2015年8月21日号 3103号

280円(税込)

定価 280円(税込)

▼特集▼
◇千田有紀・古市憲寿対談 ――「保育園義務教育化」(小学館)刊行を機に/子どもたちのために、私たちが今できること

『絶望の国の幸福な若者たち』『だから日本はズレている』といった著作で知られ、新聞・雑誌・テレビ等の幅広いメディアで活躍中の社会学者・古市憲寿氏が『保育園義務教育化』(小学館)を上梓した。日本では現在、深刻な少子化社会を迎えている。それに対して根本的な解決策も打たれていない。少子化解消には、いかなる対策が有効なのか。古市氏は「保育園義務教育化」を提言する。良質な乳幼児教育制度を整備することによって、結果的に安定した豊かな社会が実現する――。刊行を機に、社会学者・千田有紀氏と対談をしてもらった。

<主なコンテンツ>
1:良質な幼児教育
2:二つの分断の根にあるもの
3:誰がお金を出すのか
4:馬鹿親に育てられるより…
5:公教育への不信
6:子どもの貧困のために

※せんだ・ゆき氏は武蔵大学教授・現代社会論・ジェンダーの社会学・家族社会学専攻。東京大学大学院博士課程修了。著書に「女性学/男性学」「日本型近代家族」など。1968年生。


※ふるいち・のりとし氏は東京大学大学院博士課程在籍・慶應義塾大学SFC研究所上席所員・社会学専攻。著書に「希望難民ご一行様」「絶望の国の幸福な若者たち」「だから日本はズレている」など。1985年生。


▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第62回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<プロレスラーの指先>1981年 シリーズ「英雄伝説アントニオ猪木」
★アントニオ猪木の写真を撮ってみないか、という誘いの電話をもらったので直接会って話を聞くと、熱狂的猪木ファンの編集者であった。とにかく北井さんに猪木を撮ってほしい。いい写真集を作ってくれというのである。ちょうど新世界の撮影が終って次はどうしようかと考えていたところだった。プロレスラーを撮ることなど今までに考えもしなかったのと、まったく知らない世界のことなので、話を聞いているうちに面白そうだと思うようになった。…続きは本紙へ

■3面
◆著者から読者へ=「文化亡国論」「サイバーミステリ宣言!」/藤田 直哉(ふじた・なおや氏=SF・文芸評論家
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<204回>/横尾 忠則(よこお・ただのり氏=美術家)◎続・Y字路に人集う。臨時同窓会、散歩、心の衣替え
◆連載=現代短歌むしめがね<第2回>/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◆連載=読写!<第31回>/岩尾 光代(いわお・みつよ氏=ジャーナリスト)
◆連載=漢字点心<第146回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)「窹」

■5面
◆近刊セレクト=
◎著:辻原登『Yの木』(文藝春秋)


◎著:滝口悠生『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』(新潮社)
◎著:スティーブン・ミルハウザー『ある夢想者の肖像』(白水社)

▼お知らせ 週刊読書人増刊号PONTO Vol.3発売▼
うだるような暑さのピーク、都内にやや人が少なくなる月遅れのお盆の時期です。増刊号ポント3号では、「お盆」と「盆踊り」を大きく取り上げましたが、他にも見どころはたくさん。 表紙は原久路さん。「バルテュス絵画の考察」シリーズから構図の美しさと、そこはかとないエロスに惹かれてオファー。Ponto初のセピア写真、カラーよりも印刷の難しいことが分かりました。裏表紙は古賀絵里子さんの『一山』から「千羽鶴」。高野山の自然や人々の営みを切り取った色彩豊かな静寂です。ビジュアル見開きは、宇佐美雅浩さんの写真で、原爆ドームをバックに、数多の生と死に取り巻かれながら、早志百合子さんという一個人の人生が曼荼羅のように写し出される一枚。 ポントでは、タブロイド判という形態を活かしていきたいと思っています。その一つが大きなサイズで絵や写真を見せていくこと。また春画や秘宝館などの日本独特の性文化も、ビジュアルと活字を合わせて発信していきたいのです。連載以外で3号に登場いただいた執筆者には、「日本人の性と愛と婚活」について歴史家・作家の加来耕三さん、「七五調と日本の性(さが)」を歌人の山田航さん、「丁寧が過剰だと失礼になることをバカ丁寧な貴方はご存知か」はライターの武田砂鉄さんなど。小さな媒体だからこそ発信できる真実があるかもしれない、とはカッコよく言い過ぎでしょうか。

■7面
◆国際シンポジウム「日本の戦争7年を問う ― 戦後思想の光と影 憲法・平和・民主主義」(討議篇)
★7月18日・19日、東京・恵比寿の日仏会館で、国際シンポジウム「日本の戦後70年を問う―戦後思想の光と影」が開催された(主催=(公財)日仏会館・日仏会館フランス事務所)。2日間にわたって開かれたシンポジウムの初日の第2セッション「憲法・平和・民主主義」を本紙前号で載録させてもらった。司会は福井憲彦氏。発表は、山元一「戦後憲法思想の影、光、そして限界」(前号1・2面)、苅部直「戦後日本の理想主義と現実主義」(前号2・3面)、宇野重規「戦後民主主義のナラティブ」(前号3面)。本紙では前号に引き続き、三氏の発表を受けての討議を掲載している。

※やまもと・はじめ氏=慶應義塾大学教授・憲法学・比較憲法学専攻。著書に「現代フランス憲法理論」など。1961年生。

※かるべ・ただし氏=東京大学教授・日本政治思想史専攻。著書に「丸山眞男」「安部公房の都市」など。1965年生。
   
※うの・しげき氏=東京大学教授・政治思想史・政治哲学専攻。著書に「民主主義のつくり方」「西洋政治思想史」など。1967年生。
  
※ふくい・のりひこ氏は学習院大学教授・西洋近代史専攻。著書に「ヨーロッパ近代の社会史」「歴史学入門」など。1964年生。
   

■8面
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。/森 彰英(もり・あきひで氏=フリーライター)
◎今も書き続けるベースボールマガジン社長 池田哲雄 野球の面白さを伝えるのは、活字メディアだ(下)

◆連載=田原総一朗の取材ノート
◎語調が間接話法の七〇年談話(たはら・そういちろう氏=ドキュメンタリー作家)

◆ブックサロン=◎著:前田弘子『道 季を紡いで』(文芸社)


▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:竹村 民郎『竹村民郎著作集」機銑后(三元社)
評:影浦 順子(かげうら・じゅんこ氏=中部大学中部高等学術研究所助教・日本経済史・経済思想史専攻)


◆著:アラン『生きること 信じること』(岩波書店)
評:合田 正人(ごうだ・まさと氏=明治大学教授・思想史専攻)


◆編:『中嶋嶺雄著作選集』編集委員会『現代中国像の原点』(桜美林大学北東アジア総合研究所)
評:加茂 具樹(かも・ともき氏=慶應義塾大学教授・現代中国政治専攻)


■5面<文学 芸術>

◆著:渡部 直己『小説技術論』(河出書房新社)
評:千葉 一幹(ちば・かずみき氏=文芸評論家・大東文化大学教授)


◆著:ヒロミ・ゴトー『コーラス・オブ・マッシュルーム』(彩流社)
評:山口 知子)(やまぐち・ともこ氏=関西学院大学非常勤講師・アメリカ文学専攻)


◆著:デイヴィッド・シールズ/シェーン・サレルノ著『サリンジャー』(KADOKAWA)
評:宮脇 俊文)(みやわき・としふみ氏=成蹊大学教授・アメリカ文学専攻)


◆編:長谷川 啓・岡野 幸江『戦争の記憶と女たちの反戦表現』(ゆまに書房)
評:島村 輝(しまむら・てる氏=フェリス女学院大学教授・日本近現代文学専攻)


■6面<読物 文化>
◆著:野崎 歓『アンドレ・バザン』(春風社)
評:堀 潤之(ほり・じゅんじ氏=関西大学教授・映画研究・表象文化論専攻)


◆著:ジェラルド・ホーン『人種戦争』(祥伝社)
評:吉田 一彦)(よしだ・かずひこ氏=神戸大学名誉教授・情報論専攻)


◆著:古市 憲寿、トゥーッカ・トイボネン『国家がよみがえるとき』(マガジンハウス)
評:武田 砂鉄(たけだ・さてつ氏=ライター)


◆著:ダグラス・J・エムレン『動物たちの武器』(エクスナレッジ)
評:吉川 浩満よしかわ・ひろみつ氏=文筆家)

PICK UP ITEMピックアップ商品

もっと見る

最近チェックした商品

最近チェックした商品はまだありません。