2015年12月4日号 3118号

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▼特集▼
◇小栗康平×椹木野衣×会田誠 <知られざるFOUJITA>
映画「FOUJITA」公開・『戦争画とニッポン』刊行記念講座 もっと知りたい藤田嗣治(施・池袋コミュニティ・カレッジ)

★去る11月12日、映画「FOUJITA」公開・『戦争画とニッポン』刊行記念「もっと知りたい藤田嗣治」と題し、東京・池袋コミュニティ・カレッジで、映画「FOUJITA」の監督・小栗康平氏と、『戦争画とニッポン』の著者である美術批評家・椹木野衣氏、美術家・会田誠氏による公開トークイベントが行われた(司会=池袋コミュニティ・カレッジ関川実氏)。二つの異なる文化・時代を類いまれな個性と才能で生き抜いた画家・藤田嗣治。戦後70年を経た今、私たちはフジタとそして戦争画を通してこの時代とどう向き合うのか。映画監督、批評家、美術家それぞれの立場からフジタが語られた。その模様を載録して掲載する。

<主なコンテンツ>
1:映画「FOUJITA」フジタと戦争画
2:フジタに連なる画家の系譜 引き継がれる表現の核心
3:日本画と洋画の統合 日本をが受容さぜるを得なかった近代
4:洋画は近代と闘ってきたのか
5:グローバリゼーションがもたらしたもの
6:FOUJITAの戦略"わかりやすさ"に堕ちない
7:狂乱の背後にしのびよるもの

※おぐり・こうへい氏=映画監督。監督作に「泥の河」「伽倻子のために」「死の棘」「眠る男」「埋もれ木」最新作「FOUJITA」が現在公開中。著書に『哀切と痛切』『時間をほどく』新刊『じっとしている唄』など。一九四五年生。
      

※さわらぎ・のい氏=美術批評家・多摩美術大学教授。著書に『アウトサイダー・アート入門』『シミュレーショニズム』『日本・現代・美術』『後美術論』(第􅄦回吉田秀和賞)、共著に『戦争画とニッポン』など。一九六二年生。
    

※あいだ・まこと氏=美術家。絵画、写真、映像、漫画など表現領域・活動は多岐にわたる。主な個展に「天才でごめんなさい」(森美術館)など。著書に『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』など。一九六五年生。
      

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第77回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<モリアオガエル>1991年 シリーズ「おてんき」
★特殊レンズを使わないという私の写真作法の掟を破って、一眼レフ用アダプターを付けると400ミリになるキヤノン􆁜ミリF1・8望遠レンズと、ビゾフレックス付エルマー􅅎ミリF3・5接写レンズを、高価だったのでずい分無理をして買った。…続きは本紙へ

■3面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<219回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎永遠なる美神・原節子さん 躰に感謝、勤労感謝の日

◆連載=漢字点心<第161回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「生」

◆映画時評<12月>/伊藤洋司(いとう・ようじ氏=中央大学教授・フランス文学専攻)
◎マノエル・ド・オリヴィラ「アンジェリカの微笑み」
映画は死者との戯れの場

◆連載=現代短歌むしめがね<第17回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎脱原発デモに行ったと「ミクシィ」に書けば誰かを傷つけたようだ /三原由起子『ふるさとは赤』(2013)

◆フォト&アート=
◎著:内藤 順司『いのちの樹』(主婦の友社)


◆本の国へようこそ<第66回>テーマ:妖精
★「妖精」というと、薄衣、透明な羽を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、それはごく新しいイメージのようです。妖精学の第一人者が描くホバディ・ディック、マッグロウのサースキ、座敷わらしなど、土地の匂いを感じる妖精物語はいかがでしょう。

◎著:キャサリン・M・ブリッグズ『妖精ディックのたたかい』(岩波書店)

◎著:ジェームズ・M. バリー『ピーター・パンとウェンディ』(福音館書店)

◎著:エロイーズ・マッグロウ『サースキの笛がきこえる』(偕成社)

◎著:三浦 哲郎『ユタとふしぎな仲間たち』(講談社)


■4面
◆論調<12月>/羽根次郎(はね・じろう氏=明治大学専任講師・現代中国論専攻)
◎大学からの人文学の消滅 市場原理主義への信仰の下で

■5面
◆文芸<12月>/倉本さおり(くらもと・さおり氏ーライター)
◎「文学」の定義とは 物語の持つ排他性を解体してみせた滝口悠生「死んでいない者たち」

◆新刊=
◎著:戌井 昭人『のろい男 俳優・亀岡拓次』(文藝春秋)


■7面
◆連載=元気に、出版。出版、元気に。
◎日本評論社100年間の歩幅 表現・言論の自由を堅持した矜恃/塩沢実信(しおざわ・みのぶ氏=出版評論家)

◆受賞=
◎第24回山本七平賞

◆連載=
ともかくスケッチ<第28回>/長友啓典(ながとも・けいすけ氏=アートディレクター)
◎エンブレム問題、再び

■8面
◆特集=あの戦争を問い直すために 『アジア・太平洋戦争辞典』(吉川弘文館)刊行を機に
★先の大戦で日本が敗戦してから70年目を迎えた今年、吉川弘文館から『アジア・太平洋戦争辞典』が刊行された。この辞典は満洲事変からアジア・太平洋戦争期を中心に戦後にまで目配りしつつ、近年広がりと進展を見せつつある最新の研究成果をもとに、政治・軍事関連から思想・文化などおよそ二五〇〇項目を図版をまじえつつ分かりやすく解説したものである。戦争体験者が減少しつつある現在、あの戦争は何であったのかをあらためて問い直し、かつ今日の歴史認識問題をより深く理解するために、研究者のみならず教育現場をはじめ多くの人々に読まれるべき本辞典について、編者である四人の先生方に、それぞれのご専門の研究の立場から原稿をご執筆いただいた。



◎軍事史研究の進展を正確に反映させ軍事専門用語をできるだけ収録/吉田裕(よしだ・ゆたか氏=一橋大学教授・日本近現代政治史、日本近現代軍事史専攻)
◎経済関係の史実から資本、労働、土地所有の重要項目と経済人を精選/森武麿(もり・たけまろ氏=神奈川大学教授・アジア・太平洋戦争史、近現代農村史専攻)
◎占領が現地に何をもたらしたのか実体的に理解できるよう配慮/伊香俊哉(いこう・としや氏=都留文科大学教授・日本近現代史、日中関係史、国際関係史専攻)
◎戦時下の文化・思想に関する事項・人物を領域横断的に一つの辞典に収録/高岡裕之(たかおか・ひろゆき氏=関西学院大学教授・日本近現代史専攻)

▼今週の書評▼
■4面<学術 思想>
◆著:長谷川 宏『日本精神史(上)(下)』(講談社)
評:冨岡幸一郎(とみおか・こういちろう氏=文芸新論家)
 

◆著:ハイナー フラスベック『ギリシア デフォルト宣言: ユーロの危機と緊縮財政』(河出書房新社)
評:片岡大右(かたおか・だいすけ氏=東京大学研究員・フランス文学・思想専攻)


■5面<文学 芸術>
◆著:中村邦生『風の湧くところ』(風濤社)
評:日和聡子(ひわ・さとこ氏=詩人、作家)


◆著:浅田 次郎『わが心のジェニファー』(小学館)
評:北河知子(きたがわ・ともこ氏=書評家)


■7面<読物 文化>
◆著:松井 章『野生から家畜へ』(ドメス出版)
評:重信幸彦(しげのぶ・ゆきひこ氏=民俗学者)
野生から家畜へ (食の文化フォーラム 33)

◆著:チャンダー・スータ ドグラ『インドの社会と名誉殺』(柘植書房新社)
評:増田ユリヤ(ますだ・ゆりや氏=ジャーナリスト)
インドの社会と名誉殺人

◆著:ロデリック ケイヴ『世界を変えた100の本の歴史図鑑: 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで』(原書房)
評:長谷川一(はせがわ・はじめ氏=明治学院大学教授・メディア論・メディア思想・文化社会学専攻)


◆著:大櫛ツチヱ『70年目の恋文』(悟空出版)
評:下嶋哲郎(しもじま・てつろう氏=ノンフィクション作家)

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