年、『増補新版 毒ガスの島』(こぶし書房)として復刊した樋口氏にお話しを伺った。

<主なコンテンツ>
1:1970年から12年間の取材
2:軍の最高機密だった毒ガス製造
3:国に棄てられた毒ガス患者たち
4:平和ならばジャーナリズムは不要

■8面
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森彰英(もり・あきひで氏=フリーライター)
◎プロ野球の熱気を反映し野球通に向けた「週刊ベースボール」 野球の面白さを伝えるのは、メディアだ(上)

◆出版メモ=
◎著:オスヴァルト・シュペングラー『西洋の没落』(五月書房)
 
◎著:野坂 昭如『小さい潜水艦に恋をしたでかすぎるクジラの話 戦争童話集〜忘れてはイケナイ物語り〜』(世界文化社)


◆連載=田原総一朗の取材ノート/田原総一朗(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)
◎信頼される外交力が必要に

◆ブックサロン=
◎著:飯田れいこ『海城』(文芸社)


▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:アニー・コーエン=ソラル『サルトル伝 上・下』(藤原書店)
評:生方純子(うぶかた・あつこ氏=国士舘大学教授・フランス文学・哲学専攻)
 

◆著:ゴットフリート・W・ライプニッツ『ライプニッツ著作集 第II期 第1巻 哲学書簡』(工作舎)
評:金子務(かねこ・つとむ氏=科学史家)


■5面<文学 芸術>
◆著:ホルヘ・ボルピ『クリングゾールをさがして』(河出書房新社)
評:湯山光俊(ゆやま・みつとし氏=文筆家)


◆著:小野正嗣『水死人の帰還』(文藝春秋)
評:今井清人(いまい・きよと氏=文芸評論家)


■6面<読物 文化>
◆著:ジョン・コーンウェル『ヒトラーの科学者たち』(作品社)
評:横山輝雄(よこやま・てるお氏=南山大学教授・科学論専攻)


◆著:井上 卓弥『満洲難民 三八度線に阻まれた命』(幻冬舎)
評:稲垣真澄(いながき・ますみ氏=評論家)


◆著:ジェイムズ・バラット『人工知能 人類最悪にして最後の発明』(ダイヤモンド社)
評:森山和道(もりやま・かずみち氏=サイエンスライター)


◆著:柴田 保之『沈黙を越えて: 知的障害と呼ばれる人々が内に秘めた言葉を紡ぎはじめた』(萬書房)
評:蒔田備憲(まきた・まさのり氏=毎日新聞社記者)

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