2015年11月27日号 3117号

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▼特集▼
◇昼間たかし×武田砂鉄対談<「気持ち悪さ」を追求する>
『コミックばかり読まないで』(イースト・プレス)刊行を機に


★ルポライターの昼間たかし氏が、自身のライフワークを結集した『コミックばかり読まないで』を上梓した。アニメ、マンガ等を巡る「表現の自由」の問題を主軸に、ルポルタージュのありよう、現代社会を流れる言説を活写。対談のお相手は、『紋切型社会』(朝日出版社)で新たな論客として注目される武田砂鉄氏にお願いした。『コミックばかり…』の制作に尽力した俳優・映画監督の増田俊樹氏も対談に同席され、最後に少しお話いただいている。合わせて三面には、武田氏の第二五回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞について記事を掲載した。縦横無尽な対談をお楽しみいただきたい。

<主なコンテンツ>
1:元祖・ルポライター 竹中労に魅せられて
2:グランデ―ションに揺れながら立つべし
3:暗黒を見抜かねば、人類に未来はない
4:「表現の自由」というキラーフレーズ
5:自主規制と政治的中立性
6:のど自慢少年、レコード歌手を夢見る

※ひるま・たかし氏=ルポライター。政治からエロまで、幅広いフィールドを取材。様々な媒体に寄稿を続ける。主な著書に『日本の特別地域 東京都足立区』シリーズほか地域批評シリーズ。永山薫との共著作に『2007―2008 マンガ論争勃発』。『萌える名作文学ヒロイン・コレクション』等。一九七五年生。
     

※たけだ・さてつ氏=ライター。大学卒業後、出版社で主に時事問題・ノンフィクション本の編集に携わり、二〇一四年秋よりフリーに。「cakes」「CINRA.NET」「beatleg magazine」「SPA!」他で連載。インタヴュー、書籍構成も手がける。『紋切型社会』で第二五回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞。一九八二年生。


▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第76回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<ヒヨドリ>1995年 シリーズ「おてんき」
★大阪新世界で写真を撮るようになった頃から家族と離れて一人暮らしをしていた。そんなことがあってか、ひとつのテーマを撮り終えて、次の写真を撮り始めるそのたびに付き合う女性が替わっていた。それまでの写真仲間と酒を飲んだりはほとんどしなくなった。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<218回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎屋根裏の散歩者・おでん 生きながら死に続けるぼく

◆連載=漢字点心<第160回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「営」

◆レポート=
◎第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞 授賞式
★10月19日、東京・渋谷文化村のドゥマゴパリにて、第25回Bunkamuraドゥマゴ文学賞の授賞式が行われた。今年の選考委員は藤原新也氏で、武田砂鉄『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社)が受賞となった。


◆連載=現代短歌むしめがね<第16回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎パソコンの電源切れば目鼻なき影が映りて、おまえさんだよ /源陽子「雑歌―ミッセラニアス―」(2000)

◆文庫日和=
◎著:デイビッド・セイン『その英語、ネイティブには失礼です』(青春文庫)

★「It’s too much」と笑う日本人。「ご冗談を」が「もうたくさんです!」になって…危ないフレーズと、グッドなフレーズが厳選されたちょい読みお得な一冊。

◆文芸同人誌評/白川正芳
◎文章が生き生きした佳品(著:やまぬえようこ「メジロは「チピ」と呼ばせて」)
◎山頭火を寄り道しながら鑑賞(著:北原武夫「るんるん山頭火 7」)

■4面
◆スポットライト=
◎著:森岡 恭彦『医学の近代史―苦闘の道のりをたどる』(NHK出版)


■5面
◆新刊=
◎著:大崎 梢『アンソロジー 捨てる』(文藝春秋)


■7面
◆特集=全集・講座・シリーズ
◎1970年代の革命/荒巻義雄
★早大文学部在籍中に、一九世紀製の容器に二一世紀の思想を盛りつけることはできないはずだ――と考えていた私にとって、「SFマガジン」創刊(一九六〇年二月号/早川書房)は、新しい文学の到来を予感させる〈事件〉であった。 幸い、六〇年代後半の同人誌時代に、カントの『判断力批判』に着想を得て考えていた自分なりの創作理論「術の小説論」が同誌に掲載された。以来、当時は風変わりな傍流SFとされた作品を、多数、発表してきたが、これらが後にニュー・ウェーブ〈新しい波〉と呼ばれる革命の先駆的作品だったのである。

■8面
◆特集=対談 港千尋×小原真史 <追悼 中平卓馬>
★2015年9月、写真家の中平卓馬氏が亡くなった。1960年代末に先鋭的な写真、批評活動を繰り広げ、1977年に倒れてからは記憶障害を抱えながらも、毎日のように写真を撮り続けていた中平氏。一体、中平卓馬とは戦後の現代写真界においてどのような存在だったのか。写真家の港千尋氏と映像作家の小原真史氏に対談をお願いした。港氏の教え子でもある小原氏は、晩年の中平氏に寄り添い、ドキュメンタリー映画「カメラになった男―写真家中平卓馬」を撮影・発表している。
     
※なかひら・たくま氏=写真家・写真評論家。1938年、東京生まれ。総合雑誌「現代の眼」編集者を経て、60年代半ばから写真を撮り始める。68〜70年、写真同人誌「プロヴォーク」を多木浩二、高梨豊、森山大道らと刊行。77年に病に倒れ記憶の大半を失うが以後も写真家として活動を継続。2003年には横浜美術館で「中平卓馬展 原点復帰―横浜」を開催。2015年9月1日没。

※みなと・ちひろ氏=写真家・批評家・多摩美術大学教授。著書・写真集に「記憶」「第三の眼」「遠心力」「洞窟へ」「影絵の戦い」「書物の変」「芸術回帰論」ほか多数。一九六〇年生。
    
※こはら・まさし氏=映像作家・IZU PHOTOMUSEUM研究員。「中平卓馬試論」で第10回重森弘淹写真評論賞受賞。著書に「富士幻景」ほか、監督作品に「カメラになった男―写真家中平卓馬」がある。一九七八年生。
 

<主なコンテンツ>
1:挑発者としての中平卓馬が甦る
2:究極の「言行一致」
3:狂気すれすれの「差異と反復」の世界
4:写真というものに人間が作られる

■9面
◆受賞=
◎平成27年度集英社出版4賞 授賞式開催
★11月20日、東京・日比谷の帝国ホテルで第28回柴田錬三郎賞、第39回すばる文学賞、第28回小説すばる新人賞、第13回開高健ノンフィクション賞の授賞式が開催された。

◆出版メモ=
◎著:昭和倶楽部『孫と一緒につくる「自分史」ブック』(三五館)


◆短期集中連載=田中健五氏に聞く<『諸君!』創刊とその時代ぁ筺仝犬痢愍赦妥傾腸鷂槝拭戞∋暗舁概夫の思い出

■10面
◆角川まんが学習シリーズ『日本の歴史』全15巻120万部突破
山本博文(東京大学教授/歴史学者)・坪田信貴(坪田塾 塾長/『ビリギャル』著者)対談
★今年六月三十日に創刊された「角川まんが学習シリーズ」。その第一弾『日本の歴史』(全十五巻)が好調な売れ行きを見せている。発売五ヶ月で、累計一二〇万部を超えた。旧石器時代にはじまり、平安・奈良・鎌倉・室町時代を経て、江戸・明治・大正・昭和、そして平成の世の中へ――歴史の大きな流れをコンパクトな形で学ぶことができるシリーズに、大きな反響が寄せられている。本シリーズの魅力とは何か。その使い方と、日本史を学ぶ大切さ・効用について、監修者の山本博文氏(東京大学教授)と、『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』の著者である坪田信貴氏にお話をうかがった。

<主なコンテンツ>
1:歴史の大きな流れを掴むことが重要
2:人間の感情まで含めてヴィジュアル化
3:歴史学習まんがの進化系

※やまもと・ひろふみ氏=東京大学史料編纂所教授・日本近世史専攻。一九九二年、『江戸お留守居役の日記』で第40回日本エッセイスト・クラブ賞受賞。著書に『歴史をつかむ技法』『武士の人事評価』など。
   
※つぼた・のぶたか氏=坪田塾塾長。これまでに1300人以上の子どもたちを個別指導し、多くの生徒の偏差値を短期間で上げてきた。著書に『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』など。


▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:若森 みどり『カール・ポランニーの経済学入門: ポスト新自由主義時代の思想』(平凡社)
評:塚本恭章(つかもと・やすあき氏=愛知大学専任教員・経済学博士・社会経済学専攻)


◆著:羅 英均『わたしが生きてきた世の中―身辺からみつめた戦後韓国、激動の歴史』(言叢社)
評:四方田犬彦(よもた・いぬひこ氏=評論家・映画史家)
わたしが生きてきた世の中―身辺からみつめた戦後韓国、激動の歴史

◆著:細川 亮一『始まりのハイデガー』(晃洋書房)
評:西山達也(にしやま・たつや氏=西南学院大学准教授・哲学・倫理学専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:ウラジーミル・ナボコフ『記憶よ、語れ――自伝再訪』(作品社)
評:中村邦生(なかむら・くにお氏=作家・大東文化大学教授)


◆著:権田 萬治『謎と恐怖の楽園で ミステリー批評55年』(光文社)
評:郷原宏(ごうはら・ひろし氏=文芸批評家)


◆著:ボリス・フィリッポヴィチ スーシコフ『トルストイの実像』(群像社)
評:工藤正廣(くどう・まさひろ氏=北海道大学名誉教授・ロシア文学専攻)
トルストイの実像

◆著:三輪 太郎『憂国者たち』(講談社)
評:田中和生(たなか・かずお氏=文芸評論家)


■7面<読物 文化>
◆著:鎌田 慧『戦争はさせない――デモと言論の力』(岩波書店)
評:市川紀行(いちかわ・のりゆき氏=詩人・地域劇団主宰・茨城県美浦村元村長)


◆著:星野 博美『みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記』(文藝春秋)
評:鈴木範久(すずき・のりひさ氏=立教大学名誉教授・宗教史専攻)


◆著:佐山 和夫『1935年のサムライ野球団 「裏ワールド・シリーズ」に挑んだニッポニーズ・オールスターズの謎』(KADOKAWA)
評:池井優(いけい・まさる氏=慶應義塾大学名誉教授・日本外交史専攻)


◆著:石牟礼 道子『ここすぎて水の径』(弦書房)
評:姜信子(きょう・のぶこ氏=作家)

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