2016年1月15日号 3123号

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▼特集▼
◇J・M・G・ル・クレジオ単独インタビュー <作家に今何ができるか>
★『調書』『大洪水』『砂漠』『黄金探索者』といった作品で知られる、ノーベル文学賞受賞作家J・M・G・ル・クレジオ氏が、昨年末、五度目の来日を果し、十二月二十日、東京大学・本郷キャンパスで講演(「青春を書く 老年を書く」)を行なった。東大で講演を開くのは、二〇〇九年、二〇一三年につづいて三度目となる。聞き手は、最新刊『嵐』(作品社)の翻訳を担当した中地義和氏(東京大学教授)が務めた。自身の幼少期を振り返りながら、創作の源泉となった経験について語り、『嵐』に関しては、その着想から登場人物の造形にいたるまで詳しく言及した。この講演の模様をレポートする(2面)。1面では、ル・クレジオ氏への単独インタビューを掲載する。

<1面のコンテンツ>
1:EUでもっと難民を受け入れるべき
2:なぜ若者を止められなかったのか

<2面のコンテンツ>
★「青春を書く 老年を書く」とタイトルにあるように、講演はまず「青春期」の話題からはじまった。中地義和氏は、次のように問いかける…続きは本紙へ
1:作家というのは無口な存在 エリクチュールは、感情の震えを書き留めるのには優れた道具
2:怒りを抱える女性たち 叔母たちから受けた強い影響
3:進化・変化を描写する 他者との接触によって人間は変わる
4:忘れられた人々のこと 次回作はフランス系モーリシャス人と奴隷制度について

★J・M・G・ル・クレジオ氏=作家。一九四〇年、イギリス国籍の父とフランス国籍の母の間に、フランスのニースで生まれる。六三年、ガリマール社に送付した『調書』の原稿が出版され、同年のルノドー賞を受賞する。八五年、『黄金探索者』を刊行。後に上梓される『隔離の島』『はじまりの時』とともに、一族の歴史をめぐる三部作を構成する。二〇〇八年、ノーベル文学賞受賞。その他の著書に『大洪水』『愛する大地』『逃亡の書』『戦争』『来るべきロートレアモン』など。
     

★なかじ・よしかず氏=東京大学教授・フランス文学専攻。フランス近代詩の研究を専門とし、またロマン派からル・クレジオまで、近代の多様な旅行記がいかにして文学たりえるかという問題についても研究。著書に『ランボー 精霊と道化のあいだ』など。訳書に『隔離の島』など。一九五二年生。
 

▼今週の読物▼
■1面
◆連載=写真家の記憶の抽斗<第81回>/北井一夫(きたい・かずお氏=写真家)
<新聞売り>2000年 シリーズ「1990年代北京」
★この「記憶の袖斗」は、五〇年前から思い出す順に記憶をたどって、ついに二〇年前のところまで記憶を手繰り寄せて来た。…続きは本紙へ

■6面
◆新刊=著:佐藤 優『創価学会を語る』(第三文明社)


■7面
◆連載=日常の向こう側 ぼくの内側<224回>/横尾忠則(よこお・ただのり氏=美術家)
◎人生も創造もプロセスが面白いが、ケガのプロセスは面白いはずがない

◆連載=漢字点心<第165回>/円満字 二郎(えんまんじ・じろう氏=編集者・ライター)
◎「穿」

◆連載=現代短歌むしめがね<第21回>コンピュータ編/山田 航(やまだ・わたる氏=歌人)
◎先生 すべて表示をクリックですべてが表示されたんですけど /伊舎堂仁『トントングラム』(2014)

◆連載=読写!/岩尾光代(いわお・みつよ氏=ジャーナリスト)
◎横綱相撲の元祖・常陸山断髪式

◆レポート=第50回 新風賞贈賞式 書店新風会新年懇談会開催
★有力書店が組織する書店新風会主催の第50回新風賞の贈賞式と同会の新年懇親会が1月6日、東京・新宿のハイアット リージェンシー東京で行われた。新風賞は企画が優れ、書店を活性化させる書籍に授与される。

◆レポート=第8回 MOE絵本屋さん大賞2015 贈賞式

■8面
◆現代作家アーカイヴ by飯田橋文学会 文學インタヴュー第4回谷川俊太郎 【東京大学新図書館トークイベントEXTRA】公開収録
★2015年12月20日、文京区本郷にある東京大学総合図書館で、「現代作家アーカイヴ文学インタヴュー第4回谷川俊太郎」として、ロバート・キャンベル氏を聞き手に、谷川俊太郎氏がインタヴューを通じて自作を語るトークイベントが行われた。その一部をレポートする。

<主なコンテンツ>
1:デビュー前夜、二十億光年の孤独
2:自己表現、詩の通俗
3:言葉の終焉、言語以前の存在

◆元気に出版、出版元気に。 <「一週間をユカイに生きる!」を守り続けて59年 「週刊漫画TIMES(下)>/森彰英(もり・あきひで氏=フリーライター)

▼今週の書評▼
■4面
◆倉本一宏編『現代語訳 小右記1』(吉川弘文館)
評:十川陽一(そがわ・よういち氏=山形大学准教授・日本古代史・法制史専攻)


◆ウー・ホン著『北京をつくりなおす』(国書刊行会)
評:関 智英(せき・ともひで氏=日本学術振興会特別研究員・明治大学兼任講師・中国近現代史専攻)


◆松山壽一著『造形芸術と自然』(法政大学出版局)
評:寄川条路(よりかわ・じょうじ氏=明治学院大学教授・思想文化論専攻)


◆ドゥニ・オリエ著『ジョルジュ・バタイユの反建築』(水声社)
評:濱野耕一郎(はまの・こういちろう氏=青山学院大学教授・フランス文学専攻)
ジョルジュ・バタイユの反建築―コンコルド広場占拠

■5面
◆若松英輔・和合亮一著『往復書簡 悲しみが言葉をつむぐとき』(岩波書店)
評:谷川直子(たにがわ・なおこ氏=作家)


◆平岡敏夫著『「明治文学史」研究』(おうふう)
評:宗像和重(むなかた・かずしげ氏=早稲田大学教授・日本文学専攻)


◆川名大著『昭和俳句の検証』(笠間書院)
評:青木亮人(あおき・まこと氏=俳文学者・愛媛大学准教授)


◆稲垣瑞雄著『曇る時』(豊川堂)
評:小林広一(こばやし・こういち氏=文芸評論家)

■6面
◆エリック・リヒトブラウ著『ナチスの楽園』(新潮社)
評:吉田一彦(よしだ・かずひこ氏=神戸大学名誉教授・情報論専攻)


◆田口幹人著『まちの本屋』(ポプラ社)
評:石橋毅史(いしばし・たけふみ氏=フリーライター)


◆岡村幸宣著『《原爆の図》全国巡回』(新宿書房)
評:アライ=ヒロユキ(あらい・ひろゆき氏=美術・文化社会批評)


◆安田茂美・松井文恵著『写実絵画とは何か?』(生活の友社)
評:峰 順一(みね・じゅんいち氏=美術批評)

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