週刊読書人 増刊号 PONTO Vol.4 Ponto Vol.4

320円(税込)

定価 320円(税込)

★週刊読書人増刊号「Ponto」第4号 発売のお知らせ★

<3号刊行のあいさつにかえて>
LGBTをテーマに掲げた後で、既知の未知化ではなく無知の未知化だと気付いた編集部。研究者、ライターの皆さんの連載や、自分らしさを受けとめて幸せへの一歩一歩を積み上げてきた大塚さん、三橋さん、エスムラルダさん、歌川さん、大江さん、溝口さんなどにたくさんのことを教えていただきました。石上さんの「メディアの人たちも春画展を観ているはずなのに、見どころを聞かれてばかりいる」との一言から、再度永青文庫春画展に足を運んで思ったのは、江戸の人々のとらわれない「うふふ」な幸せでした。今回「日本の性(さが)」に寄稿いただいた、村田さんの新刊『消滅世界』は性的マイノリティとマジョリティの価値観を軽々と覆し、なお考えさせる作品です。また同じく辻田さんの『たのしいプロパガンダ』他の著作は、軍歌や戦意高揚作品を「消費」する、これもクルリと思考を変えてくれる本。ポントも少し視点が変わって少しハッピーになる内容をお届けできればよいなと思います。 今回も編集は角南範子、宮野正浩、デザインは中島雄太、印刷は東日印刷でお届けします。

<編集部から今回のテーマについて>
Ponto四号は引き続き「日本の性(せい&さが)」です。今回はLGBTをテーマにお届けします。「LGBT」という単語がテレビを賑わせた二〇一五年、オネエタレントたちがテレビに登場するのはもはや当たり前の風景。ところが過去には同性愛は「精神異常」の一部と考えられていたとか。その辺りの歴史については三橋順子さんのエッセイに譲るとして、今回は様々な角度からLGBTを取り巻く状況を見てみました。二本の対談ではゲイとレズビアン、それぞれの目線で猖棆鮫瓩語られます。そこから浮かび上がる日本の「今」。また「理解と実践のLGBT書60選」のほか、南伽山秋子さんの百合マンガ、緑慎也さんのマイノリティーとY染色体の話、ココナッツ・エミさんの花婿たちの結婚式、奥山晶子さんの墓のミライ…etc、一部連載もLGBTのテーマに合わせた内容になっています。新たな視点で、二〇一五年の締めくくりと二〇一六年の幕開けを。

PONTO Vol.1 <日本の性(せい/さが)>
も絶賛販売中!クレジットで今すぐ購入いただけます。


===========================================================

週刊読書人 増刊号 Ponto Vol.4 ▼特集:LGBT▼ 愛こそすべて、メケメケ/解き放て、自然▼日本の性(せい)愛こそすべて、メケメケ▼コンテンツ


◆表紙 磯部昭子

※いそべ・あきこ氏=フォトグラファー。大学在学中、フィリップモリス・アートアワード他、数々の賞に入選。卒業後フリーランスとして雑誌、CDジャケット、広告等を手がける。2010 年アインシュタインフォトコンペティションで審査委員賞受賞。2012 年、13年、個展「u r so beautiful.」を開催。1977 年生。

◆連載=応需(もとめにおうじて)―
男も女も色の道は実に様々―工夫するべし学ぶべし/石上阿希
(いしがみ・あき氏=国際日本文化研究センター特任助教。春画ブームにより様々な媒体から執筆依頼が殺到し少々お疲れ気味。監修した銀座「春画」展(銀座・永井画廊)が好評開催中。1979年生。)
★「むかしくそのむかし、女め男おの神しん、天のうき橋はしの上にてあらうれし、アゝ嬉しやとの神の千むつ話こと」。艶本の序文には一つの定型がある。イザナギ・イザナミの二神が交わったことによってこの国は生まれた。だから色の道、男女和合というものはありがたいものなのだ、という主張を蕩々と語るパターンである。…続きは本紙で


◆連載=人あるところに官能あり―「LGBT・ブーム」に思う/三橋順子
(みつはし・じゅんこ氏=性社会・文化史研究者。専門はジェンダー/セクシュアリティの歴史、とりわけ性別越境(トランスジェンダー)の社会・文化史、売買春の歴史。二〇〇〇年に日本初のトランスジェンダー(MtF)の大学教員に。著書の『女装と日本人』では橋本峰雄賞受賞。編著に『性的なことば』『性欲の研究 東京のエロ地理編』。)
★二〇一五年は、空前の「LGBT・ブーム」だった。これほど「LGBT」という言葉がメディアに踊ったことは今までなかった。なにしろ「Ponto」が特集を組むほどなのだから。…続きは本紙


◆大人の社会見学 秘宝館春画展/編集部
★八月某日、Mは、ディープスポットとして女性や若いカップルの来場が増えているという「性の殿堂 熱海秘宝館」へ。本日の目当ては「大官能イラスト展」。Ponto一号に登場のいしいのりえさん他、石川吾郎、佐藤与志朗、睦月影郎といった大御所が名を連ねる。早々にイラスト展会場に向かおうとするも、そこかしこに目を奪われ、ついついアトラクションに参加してしまうのが男の性…続きは本紙へ

◆連載=桝野浩一のBL短歌/桝野浩一
(ますの・こういち氏=歌人。短歌を広める方法を常に模索し、自主映画制作やお笑いライブに挑戦。著書多数。ここ十年くらい新宿二丁目に通っている。一九六八年生。)
★ツイッターに発表したBL短歌二十首『ノーカウント』より。新宿二丁目の男性は「カウントしてない肉体関係」が多い印象です。真似したい。…続きは本紙へ
   

◆対談=新宿二丁目、LGBT、ウフフでアハハな今昔/大塚隆史×エスムラルダ
★「LGBT」という言葉をよく耳にした二〇一五年。「Ponto」のテーマも「LGBT」と掲げてみたものの、本当のところ、Lの世界もGの世界も、BもTもよく分かりません…。世界一のゲイタウン、新宿二丁目はどんな場所なのか、好奇心だけで足を踏み入れるのは失礼なような…。そんなオドオド編集部、歌川たいじさんが週一で勤めるバー「タックスノット」へ伺いました。噂に聞いていた、店主の大塚さんはとてもダンディ!そしてこれも歌川さん絡みでお知り合いになったドラァグクイーンのエスムラルダさんも懐が広そうなチャーミングな方。何も知らない編集部、二人の胸をお借りして、タックスノットをお借りして、楽しい対談と相成りました。

<主なコンテンツ>
1:オネエ言葉と、ドラァグクイーン三大巨根!?新宿二丁目今昔
2:セクシャルオリエンテーションとジェンダーの話。ノンケの女装と、結婚制度。
3:LGBTIAQ、これはきっと、ノンケも含めたみんなの問題だ。

※おおつか・たかし氏=造形作家、バー「タックスノット」店主。その昔、「スネークマンショー」で、ゲイのポジティブな生き方をリスナーに向けて発信。著書に『二丁目からウロコ』(翔泳社)、『二人で生きる技術 幸せになるためのパートナーシップ』(ポット出版)がある。
 
※エスムラルダ氏=ホラー系ドラァグクイーン、ライター、脚本家。東京都ヘブンアーティスト。近刊に『同性パートナーシップ証明、はじまりました。』。ほか『英語で新宿二丁目を紹介する本』(いずれもポット出版)はライター名の森村明生で出している。
 

◆欲動の理論 LGBTなコミック―百合マンガ篇/南伽山秋子
★本紙特集に合わせてLGBTなコミックをご紹介します。…続きは本紙へ
※なかやま・あきこ氏=書籍編集者、アーティスト。和情緒をテーマに写真撮影しつつ、全国の美術館や民藝館を歴訪。著書に『密のあわれ』『日本縦断 個性派美術館への旅』など。グッとくる同性の仕草は髪をかきあげているところ。


◆連載=スエナガクオシアワセニ♡ 4 祝福に満ちる花婿たちの結婚式/ココナッツ・エミ
(ココナッツ・エミ氏=フリー編集者。年齢非公開。陸上自衛隊の「富士総合火力演習」で戦車やヘリコプターを見学、充実の夏を過ごす。グッとくる同性の仕草はボーっとしている時の半開きの唇。)
★花婿たちの結婚式を取材したことがある。それは三年前で、LGBTという言葉は今ほど一般的ではなかったと思う。それが「結婚式をする。取材撮影も誌面掲載もOK」というのだから驚いた。…続きは本紙へ

◆理解と実践のLGBT書60選
★あくまで参考にしかならないが、人の心を知るには「本」が役に立つこともある。知らないことを知る、これも然り。想像力を総動員して「相手」と向き合うために、エッセイや実用書などを中心に、基本の「キ」から始めるためのLGBT 書ガイドをお届けします。

◆グラビア=<ヘルマフロディトゥスの鏡><黒金の環>/山本タカト
(やまもと・たかと氏=画家。吸血鬼、緊縛少女、両性具有などを題材に「平成耽美主義」様式を打ち出し、日本の耽美アートを代表する画家として、国内外で個展を行っている。作品集に「ヘルマフロディトゥスの肋骨」「キマイラの柩」ほか、エッセイ集に「幻色のぞき窓」がある。1960年生まれ。)
     

▼日本の性(さが)解き放て、自然▼コンテンツ
◆表紙 安 貴之
※やす・たかゆき氏=写真家。日本の伝統文化、祭、これらを伝承する人びとを撮影している。新宿3丁目のバー「タックスノット」の常連。1963 年生。

◆お土産という日本の性/村田沙耶香
★私はアルバイトをしているので、小説の仕事や旅行などで遠くへ出かけるときには、お休みをもらうことがたまにある。そういうとき、出かけた先で「あ、バイト先にお土産を買って行かなくては」と思う。アルバイト先に適当なお菓子を選んで買って帰るのは、大学生のころからの習慣になっている。…続きは本紙へ
※むらた・さやか氏=小説家。2009年に『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、2013 年に『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島由紀夫賞受賞。ほか著書に『殺人出産』など多数。近刊に『消滅世界』。コンビニでのアルバイトで定点観測しながら、非現実と現実の間を描く。1979 年生。グッとくる同性の仕草は全速力で走っているところ。
    

◆歴史戦必敗論−出口なき戦いの悲劇/辻田真佐憲
★敵を知り己を知れば百戦危うからずというもおろかなほど惨憺たる敗北だった。今年8月末から9月初頭にかけてウェブで公開された、朝日新聞元記者の植村隆に対する産経新聞のインタビューである。
※つじた・まさのり氏=文筆家・近現代史研究者。2011 年に単著刊行後、現在まで、政治と文化の関わりについて執筆活動を続けている。2015 年には『ふしぎな君が代』『たのしいプロパガンダ』を刊行。ほか著書や監修作品多数。台湾の軍歌館や、オーストリアのヒトラー生家など、変わった場所の訪問が趣味。1984年生。
     

◆連載=葬のみちゆき4 <墓のミライ>/奥山晶子
(おくやま・しょうこ氏=葬儀ライター。夫が本格的に千葉で農業を始め、まだ隙間風の入る農家に住まう日々。最近やっとシャワーがついた。著書に『葬式プランナーまどかのお弔いファイル』『「終活」バイブル 親子で考える葬儀と墓』他。1980 年生。グッとくる同性の仕草は電車の中で巧みに両腕を寄せてブラを直す様。)
★墓石の専門家諸氏に聞くところによると、今は「永代供養墓の時代」らしい。永代供養墓とは、後継者がいなくても、お寺がずっと供養するお墓のこと。当然、従来の年間管理料を支払う墓よりは割高だ。…続きは本紙へ

◆連載=哲学者に飲ませたい日本酒4 <カントと謙信>/キャミパン
(キャミパン氏=東京の武蔵野市、調布市、渋谷区あたりで日本酒を楽しむ会を趣味で開催している。1979年生。グッとくる同性の仕草はお酒の燗の具合を鼻で確かめている様子。)
★認識は対象に従うのではなく、逆に対象の方が認識に従うのだとコペルニクス的転回を遂行したカントは、近代における最も重要な哲学者と言われています。…続きは本紙へ

◆セクシャルマイノリティから見える風景/対談=大江千束×溝口彰子
★東京都渋谷区は同性カップルに対して「結婚に相当する関係」の証明書を発行する制度は設け、2015年11月5日より証明書の交付を行っている。これは日本初の条例制定となり、その認定第1号となったのは元タカラジェンヌの東小雪さんと会社経営の増原裕子さんのカップル。その模様はメディアでも大きく取り上げられ話題となった。その後に続々と、と思いきや渋谷男女平等・ダイバーシティセンターに問合せたところ、12月2日の時点で2組。制度の背景の裏にある同性婚、セクシャルマイノリティ、ジェンダー、格差について、アクティビストの大江千束さんと研究者の溝口彰子さんに対談をお願いした。

<主なコンテンツ>
1:レズビアンアクティビストとして
2:敵は男性特権
3:2020年オリンピックに向けて

※おおえ・ちづか氏=LOUD代表。性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための全国連合会のLGBT 法連合会共同代表も務める。共著に『同性愛って何?』、『10代からのセイファーセックス入門』などがある。
 

※みぞぐち・あきこ氏=学習院大学大学院ほか非常勤講師。BLと女性のセクシュアリティーズをテーマに博士号取得。映画、アート、クィア領域研究倫理などについて執筆。著書に『BL 進化論 ボー
イズラブが社会を動かす』がある。


LOUD( ラウド)=レズビアンやバイセクシャルの女性をはじめとするセクシャルマイノリティーズの当事者とそれを応援する非当事者が自由に活動できるフリースペース。ワークショップをはじめ様々な活動を行う。

◆連載=イケメンを欲望する社会3 <「イケメン」は褒め言葉?>/福博充
(ふく・ひろみつ氏=東京大学大学院博士課程教育リーディングプログラム「多文化共生・統合人間学プログラム」特任研究員。大学院ではジャニーズを研究テーマにし、『東大院生。僕、ジャニ男(ヲ)タです。』の著書もある。上智大学在学中は読書人でアルバイトをしていた。酔うと少々メンドクサイ性格に変化するが熟女にモテる。1982年生。)
★第1回で取り上げた「イケメン店員」。まるで「イケメン」という言葉を当たり前のことばのように使ってしまいましたが、そもそも「イケメン」とはどう定義すればいいのでしょうか? …続きは本紙へ


◆連載=あなたの中のカオス4 /歌川たいじ
(うたがわ・たいじ氏=アメーバブログ「♂♂ゲイです、ほぼ夫婦です」を好評更新中。毎週月曜日、新宿3丁目のバー「タックスノット」にお勤め。著書に『じりラブ』『母さんがどんなに僕を嫌いでも』『母の形見は借金地獄』『僕は猫好きじゃない』他。3月10日のブログによれば、『ニャンダフルな猫の本100選』に『僕は猫好きじゃない』が選ばれているらしい。1966年生。)
 

◆緑さん家のサイエンス4 <マイノリティとY染色体>/緑慎也
(みどり・しんや氏=サイエンス・ジャーナリスト。1976 年生。著書に『ベンツ』がある。股間に手を当て、「フォー」「アォー」と叫ぶ同性の仕草にグッとくる(マイケル・ジャクソン)。)
★20 代半ばの頃、はじめてゲイバーに行った。私は当時、ある会員制メールマガジンに短い潜入記を寄せていた。そのネタのためだった。行ってよかったことが2つある。1つは、三島由紀夫にハマるきっかけを与えてくれたこと。それまでイマイチ入り込めなかった『仮面の告白』や『禁色』を面白く読めるようになったのは、彼女らのダンスを見て妖艶とは何かを知ったからだと思う
 

◆連載=おとなの遊艶地 秘宝館4―秘宝館における医学展示/妙木忍(みょうき・しのぶ氏=北海道大学国際本部留学生センター特任助教。1977 年生。グッとくる同性の仕草は髪をかき上げる様、ちなみに異性の場合はスーパーマーケットで食材を真剣に選んでいる様。)
★伊勢の元祖国際秘宝館は1972 年の開館当初より医学展示があったことで有名だ。ここは、日本で初めて蝋人形を用いた秘宝館であり、秘宝館の起源を読み解くためには重要な秘宝館。…続きは本紙へ
 

◆連載=イケメンを欲望する社会3 <「イケメン」の帯びる「軽さ」>/福博充

PICK UP ITEMピックアップ商品

もっと見る

最近チェックした商品

最近チェックした商品はまだありません。